概要
欧州連合の金融の中心で、フランクフルト証券取引所、欧州中央銀行、ドイツ銀行、コメルツ銀行の本部がある。
ソーセージの一種「フランクフルト」はこの都市に由来すると言われている。
Frankfurtという都市はもう一つ(Frankfurt an der Oder)あり、より正確にはフランクフルト・アム・マインFrankfurt am Mainと呼ぶことが推奨される。
要は面している川の違いであり、定冠詞の縮約について説明しやすいので特にドイツ旅行を題材にしたドイツ語講座の定番ネタでもある。
もっとも、フランクフルトだけでアム・マインを指しているとわかるようだ。
ドイツの都市の中でも最も近代的な街で、超高層ビルが多い。
歴史
かつての神聖ローマ帝国はフランクフルトで帝国議会が開かれ、皇帝選挙や戴冠式などが行われていたこともあり首都の1つとされていた。
冷戦期には西ドイツ首都にとの意見もあり国会議事堂もフライングで建設されたが統一後ベルリンに戻せなくなることを危惧し選出されなかった。それでも、西側資本の多国籍企業は、分断されていたベルリンを避けてフランクフルトに拠点を置いてきた経緯がある。そのため現代でもフランクフルトはドイツ経済の心臓部として機能している。
交通機関
ドイツにおける交通のハブである。
ドイツ鉄道でドイツ各地と結ばれている。
中心駅としてフランクフルト中央駅があり、主な長距離列車はここに停車する。
長距離バスでベルリンを始めとするドイツの主要都市やパリ・ウィーンなどヨーロッパ各地との移動も可能。
航空関係ではフランクフルト空港に主要な便が発着。
フランクフルト空港駅(近距離と遠距離の2駅がある)から鉄道で都心へ移動可能。
この他にもLCCを中心にフランクフルト・ハーン空港(フランクフルトから100km、トリールとの中間あたり)も利用可能だがバスで2時間弱かかる。東京にとっての茨城空港のようなものである。
市内交通としては路面電車と地下鉄(Uバーン)、近郊鉄道(Sバーン)、バスがある。地下鉄は路面電車を地下化したもので郊外では路面を走る路線もある。