ウォフマナフ
うぉふまなふ
アンチラを殺す者の概要
不浄なる一切合切、星に還さん
鉱物的なものに身を包み、裁判官と修道者を足して割ったような風貌をした細目の女性の星晶獣。常に不浄なるものと見下すため鉱物的な舞台に乗っており、彼女の前には浮遊する物体と、その上に裁考の為の書物が置かれている。胸は無い。CVは米澤円。
72時間ローテーションで開催される討滅戦の土属性の担当。また、パンデモニウムに「オリジン」がおり、天司もしくは幽世に関わる存在の可能性がある。元ネタらしく幻想的な空間に位座しており、やってきたこちら側を「不浄なるもの」として断じ、自らに挑む命知らずっぷりを愚かとして裁きに来る。しかしその意図には他の討滅戦メンバー同様「力試し」的な意図が見られ、撃破されると「見事」と称え、再会に期待し倒れていく。
強さ
こちらに火力が無いと長期戦にもつれ込む面倒な敵。その理由は行動パターンが変質するOD時の特殊技「不滅の聖性」にある。これはプレイヤー側全体にHP回復不能の「呪い」と通常攻撃を外すようになる「暗闇」効果をもたらす上にウォフマナフ自身はHPを毎ターン回復させる「再生」がかかるというもの。この再生効果、VERYHARD(難易度3番目)までならさした脅威ではないがEXTREME(難易度2番目)となると毎ターン2万も回復し、最高難度のMANIACとなると最大HP240万に対し5万になる。せっかく与えた攻撃が一瞬にして無駄になる様はまさに生き地獄。呪いで回復できない上に暗闇で攻撃も当たらず、全体攻撃とDA・TA(連続通常攻撃)の応酬でじわじわと削り取られるこちら側と、毎ターンHPを回復していくウォフマナフとの削り合いになり、火力次第では最終的に敗北する。強化効果を一つ消せる「ディスペル」によって「再生」の消去は可能ではあるが、OD時の敵は特殊技を頻繁に撃ってくるためディスペルの多発もできず、そもそもボス戦に至るまでの道中の敵の排除やウォフマナフに効率よくダメージを与える事を考えると貴重な自由アビリティ枠であるEXアビリティをディスペルにするほどの価値がない。「回復される分のHPを更に越える火力増強」を考える方が妥当となる。サジタリウス同様「特殊技を使われる前に殺す」が理想だが、それほどの大火力を備えるには風ヤクザとならねばならない。他にも即死攻撃のアヴェスターなどにも注意を要する。せっかく主人公を持久戦特化のビショップ等にして長期戦前提の編成にしても、この一撃で主人公が沈み、戦況が瓦解するのもよくある事である。
その名はアンチラを殺す者『ゼノ・ウォフマナフ』
野望を掲げるならば、器が伴わなければならぬ
完全上級者向けイベントの「撃滅戦」に登場する、六道の力を宿した「ゼノ」シリーズの一角。妙にハイトーンに加工されていた声はハッキリとするようになっている。幼さが消え、冷淡な声が恐ろしくも彼女の壮大さを際立たせている。大いなる野望を掲げて挑む主人公達を、ただのビッグマウスか、器足り得る者かを見定めるための裁考をしてくる。
本、舞台、本人と、色々なものがデカくなっており、それぞれが独立してパーティに襲い掛かる。本の名前「アフラ・マズダー」はゾロアスター教の最高神の名前。おそらく本人というよりは彼の力を宿した著だと思われる。何故かウォフマナフ本人は荒ぶる鷹のポーズみたいな格好をしている。かっこかわいい。
アンチラを殺す為に得た強さ
元々長期戦が前提のウォフマナフと撃滅戦の上級者向け難易度が足された結果、かなりの長期戦を強いられる強敵となった。一瞬のミスや焦りが苦戦を招き、じわじわと敗北に導かれる可能性がある。
まず本体の前方に位置する本「アフラ・マズダー」は通常攻撃はしないものの、特殊技が脅威。まず戦闘開始一ターン目に全体弱体効果回復を行うため、最初にデバフをして土台作りを行うと全て無駄になる。特殊技は多段攻撃で攻防DOWN、全体攻撃で強圧(呪いと同じ効果)をかけて、こちらの強力な幻影バフ等を消す上にウォフマナフにバフも置いて回復もする面倒な敵。それでいて必殺技の発動を遅らせる「スロウ」や「グラビティ」が無効。「こちらの戦力基盤になるバフを、短い周期でリセットしてくる」上に「プレイヤー側がそれを遅延させることができない」に加えて「耐久力も高い」三重苦。最も優先的に撃破すべき敵であり、マルチバトルではまず最初に全員が狙う戦法が確立されている。これを倒さないことには彼女に刃は届かない。
続いて彼女の土台である「裁きの神殿」。CTが非常に長い上にスロウやグラビティが効くのは本と違うが、こいつは強化効果全消去という味方側の風属性強力バッファー殺しの能力を持つ。更に全体攻撃では大地の楔(土属性攻撃に対し無敵になるも敵を攻撃すると回復させるというデバフ)を行ってこちらの猛襲を利用してくる非常に厄介な敵。背水とあらゆるバフを乗せて大火力で殺す風ヤクザのセオリーはこいつのせいで瓦解する。しかし、大地の楔に関しては後述する本人の攻撃「ダフマ」の超火力を無効化できる可能性がるため、一概に悪いとは言えない。CTも長く、通常攻撃もないため、割と無視されがち、というか相手してる暇がない。倒しても経験値以外おいしいものがない。
そして本体のゼノ・ウォフマナフであるが、討滅戦同様「不滅の聖性」による戦闘の長期化に加え、単体大ダメージ技「ダフマ」、強化版アヴェスターと言える「アパスターク」を使用してこちらを確実に死に誘ってくる。「ダフマ」は素受けすると1万弱の大ダメージを受けるのでカット、バリア必須。「不滅の聖性」はHPが半分切った時の一回きりの代わりに凶悪さが増している。暗闇の代わりに「睡眠」というより厄介なデバフをかけられ、これで眠ったメンバーが本に狙われたら全滅もあり得る非常に厄介な技。勿論本人にもバフがかかり、「再生」以外にも「幻影」が付くように。即座に全体攻撃が出来ないとただ回復させるためのターンが続くというメビウスの輪が形成され、抜け出せないまま削られ、敗北にビヨンドザタイムする事になる。「アパスターク」は次ターン即死でダメージ量がアヴェスターの数倍になってる程度。ただ彼女はこれを特殊技としても何回か使ってくる上に、瀕死になると特殊行動で頻発してくる。蘇生、マウントがないとあと一歩の所で各個浄化されパーティ欄がピッカピカにされてしまい、エリクシールを飲むハメに。
以上「敵の弱体効果を消去する本」「味方の強化効果を消去する台座」「大火力攻撃・やっかいなデバフをかけてくる本体」三体の絶妙かつスキのない連携により長期戦は前提となり、HPが減少していればいるほど攻撃力が増加するスキル。つまり「程よくHPを減らす」ことで絶大な火力を得られる「背水」を速攻で乗せてバフで底上げした大火力で全てを落とすなんてことを試みようものなら、強化効果消去で台無しにされ、大地の楔で足元をもっていかれ、不滅の聖性で完全に停滞し、アパスタークでキーマンを殺され瓦解する事態に。
そのため、「前哨戦で強化等の下準備を整え、本番でさっさと背水を乗らせてサッサと殺す」という風ヤクザのセオリーを真正面からブチ壊す恐ろしい存在であり、撃滅戦開始から多くの余裕ぶっていた風ヤクザの不浄を星に還した。
その代り、ヤクザ編成のためにバッファーとアタッカーしか重用されなかった風属性組で燻っていた、デバッファーのカルメリーナ等がゼノウォフ戦では大活躍したため、彼女の再評価に大いに貢献した。
また、1回目開催では風属性にマウント(ほとんどの弱体効果を防ぐ)持ちのキャラがない為、唯一頼れるのがセージにジョブチェンジした主人公、短い頻度でクリアオールを使用できるレナ、もしくは期間限定でしか登場しないリミテッドバージョンのリーシャと、非常に限られる。2回目以降ではティアマトの存在もあって比較的に楽に戦うことができたが、ゼノ撃滅戦の中ではやはりトップクラスの難易度を誇る。
(2020年度の討滅戦では、ピックアップでティアマトが選ばれた)
どうしても苦戦するようであれば、ユリウスを参戦させる事も視野に入れよう。1アビデバフ連射で付与したデバフの種類によって貢献度を稼ぐ事が可能。その為、いつの間にか10万を超える貢献度をあっさり叩き出せる事もザラ。
なお、六道とは仏教用語。仏教版天国と地獄(とその中間世界いくつか)の事である。この六道にあてて考えられているのか、討滅戦のボスはソースの宗教が違えど、そのほとんどが天国もしくは地獄に関わりのある存在ばかりである。彼女の元ネタは天国で人の善悪を見定め、善とみなした者を最高神の元に連れて行く裁判官さんである。