概要
この記事では、デスマーチからはじまる異世界狂想曲に登場する用語等を纏め、説明している。
ネタバレとなる為、閲覧は自己責任でお願いします。
また、記事は製作途中です。
用語や設定等
世界関係
- 時間の差
地球では一日は二十四時間、一時間は六十分とされているが、異世界では一時間は七十分であり、一日二十四時間なのは同じだが、十分分異世界側の方が時間が多く、異世界は計二百四十分程一日の時間が長い。
道具関連
- ヤマト石
ステータスを確認する事ができる魔法の装置。ヤマトという名称はシガ王国を建国したシガ・ヤマトから取られている。
ステータスを確認できるとは言っても、確認できるのはレベルとスキル、そして賞罰欄といった少ない項目のみである。
その名前のせいで、サトゥーからは「宇宙にでも行くのか?」と突っ込まれている。
- 聖剣
【勇者】の称号を持つ者が握ると青く発光する剣。魔族と称される種族には滅法強い。
十分な魔力を充填した状態で『聖句』と呼ばれるキーワードを唱える事により、特殊な能力を発動する聖剣も存在している。
そうした聖剣は「神授の聖剣」と呼ばれているが、『聖句』が判明していない「神授の聖剣」も存在している。
聖剣の中には「青液」と呼ばれる液体が流し込まれており、これに魔力が通う事によって剣が青く発光する。
- 青液(ブルー)
聖剣を聖剣たらしめる重要な液体。魔力を充填する事により青く発光する。
青液には瘴気を払い、魔物を寄せ付けない効果がある。
調合は難しく、また材料には「竜鱗粉」と呼ばれる希少な素材を使用する必要がある。
- エクスカリバー
サトゥーが『竜の谷』にて獲得した聖剣の一つ。原典はアーサー王伝説に登場する選定の剣。
他の聖剣よりも多量の魔力を充填する事が可能(主人公のユニークスキル「メニュー」換算で一万ポイント以上の魔力を充填可能)。
「神授の聖剣」だが聖句は判明しておらず、どのような能力があるのかは不明である。
- デュランダル
サトゥーが『竜の谷』にて獲得した聖剣の一つ。原典はローランの歌。
聖句は《永遠たれ》で、聖句を唱えると剣身が傷ついたとしても自己修復をする能力を持つ。
切れ味は他の聖剣と比べてもかなり鋭い。
- クラウソラス
原典はアイルランドやスコットランドの民話に出てくる「光の剣」。
聖句は《踊れ》で、聖句を唱えると光る十三の刃が出現し、それぞれ操作をする事が可能となる。
魔力が不足していると刃は出現せず、ただただ浮かぶのみとなる。
元々はシガ王家の所有物で、シャルロック王子が使用していた聖剣だった。
しかしクラウソラスの真の姿を見せたナナシ(サトゥーの勇者としての姿。詳しくはサトゥーを参照)に所有権が譲渡される事となる。
- 聖矢
サトゥーが製造したオリジナルの道具。
その名の通り矢に「青液」を仕込む事により、遠距離から聖剣の効果のある攻撃をする事ができるようになった。
- 人造聖剣
サトゥーが自ら製造した聖剣に対する呼称。
「神授の聖剣」とは違い能力を付与する事はでいず、聖剣の基本的な能力が備わるのみとなっている。
- 魔法道具(マジックアイテム)
名前の通り魔法の道具で、本来魔法を使用するのに必要な詠唱の代わりとなる魔導回路を組み込む事で特定の魔法を使えるようにした代物。
回路液(サークル・リキッド)と称される液体が魔導回路には流れている。別名「魔液」(リキッド)。
魔核の粉末と銅の粉末を混ぜたものが一番簡単な魔液らしい。
- 魔剣
魔法の武器の一種で、武器に上述された魔導回路を組み込む事で魔法を発動できるようにした代物。
また、魔導回路ならぬ「瘴気回路」というものを導入している武器もあるようで、そうした武器は俗に言う「呪われた武器」とされている。
また魔導回路を組みこんだもの以外でも魔物の素材を使用している代物や、魔法の鉱石を使用した代物も魔剣と呼ばれる。
魔法金属製は希少で一般への流通はなく、軍の中であろうと一部しか保有していない。
また、魔物の素材を使用した物は簡易的に獲得できるが、性能にムラがある為に破損した後の修復は不可能に近い。
また、魔剣は迷宮内に存在する宝箱の中から出現する事もある。
土地関連
- 竜の谷
主人公サトゥーが初めて降り立った異世界の地。
人族や友好的な亜人は生息しておらず、蜥蜴人族と称される種族と竜神アコンカグラのみが存在を確認されている。
食べ物関連
- ガボの実
一ヶ月という短期間で収穫でき、その上収穫量の変動も起こらず、また休耕地へ栄養を与える効果から食用の作物として育てられている。
しかし、その味はお世辞にも美味とは言えず、苦みやえぐみが酷く強い。
魔物の一種であるデミゴブリンの好物である為に栽培が禁止されている場所もある。
異世界人関連
- 勇者
俗に言う勇者召喚で「魔王から世界を救うために異世界から召喚される者」を指す。
召喚された勇者には「勇者」の称号が与えられ、サトゥーの能力による解析によると「祝福:パリオン神」という称号も与えられるようだ。
しかし勇者という存在は「勇者」という称号が必要なため、別にその世界の人物であろうと「勇者」でありさえすれば聖剣を扱う事も可能。
また、魔王討伐によって「勇者」は「真の勇者」へと変化するのだが、その際に異世界人の勇者は帰還するかどうかを選択する事ができるようになる。
今代の勇者はハヤト・マサキ。彼については該当記事を参照。
- 転生者
俗に言う「異世界に転生した者」という意味での転生者。
主人公の仲間ではアリサがこの転生者に該当する。詳細は該当記事にて。
前世の記憶を受け継ぎ、また魔神と呼ばれる神によって「ユニークスキル」と称される希少なスキルを与えられる。
しかし、ユニークスキルはあくまでも「強力なスキル」であるが故にいい方向にだけ事態が転ぶ事はなく、転生者特有の紫色の髪は異世界では忌避するべきものとされている。
魔物関連
- 魔核
魔物の体の中に存在する石。外見は球体だが、色や大きさによってその使い勝手が変わる為、より大きくより色が紅い程高額なものとなる。
色は白<赤<朱<紅という順によりよいものとされる。
- 瘴気
魔物を生み出す素であり、魔王復活の際にも使用される。
動植物がこの瘴気に汚染された結果生まれたのが魔物であり、通常の動植物よりも討伐した際の経験値は高い。
精霊が寄り付かないのが特徴ではあるが、精霊光や聖碑によって浄化する事が可能。
瘴気に汚染された食物を口にすると「瘴気中毒」という状態になり、誤差程度ではあるがステータスダウンの状態異常となる。
種族関連
- 人族
文字通り人と呼ばれる種族で、外見的な違いは然程見られない。
しかし美的感覚が現代とは違い、よりふくよかな体型の人物が好まれる。
その為、キャラクターの一人であるルルは主人公曰く「傾城の美少女」でありながらも、醜女扱いを受けている。
また、亜人と称される種族を差別する人族も中には存在している。
- 獣人族
「人間に動物の耳と尻尾が生えた」という獣人ではなく、本物の動物が二足歩行をしているかのような外見の獣人。
「人間に動物の耳と尻尾が生えた」見た目は獣人ではなく「耳族」と称される
身体能力が高く、五感も鋭い。しかしその身体能力故に魔法を軽視する傾向が強い。
- 耳族
人間に動物の耳と尻尾が生えた外見をしている種族。
希少種で場所によっては優遇されるのだが、主人公が最初に目覚めた地域では亜人差別があるように、かなり種族としての扱いはバラバラである。
また、人族でも祖先に耳族がいる場合、先祖返り等と称される「隔世遺伝」によって耳族の子供が誕生する可能性はある。
しかし異世界はある理由で科学技術が発達しておらず、その為「隔世遺伝」ではなく「取り替え子(チェンジリング)」として扱われる。
ポチとタマがこの耳族であり、またポチは取り替え子として扱われていたという。
- ホムンクルス
所謂人造人間である。
錬金術によって生み出された人工生命体であり、「理術魔法」と称される魔法と類似した「理術」を体内の特殊な器官によって使用する事が可能。
しかし「理術」の仕様には情報が必要であり、覚える為にはその都度追加でインストールしなければならない。
生後半年以内は胃腸が弱く、魔力を分け与える等しなければならない。
主人公の仲間ではナナが該当する。
- 魔王
魔王と勇者の物語が現実として存在している異世界では、人々にとっては恐怖の象徴ともいえる存在である。
大抵の魔王が物理攻撃や魔法攻撃に耐性を持っている為、聖剣でなければ討伐できないとされる。
また、中には人に友好的な魔王も存在しているが、そうした魔王は表に出ていない。
妖精族
様々な種族の総称で、妖精族にくくられるのは主にエルフやドワーフ、ブラウニーやノームといった種族である。
- エルフ族
10代前半の容姿と尖った耳を持つ長命の種族。
ボルエナン、ビロアナン、ベリウナン、ズワカナン、ザンタナン、バレオナン、ダヲサナン、ブライナンといった八つの氏族がそれぞれの集落を世界樹の下に築いている。
キャラクターの一人、「ミサナリーア・ボルエナン」の名前から分かるように、エルフの名乗りは「名前・住んでいる場所」という構成。
尚、女性は「ミサナリーア」のように「~ア」で終わり、男性は「トラザユーヤ」のように「~ヤ」で終わる名前となっている。
先天的な才能、または後天的な訓練によって「精霊視」という、精霊を見る事のできる能力を得る事が可能。
ほとんどの国では貴族級の待遇をされている。
しかし、長命という種族の特徴故にか、危機に関してかなり疎かであり、作中年代よりも前には何人ものエルフが戦闘で死亡したらしい。
また、500年前後で記憶が消えてゆく事がある、子供ができるまでに100年もかかる事がある、長命なエルフ程感情が希薄になるなどの欠点も多く抱えた種族である。
能力関連
- ステータス
個々人の能力を詳細に記したもの。
しかし、通常ではこのステータスの本来の形を知る事はできず、異世界の住民が自身のレベル等を知る為には上述されている「ヤマト石」が一般的である。
転生者は「自己確認」というスキルを保持している為、異世界人とは違いステータスを細かく見る事が可能。
主人公のサトゥーの場合は、スキル「メニュー」によって確認する事が可能なのだが、「メニュー」によるステータス等は異世界の法則には当てはまらない部分も多いらしい。
また、ステータスはその世界のアカシックレコードである為か、転生者や転移者は以前の世界での技術をスキルとして持っているという事はないらしい。
(ジョン・ドゥが転移した際にスキルなしレベル1の状態であった)。
- スキル
文字通り技術である。レベル10が最大だが、レベル5で達人レベルとなり、レベル10にもなると偉業レベルとなる。
デスマ世界では技術を数字で表すのではなく、あくまで技術を補佐する能力としてスキルが存在している。
その為、その分野に根本的に才能が存在しなければ、何をなそうとも上手くいかない。
例として主人公のサトゥーはドがつく程の音痴である為、スキルレベルをマックスまであげて演奏を行っても、アリサ曰く「上手な人が下手に吹いてるようにしか聞こえない」と不評であった。
スキルの内容は多岐に分かり、「射撃」や「狙撃」などの戦闘スキル以外にも、「礼儀作法」などの細やかなスキルが存在する。
その為、中には効果が被っていたリ、下位互換であったりするスキルも存在している。
転生者がスキルを得るためにはポイントを消費しなければならず、そのポイントはアリサの情報によると、レベルアップ時に2d6程貰えるらしい。
(2d6とは、六面ダイスを二回振るという意味のTRPG用語。つまり最低で2ポイント。最高で12ポイントのスキルポイントが得られるという事)
異世界の住民は別の法則が適用されているのか、レベルアップ時にスキルを得ている。
また、主人公はレベルアップ時のスキルポイントは一律10ポイントである。
- 魔刃
文字通り、魔力によって刃を作り出すスキル。
魔刃は発動すると赤く輝く光の刃を形成するのだが、この魔刃は普通の鉄剣等とは相性が悪い。
また、聖剣の中でも「神授の聖剣」は魔刃を使用する事はできず、人造の聖剣のみが魔刃を使用する事が可能となる。
また、魔刃を放つ「魔刃砲」と呼ばれる技も存在している。
- 宝物庫(アイテムボックス)
道具を別空間に収納する事が可能となるスキル。開閉には多少の魔力が必要。
一部の異世界の住民が保有するスキルで、転生者も保有している場合が多い。
一種類の道具につき百個まで入れる事が可能であり、また収納されているアイテムの目録を見る事も可能という、中々に便利なスキル。
しかし生物を入れる事は不可能であり、また内部での時間経過は発動者のいる空間と同じである為、生物を保存するには不向きという欠点がある。
- 無限収納(インベントリ)
勇者のみが保有する《宝物庫》の上位スキル。
宝物庫とは違って収納容量に限界はないが、それ以外はほぼ宝物庫と同様。
ユニークスキル
- 不撓不屈(ネバーギブアップ)
アリサのユニークスキルの一つ。
一定確立で相手の防御や自分とのレベル差を無視して攻撃を通す事ができる。
しかし発動回数が三回という制限が設けられており、回復するには一月待つしかない。
- 全力全開(オーバーブースト)
アリサのユニークスキルの一つ。
全スタミナと全魔力を消費して一撃の威力を上げる事の出来る能力。
こちらは不撓不屈とは違い、使用回数制限はない。
- メニュー
主人公サトゥーが保有するユニークスキル(メニュー欄では特殊能力(アビリティ)と表示されている)。
ユニークスキルではあるのだが、サトゥー本人は神に会った事などなく、入手経路は不明である。
サトゥーが開発していたPCブラウザゲーム「WAR WORLD(略称WW)」と、サトゥーが後輩氏と呼ぶ者から開発を引き継いだMMORPG「FREEDOM FANTASY LIFE(略称FFL)」の物を混ぜたような見た目。
尚、「FFL」は元々「FREEDOM FANTASY WORLD(FFW)」で、「WW」は「FANTASY WAR WORLD(FWW)」であった為、職場ではFFWをMMOやロープレ、FWWを略称で呼んでいた。
その後「FFL」と「WW」に改名された。
「INFO」「MAP」「ユニット管理」「ストレージ」「交流」「ログ」「設定」「ステータス」「装備」「魔法」「スキル」等の項目が並んでいるのだが、物語開始時点では「ユニット管理」の項目はグレーアウトしている等、全部の機能が解放されている訳ではなかった。
意識のみでのオンオフがでいない為、常に視界に表示されている。その為、瞳を閉じても目の前にメニュー画面が表示されているという状態。
物語が始まってすぐに使用したが、ショートカットには「流星雨」という全マップ攻撃ボムが三つと、「全マップ探査」という領域内全てのマップを表示する救済アイテムが存在していた。
この救済アイテムもサトゥーの提案である。
- ストレージ
主人公サトゥーのユニークスキル《メニュー》の機能の一つ。
道具を収納できるという《宝物庫》や《無限収納》のようなスキルだが、ストレージには内部の時間経過というものが存在していない。
また、ストレージ内での解体などの操作も可能で、発動に魔力を消費する事もない。
しかしこのストレージも生物を入れる事は不可能である。
- 交流
外部に見せるステータスの内容を決める能力。
ユニークスキルの《メニュー》の機能の一つで、初期設定ではレベルは1でスキルや称号も無しとなっている。
サトゥーは周囲に怪しまれないように、この交流のレベル表記などを段々と変化させていった。
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以降は、上述の内容よりも強いネタバレを含みます。
ネタバレ中のネタバレ
- 転生者
実際は「魔神からユニークスキルを与えられた」のではなく、「魔神から神の欠片を埋め込まれた」人物。
ユニークスキルを扱うには「魂の器」の許容量などが重要であり、その「魂の器」を超えたスキルの使用をしてしまうと、魔王となってしまう。
その為、転生者は魔王を信奉する魔族からは「卵」等と称されている。
不死の王ゼンがこの転生者の魔王に該当し、彼の死後に体から出ていた光が神の欠片である。
- 神の欠片
ユニークスキルの正体。不死の魔王ゼンをサトゥーが討伐した際に出ていった紫色の何かがこれに該当する。
転生者の場合、魔神から魔神の欠片を渡され、結果としてそれがユニークスキルとなっているのだが、この神の欠片は「魂の器」という許容量の中に納まるものでなければならない。
一撃必殺や限界突破といった系統の能力は魂の器を壊しやすい。