概要
第37話「恐怖の大宇宙ハイウェイ計画」、第38話「バックオーライ!? イモヨーカン人生」に登場。
暴走皇帝エグゾスが、全宇宙の悪者向けに出版している情報雑誌「宇宙ランド」の付録の組み立て式ロボット。二本の牛の様な角と胸にある「12」の文字が特徴で、武器は赤い斧。
実際に発売されている雑誌付録のペーパークラフトのように、台紙から切り取り線に沿って切り離し、各部位に割りピンをはめ込んで完成する。劇中では発明家グラッチがせっせと組み立てて完成した。
ちなみにこの組み立て工程が描かれたのはノリシロン―12のみであり、他のバージョンは最初から完成状態で登場している。
完成後、エグゾスとガイナモの指示を受けたゼルモダが操縦し、地球に送り込まれ出動したサイレンダーの攻撃を加速で回避し圧倒。さらにボーゾックに連戦連勝し調子に乗りまくっていたカーレンジャーが操るVRVロボとも交戦し、当初は攻撃をわざと喰らってカーレンジャーたちをますます調子づかせたが、ビクトリーツイスターをサイレンダーを盾にして回避し、武器である斧を使った必殺技「ノリシロン暴走切り」でVRVロボを一転窮地に追い込んだ。
・・・と、ここまでは完全にカーレンジャーを圧倒していたノリシロン―12であったが、組み立ての際にグラッチが右腕の割りピンをしっかりはめ込まなかったため、土壇場で右腕がもげてしまい、形勢不利を悟ったゼルモダの判断で一時撤退した(その後グラッチはエグゾスからお仕置きの電撃を受けた)。
その後PPチープリを援護すべく再出撃したが、PPチープリの若返りパックの誤射を受け元の付録に戻ってしまった上、なぜか爆発四散するという締まらない最期を迎えた。
ノリシロン-最終(ファイナル)
第46話でエグゾスがボーゾックに与えた、「最終最強ロボット」という触れ込みの強化型。
初代との差異として、カラーリングは銀色で統一され、武装も斧のほかに一対のランチャーが追加、最大の必殺技として、ノリシロン版ビクトリーツイスターともいえる「ファイナルツイスター」を繰り出せるようになった。
さらにそれ以外にも、口からは突風「ファイナルターフーン」、両足でのキック攻撃「ファイナルキック」、両目からの怪光「ファイナルフラッシュ」といった多彩かつ強力な技も駆使している。
ゾンネットがボーゾックを去ったことで悲しんでいたガイナモが、エグゾスに促される形でゼルモダ、グラッチと共に乗り込み、カーレンジャーに戦いを挑む。
Vガンの連射を斧で防御し、上述した三つの必殺技で圧倒。トドメとばかりにファイナルツイスターを繰り出すも、すんでのところでVRVファイターに分離されチャンスを逃してしまう。
その後はファイナルツイスターを手当たり次第に乱射するも、VRVファイターの連携に劣勢に追い込まれてしまう。舌戦の末にカーレンジャーが再びVRVロボに合体しようした事で再び勝機が生まれ、合体完了の瞬間に攻撃しようとしたがあっさり対応されてしまい、最後はビクトリーツイスターとの撃ちあいに負け大破。ガイナモ達は自力での脱出を余儀なくされた。
一方でこの戦いの裏では、「100万年に一度酒樽座の流す酒で大宇宙が赤く染まり、全ての星座が酔っ払う」という現象が起こっており、エグゾスはこの時を狙ってカーレンジャーたちの力の源である「5つの自動車の星座」を取り込む事に成功している。言ってしまえば、このノリシロン-最終はエグゾスの真の目的を覚られないための時間稼ぎ、捨て駒に過ぎなかったのである。
ノリシロン-増刊
OV「カーレンジャーVSオーレンジャー」に登場する。宇宙ランド増刊号の付録であるが、こちらも最初から組み立て済みである。
カラーは赤で統一され、パイロット不在でも自律行動が可能となっている。他のバリエーションとは異なり斧は持っていないが、伸縮自在の角と放電で攻撃する。
VRVロボとオーレンジャーロボと戦うSSスタタンゾとバラモビルの援軍として送り込まれ、2大ロボを放電で苦しめたが、そこにサイレンダーが割って入った事で逆転。
角を伸ばして攻撃したところをスーパークラウンソードで折られてしまい、サイレンバルカンを受け大破した。