概要
PETは「PErsonal Terminal(パーソナルターミナル)」の略称で、
現代でいうところの携帯電話やスマートフォンなどの情報端末である。
開発会社はI.P.C(伊集院ペットカンパニー)
PET内には擬似人格プログラム「ネットナビ」を始めとした様々な機能がインストールされており、
劇中では翻訳機能システムやガスチェック機能などが登場した。
プラグイン端子は3までのPETは基本的には有線(ワイヤレス端子も劇中で登場)で、
4以降のPETはナビを赤外線に乗せてプラグインする無線タイプである。
また、作品ごとにPETのモデルチェンジが行われており、
大抵のPETはオペレーターによりカラーリングが違う。(熱斗は青、炎山は赤など)
(シリーズ「1」、「2」は同一モデルと思われるため、以下の項目では同一モデルとみなして解説を行う)
1作目、2作目
公式イラストのデザインによると折りたたみ式であり、
向かって左側にディスプレイとグリップ(鷹岬版ロックマンではバッテリーも兼ねている)、
右側にキーボードやチップスロットがあり、プラグイン端子のケーブルは上から伸ばすタイプである。
「2」では前述の通り、オプションパーツとしてワイヤレス端子が登場した。
(ただし、受信側の端子をプラグインする穴に挿しこまないと機能しないため、熱斗はこれを穴に投げてつけて挿しこんで使用した。)
3作目
アニメ「ロックマンエグゼ」と同モデルのPET。(ただし、アニメ第1作の公式サイトTOPのイラストでは1〜2時代のPETを持った熱斗が描かれている。)
全体的に丸みを帯びたデザインになっており、
右側面上部にチップスロットと下部にプラグイン端子がある。
また、左側面のパーツは下方向にスライドさせることにより、グリップとなる。
カラーリングはアニメ版等では基本的に水色のみだが、「バトルチップGP」ではほかのカラーリングのPETも登場した。
劇中ではネットナビなどのデータを一時的に避難させるサブPETが登場したが、こちらは通常のPETとは違いプラグインはできない。
また、時系列上1と2の間であるロックマンエグゼトランスミッションでは何故かこちらのPETが使用されている。(恐らくトランスミッションの一部設定がアニメ準拠だからと思われる。)
ちなみに玩具はバンダイから発売されていた。
4作目
名称「アドバンスドPET」
形状は縦長で右部にグリップが付いている。
下部をスライドさせると上部のカバーが開き、上面部にチップスロットと下部に操作キーが現れる。
プラグイン端子は下部にあり、このモデルから無線タイプ(赤外線)になった。
アニメ「ロックマンエグゼAxess」では中盤で熱斗のPETが破壊されたため、
白と青を基調とした新型のPETにモデルチェンジしている。(4.5作目でも確認できる)
玩具は前作とは異なり、以降の作品もタカラから発売されている。
君のハートにプラグイン
5作目
名称「プログレスPET」
形状は横長で、向かって左側に操作キーと右側面にカバーで覆われたプラグイン端子とチップのスロットがある。
オプションパーツを装着することによりPETの機能を強化することができる。
また、アニメでは3Dパネル(空中に浮かぶディスプレイ)が投影されタッチすることで直接操作でき、
表示されるチップデータをナビにドラッグ&ドロップすることにより、チップを直接入れずにナビにチップデータを送ることができる。
アニメ版では他のPETに比べると普及率は低めのようで、Streamの時代になってもアドバンスドPETを使用するゲストキャラが目立っている。
6作目
名称「リンクPETエクシード」
形状は丸みを帯びた縦長の箱状で、
ボタンは左側、ディスプレイは下部に、チップのスロットは右側面にある。
また、タッチペンが付属しており3Dパネルやディスプレイをタッチペンで操作する。
プラグイン端子はチップスロットの隣にある。
その他にもアニメではリンクゲートがビヨンダードでのPETの役割を果たしている。
またアニメ版第5期では熱斗のPETのカラーがロックマンを思わせる青からゲーム4.5作のような白と青を基調とした物に代替わりしている。
更に、掌サイズのネットナビのホログラムが投影される機能まであり、よりナビと人間の距離が近くなっている。
「リンクゲート」
ゲーム周辺機器として商品化された時の名称は『ビーストリンクゲート』。アニメ版限定要素の一つ。ビヨンダードにおける携帯端末で、グレイガカラーとファルザーカラーの二種が確認されている。
プラグインは本体右上部分のナビマークから赤外線を飛ばして行う。
こちらもネットナビのホログラムを投影する事ができる。(ただし熱斗達の世界とは異なり、チャージマンはデカイままだったが。)
一応、バトルチップ挿入スロットはあるものの、アニメでは使用されなかった。
ちなみに所持しているカラーと原作でキャラクターが登場したバージョンは一致しない事が多い。(例を挙げるとパクチー・ファランは原作ではグレイガバージョンに登場したが使用するリンクゲートがファルザーカラーになっている事など。)
周辺機器としての性能はかつて発売されていた、4のバトルチップゲートや5のプログレスチップゲートに近く、GBAと接続すればロックマンが常に獣化するというメリットもある。
余談
作中では、ナンバリングタイトルの間は長くても数か月しかないが、前述の通りバトルチップを含めて数回モデルチェンジがなされている。
科学省やIPCに伝手のある熱斗はシリーズが変わるたびにモデルチェンジしているが、一般の人にとってはなかなかに厳しいような……
流星のロックマンシリーズには後継期と思われるウェーブトランサー(アニメでは周辺機器としてウェーブスキャナーも)⇨スターキャリアー⇨ハンターVGが登場している。
こういった携帯端末の進化故か、流星のロックマン1では大量にPETが廃棄されている。(しかし、ナビという概念自体は形を変えて受け継がれているようだ。)