概要
『ヒプノシスマイク』の毒島メイソン理鶯(ぶすじまめいそんりおう)×入間銃兎(いるまじゅうと)の腐向けカップリングタグ。二人は同じチームMAD TRIGGER CREWに所属している。
※以降の内容は、ネタバレ及び編集者の主観を強く含むため、苦手な方はブラウザバックを推奨します。
詳細
28歳元軍人ハーフ×29歳現役(悪徳)警官。チーム内最年少(25歳)にしてヨコハマを取り仕切るヤクザことハマの王様・碧棺左馬刻を核とした、MAD TRIGGER CREWの双璧であり双銃。
2人とも双子座、1歳差の年長コンビ。身長は理鶯191cm・銃兎181cmと10cm差があり、どちらも長身の部類でありながら体格の違いがキャラクターデザインからも見て取れる。
パーソナルカラーはオレンジ×ブラック、共通するチームカラーはブルー。
互いの呼び方は、理鶯→銃兎/貴殿/お前、銃兎→理鶯/貴方/お前などなど。
アウトロー且つアダルティで危険な匂いのするチームでありながら、性格的には軍人気質の尽くしたがりマイペース×悪徳だが面倒見の良いまとめ役である。
MTC内では銃兎が最年長の保護者ポジションで、リーダーが俺様な性格であることも相まって気苦労が絶えない。理鶯に対しては甘い部分がありつつもどこか天然で掴みどころのない言動に振り回されがちで、そのマイペースさを前にすると普段はきっちりスーツを着こなすニヒルでクレバーな警官も形無しだが、同時に頼れる仲間として強い信頼を抱き、共に背中を預け合える関係である。
出会いは未だ描かれておらず、公式HPの相関図には「とある案件で出会う」とだけ表記されている。しかし知り合って間もないにも関わらず下の名前で呼び合っており、物語開始時点で既に親密な様子がうかがえる。(※コミカライズにて理鶯は以前より面識のあった帝統のことは「有栖川」と呼んでいる。)
また、軍の復活をアジトで待つばかりだった理鶯にとっても、自分を見つけ出しMTCの最後の一人として見初めた銃兎は、再び「我が軍」(※楽曲内で理鶯はMTCのことをこう称している)とディビジョンバトルという目的を叶える為の「戦場」を与えた特別な存在と解釈ができる。
ヨコハマCD『BAYSIDE M.T.C』ドラマトラック1
「最後の一人はこいつしかいないと思ったね」
チームの三人目を中々決めない左馬刻に対して銃兎が言った言葉。前述のとおり二人が出会った「とある案件」は未だ明かされておらず短い時間でどのような交流があったかは定かではないが、銃兎が「変な奴がいる」と連絡を受け会いに行ったと端的に語られており、理鶯のヒプノシスマイク・プロトタイプ所持に言及し「面白くて使える」との評価と共にこの台詞を言わしめた。
後述するように仲間になった後も理鶯の考えを所々掴みかねてはいるが、この時の銃兎の直感は正しく的確なものであったと言える。
「理鶯!俺だ俺!」
アジトに踏み込んだ左馬刻を警戒する理鶯に対する、普段の敬語から口調の崩れた銃兎の台詞。これに理鶯も「銃兎か」と彼に対しては警戒を緩めている様子。
ヨコハマCD『BAYSIDE M.T.C』ドラマトラック2
「お腹ペコペコですよ」
この直前に左馬刻に「腹減ってた方がうまいもんだ、飯は」という言っておきながら、理鶯の前での銃兎のこの台詞。
基本的に誰に対しても敬語で慇懃無礼な態度の銃兎だが、対左馬刻の様に常に砕けた口調で声を荒げることは少なく(※前述のドラマトラック1の様に時折素を見せはする)、理鶯の前だと何故かぶりっ子…否、言葉遣いが妙に可愛らしくなると話題に。
Know Your Enemy
CD『Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW』ドラマパートにて。
「さ、理鶯も」
車に通行証を取りに戻る時の銃兎の台詞。「承知した」と返す理鶯。二人の距離の近さが見てとれるシーン。
「理鶯、左馬刻を羽交い絞めにしなさい」
ヒプノシスマイクを用いて山田一郎を攻撃しようと暴れる左馬刻を制止するために発した銃兎の台詞。これに対して理鶯は「うん、了解だ」と素直に従う。ここでも二人の信頼関係がうかがえる。
Louder Than A Bomb
同じくCD『Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW』ドラマパートにて。
理銃事変その①。中王区ホテルにて二人きりでレストランディナーへ向かう二人。
「私にも何か用が?」
左馬刻の部屋の前で交わされた会話で「ちょうどお前にも声をかけようと思っていたんだ」という理鶯に対する銃兎の反応。少し嬉しそう。
このあと理鶯にゲテモノ料理を振舞われることを回避する為「理鶯にはご馳走になってばかりだから」と銃兎からレストランディナーに誘う。その際「貴殿は意外と律儀なのだな」などという天然な評価を返され、取り繕いつつも内心は理鶯に翻弄されている銃兎の様子を見ることができる。
「銃兎、あまり子供を虐めるな」
レストランにて鉢合わせた山田兄弟を小馬鹿にした嫌味や挑発を放つ銃兎に対し、理鶯が言った台詞。普段は左馬刻のストッパー兼チーム内のまとめ役である銃兎と、それには比較的従順な理鶯だが、対等な仲間として時に諌めることもあるという唯一無二の関係性がうかがえる。
このあと理鶯も、二郎に軍人としての恰好を馬鹿にされ静かに怒り、銃兎と共にラップバトルに挑む。
「「大人のイロハ」」
二郎とのラップバトル。この後の兄弟である二郎と三郎の連携にも引けをとらないほどの息の合ったリリックで畳みかけ、最後には声を合わせて「大人のイロハ!」と言い放つ。また中の人達の声質(銃兎は高音・理鶯は低音)も対称的な音域でありながらバランスの取れた相性の良さであり、デュエット曲の発売が心待ちにされる。
ちなみにコミカライズではこのシーンは、理鶯と銃兎がお互いに向き合い口元にマイクを添え某ボカロ曲を思わせるようなやけに顔が近い状態でリリックを刻む描写があり、大人のイロハ(共闘ラップ)によって合体したなんかエロいスピーカーが未成年に襲いかかる。
また準決勝にて二郎の攻撃から動けなくなった銃兎を理鶯が守る(自らのリリックで防御壁を張る)場面も存在する。F.P.vs麻天狼のコミカライズにも同シーン有り。
Me Against The World
CD『The Champion』ドラマパートにて。
中王区ホテルにて、二人で左馬刻の部屋へ向かう様子が収録されている。他のディビジョンの二番手と三番手が同室だったことから、銃兎と理鶯も同室だった可能性が濃厚。
【追記】と思いきや、理鶯は麻天狼との決勝前夜の時点で中王区ホテルの庭にテントを張っていたことがコミカライズにて発覚。理鶯曰く「落ち着かないから」とのことだが…。
「ふむ…。思考してみたが、理解できなかった。教えを乞う」
左馬刻に呼び出され、溜息を吐く銃兎に何故かと問いかけるシーン。決勝敗退で自分に八つ当たりをしてくるであろう左馬刻を窘めなければならないと杞憂する銃兎の心情は、理鶯には理解できなかった様子。自分とは対称的に特に何も気にすることなくマイペースに構える理鶯の姿に、ますます溜息を深くする銃兎は母(保護者)さながらである。
「小官達は運命を共にする共同体だからな」
MTCに対して強い思い入れを抱いていることが分かる理鶯の台詞。銃兎が理鶯を見つけ仲間に誘っていなければ、今のMTCは存在しないことを改めて感じることができる。
Some Bady Gotta Do It
1stフルアルバム『Enter the Hypnosis Microphone』ドラマパートにて。
理銃事変その②。
「いやしんぼさんだな」
とある用件で理鶯の元を訪れた二人に向けられた理鶯の台詞。良い食材が手に入り鼻歌を歌うほどご機嫌な様子で、即座に入れられる左馬刻のツッコミと理鶯の新たな一面に戸惑う銃兎がまた微笑ましい。
「本件で小官は貴殿の剣だ」
銃兎の壮絶な過去を知った理鶯の台詞。銃兎のために戦おうという強い意志を読み取ることができる。両親や慕っていた先輩(友人)など大切な人達の死が関わる銃兎の過去と人生に対して、軍人として戦場で同じくヒトの生死に関わる人生を送ってきた理鶯は静かに耳を傾け、銃兎の想いを汲み取っていた。
また、左馬刻の反応からもわかる通り、普段の銃兎は己の過去についてあまり話したがっていない様子であり、こと薬物に関しては警察内部の者達が関わることをも厭う。
しかしテリトリーバトルを共に乗り越えた理鶯には自ら協力を願い出て、この台詞の前に「あなたにはいずれ話すつもりでしたので」と語っている。
銃兎は、自身の現在の生き方を形作る重要な過去を伝えても良い、またそれに関わる場所で共に戦い、背中を預けるに値すると思うほどに理鶯を信頼していることが明らかになった。
今まで孤独に戦ってきたロンリーオンリーラビット(※銃兎のソロ曲のサビ)が左馬刻と理鶯という仲間を得て悲願へと足を進めることへの感慨深さが感じられるエピソードでもある。
「1000回?はっ、5000回いきましょうッ!」
話がひと段落したあと理鶯のゲテモノ料理を振舞われることになり、少しでも腹を空かせる為にスクワット1000回を始めた左馬刻に倣って自らもスクワットを始めた銃兎の台詞。
上述しているように銃兎は理鶯に対して、左馬刻に対する時の様に怒ることも滅多になく非常に甘い。「ゲテモノだけは苦手」と豪語するが、理鶯の心からの善意で振舞われるゲテモノ料理をいつも面と向かっては断れず、鼻歌を歌ってご機嫌な理鶯を悲しませない為に5000回スクワットに挑む。
All in the same boat
CD『MAD TRIGGER CREW -Before The 2nd D.R.B-』ドラマパートにて。
意味は「運命共同体」。
「理鶯…?」
署内で左馬刻との出会いを回想していた銃兎に、理鶯から電話がかかってくる。その直後に慌てた同僚から声をかけられたため電話に出ることは適わなかった。
このとき理鶯は銃兎と連絡がつかず後に左馬刻の事務所を直接訪れていることから、理鶯の連絡の窓口は銃兎になっていると思われる。
「で、銃兎。これは一体何事か」
「銃兎。説明してくれ」
「…すまない。俺にはその権限が無い」
左馬刻の事務所に押し寄せてきた碧棺合歓率いる中王区が左馬刻に逮捕状を突き付け、そこに警官として同行して来た銃兎に対しての理鶯の何度かの問いかけ。
銃兎は、何よりも大切にしていた妹からの容赦ない言葉で傷付く左馬刻をどうにか守ろうとするが、上司(中王区)の命令には逆らえず己の職務との間で葛藤する。
そして左馬刻を連行しようとする中王区に対し、それは自分が容認しないと立ち塞がる理鶯。合歓は銃兎に、理鶯を排除するように要請する。
苦々しげに自分に近づいてくる銃兎に対し、理鶯は「銃兎」とたった一言だけ呼びかける。
その瞬間銃兎は息を詰め、そして意を決したように踵を返し、上司(中王区)の命令を職権乱用だとはっきりと突っぱね反抗の意志を示した。
チームの要となるリーダーが折れ、傍らで支えるはずの双璧の片方(銃兎)が身動きできず崩れそうになった時、理鶯はもう片方の壁としてそれを支え立て直す心強い存在であることが強く感じられるシーンである。
「理鶯、力を貸してくれますか?」
「ふ、元よりそのつもりだ」
立て直した銃兎は、状況を打開するため理鶯に協力を願い出る。最愛の妹に心折られ「もういいんだ」と諦めを見せる左馬刻を二人で叱咤し奮い立たせ、兄妹喧嘩の障害となる取り巻き(言の葉党員)を更にレベルの上がった共闘ラップで容易くねじ伏せた。
今回のドラマパートでわかる通り、MTC結成前に薬物撲滅のため汚職に手を染めつつ孤独に突き進んでいた銃兎にとって「俺様についてくれば願いを叶えてやる」と自分を見込みチームに誘ってきた左馬刻は、目の前に差し込んだ一筋の光であった。同時に銃兎も同じように「お前が俺の願いを叶えてくれるなら俺もお前の願いを全力で叶えてやる」と思っていることが判明している。
また理鶯も、ヒプノシスキャンセラーの調査で左馬刻と銃兎の力を借りたいという旨を伝えた時には、左馬刻から「仲間に力を貸さない野郎はクソだ。俺がクソ野郎に見えるか?」という言葉を受ける。左馬刻を鼓舞する際は同じ言葉を返して「力を貸そう」と投げかけている。
そして銃兎と理鶯の間でも、1stフルアルバムのドラマパートに加え今回の上述のやり取りから「力を貸す・借りる」ことにスポットが当てられており、3人の間にはギブアンドテイクの関係だけには収まらない確かな絆と循環するやりとりが形成されていることが分かる。
そうなると未だ経緯は明かされていないものの、銃兎から理鶯へ手を差し伸べた(仲間に見初めた)エピソードがますます気になるところである。
デュエット曲「Private Time」
漫画版ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- sideB.B&M.T.C 第3巻(限定版)特典の理鶯と銃兎のデュエット曲&ドラマCD。
YouTubeヒプノシスマイク公式チャンネルのCM動画にて、理鶯によってドラマトラックの一端が語られている。
「うむ、これは銃兎の見舞いに行った時のものか。あの日の共闘は中々…なんだ、銃兎。"もう時間がない"…?そうか。残念だがここまでのようだ」
予告の収録時も一緒にいるという事実はさておき、普段は殺伐とした曲の多い二人がムーディでしっとりとした曲調に合わせ、銃兎は自室・理鶯はキャンプでそれぞれ物思いに更ける夜(プライベート)を過ごす様を穏やかに歌っている。
他のコンビのデュエットのように曲中で直接的な掛け合いなどは無いが、綺麗に分かれた低音と高音のハーモニーが心地いいサビ・2人の間で共通する「ハーブティー」というキーワードに注目してほしい。
ドラマトラックを聞いてからの方がよりこのデュエット曲を楽しめるかもしれない。
以下ドラマトラックネタバレ
※未試聴の方は見ないことをおすすめします。
時はディビジョンバトル決勝トーナメント前。
仕事中何者かに襲撃され負傷し療養中の銃兎の自宅に、理鶯が見舞いに訪れる。自宅の場所は最初から知っていたようで、銃兎も快く部屋に通している。(が、キッチンには入れたことは無かった様子。)
「入間巡査部長が襲撃による負傷で療養中との情報を得てな」
「フフッ、相変わらずですね。しかし、傍受はやめてください?私が貴方をしょっぴくことになりますから」
「なに、貴殿と同じことをしているまでだ」
警察無線を傍受し自身の怪我を知ったことを窘める銃兎に、いつぞやの盗聴の意趣返し(※コミックス2巻参照)と言わんばかりに軽口を返す理鶯。
職業柄諜報活動の一環とはいえ、お互いをサラッと盗聴・傍受経験済とは傍から見ればかなり危うい二人である。
「ふ…、それにしても、全く丈夫そうだな?」
「不意打ちは食らいましたがね。なに、かすり傷程度ですよ」
「なるほど…では、療養というのはポーズか?」
銃兎が負傷した件について言及するシーン。
この二人ならではの、相手の腹の中を分かった上でどこか楽しむような駆け引きじみた会話劇には是非注目してほしい。
ちなみにこの後の「流石です、理鶯」の台詞では、ポンと肩を叩くような音が入っている。
「!!?伏せろ理鶯ッッ!!」
「落ち着け。…お湯が沸いたようだ」
「お…っ、お湯ッ!?」
「銃兎の部屋には、鍋ややかんは無いだろうと思ってな」
話の途中(理鶯が身繕ってきた)やかんの音に身構える銃兎。腐っても警官である。
しかし至って冷静にお茶を入れにソファを立つ理鶯。そんなマイペースな姿に銃兎が呆気にとられ、振り回されるのは最早いつもの光景のようだ。
理鶯の目から見ても鍋ややかんが無いと予想できるということは、銃兎の自宅はよほど生活感のない部屋なのではと推測される。
「(食材が普通であれば、理鶯の作るものはやはり一級品だな…!)」
理鶯に振舞われたお茶(改良済の特製ハーブティー)を口にし、素直に「うまい!」と砕けた口調で驚く銃兎。ゲテモノでさえなければ、理鶯への評価は戦闘力だけでなく料理の腕も銃兎の中でトップレベルであることが分かるが…。
以上のような所謂お部屋デートから始まり、そのあと一緒に襲撃した相手への報復に向かうのに何故か銃兎の車ではなく京急に乗り、電車デートを開始する。
海軍時代のことを思い出すなどして楽しそうな理鶯と、目立って仕方のない電車移動に困惑しつつも流される銃兎。大の男2人がボックス席で膝が触れ合う近さでわちゃわちゃと交わされる会話はとても微笑ましい。
目的地での共闘後はお互い敵に回したくないとその実力を評価しながらも、今回のことは左馬刻には言わないと二人で秘密を共有した上で改めて勝利への決意を新たにするなど、この2人が好きな人にとっては中々濃密なドラマに仕上がっている。
また、他のドラマトラックでは中々聞くことの出来ない私生活面に触れた交流や生活感のある音(スリッパで廊下を歩く足音やソファ擦れの音など)も、是非2人の挙動を想像して聞いてみてほしい。
後日、銃兎が自室にて報告書をまとめながら理鶯の自家製ピクルスに舌鼓を打っていると、野菜の中から不穏な触角らしきものを察知する。
情けない声を上げ慌てて「お茶」を求めて向かう先には(あまり使わないから持ち帰ってくれて構わないと言ったにも関わらず)、理鶯が銃兎の部屋に忘れ残していったやかんの音が鳴り響くのであった。
ここからは考察となるが、裏社会と繋がりを持つ敵が警察内部にも多くおり「敵を作る生き方を選んでしまいましたからね」と自ら語るように同じく危ない橋を渡る銃兎は、警察官としては何かとワンマンな行動が多い(『All in the same boat』参照)。
今回ももし理鶯が銃兎を心配して部屋を訪ねていなければ、銃兎は一人で報復に向かっていたであろうことも考えられる。
時系列的には『Some Bady Gotta Do It』の前、つまりディビジョンバトルを終え銃兎が理鶯に自身の過去を打ち明ける前の話ではあるが、バックボーンを通さずともこの時から既にディビジョンバトル外での難所を共に乗り越え、障害となるもの排除するため協力・絆を深めるという「一人ではない」関係が浮き彫りにされている。
また、このドラマを経て曲中では銃兎にとって「唯一心安らげる場所」理鶯にとって「何にも代えがたい場所」で過ごす時間の一部にこのドラマトラックで出てきた「ハーブティー」が共通する。それぞれ突き進むハードボイルドな生き様の中で、唯一心許せる柔らかい部分にお互いが存在しているという証明ではないだろうか。
端的に言えば、匂わせヤバくない?
また余談だが、他のコンビのデュエットは比較的アップテンポで賑やか且つサウナや料理などがテーマの所謂ネタ曲であった為、この二人のデュエットもリオーズキッチンやリオーズブートキャンプなどどう考えても楽しいネタ曲が予想されていた。
が、ここへきて一転「Private Time」(同人誌のタイトルみたいとか言ってはいけない)と割とガチめで一組だけ毛色が違う曲となっている。
また『MAD TRIGGER CREW -Before The 2nd D.R.B-』の発売記念ニコ生にて、中の人達の仲の良さから盛り上がったデュエットの話題で「同棲」「合鍵」などのワードが出たが、当たらずとも遠からずな内容であったことを明記しておきたい。
ヒプノシスクエスト
アプリゲーム『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-』期間限定イベントより。
とある理由で人気ゲームの世界にログインしたMTCのメンバー。出番こそ少ないが、銃兎は甲冑とチームカラーである青いショールを纏った騎士団長、理鶯も同じ青色の裏地をしたフード付き外套と黒いインナーで口元を覆ったアサシン(盗賊?)のジョブ姿で登場する。
イベント開催中のログインボーナス画面では二人が並んだ姿を拝むことができる。その様はまるで国家組織を掌握する騎士団長と、その裏で暗躍する団長直属のお抱え暗殺者(または団長の命を狙い背後を取る暗殺者)のようにも見え、様々な想像が広げられる。
尚、口元をぴっちりとした布で覆った理鶯は大変セクシーと評判の様子。一方、現実でよくとっ捕まったり襲撃されたりしている銃兎はくっころ騎士説が囁かれている。
ヒプノシスRADIO(銃兎回)
「そうですね…ランニングはしますね。他は…教えたくないですね。」
『日常的にしている運動はありますか?』というお便りに対しての回答。
ランニングのような日常的気軽さで出来る「他人に教えたくない運動」とは?いつも森で体鍛え磨く耐久力してる誰かさんとナニをしているんだナニを。…と邪推した者も少なくない。
「こういう野心を持った人、私は嫌いじゃありません。」
『いい歳だけど仕事をやめて専門学校に行くか迷っている』という悩みに関しての回答。
左馬刻はもちろんのこと、銃兎は"薬物撲滅"、理鶯は"軍の復興"という互いに悲願と野心を抱えながら利害の一致と共に仲間として協力し合う間柄の為、ますます銃兎と理鶯の出会いの内容とお互いの第一印象が気になるところである。
「来週は理鶯が皆さんのお悩みに答えます。彼も人生経験は豊富ですから、左馬刻よりはまともに答える…はず…だと…、私は信じていますが……。いや、かなり心配だ……。ちゃんと放送になるのか…?」
自分のオフの過ごし方(アンティークや美術館巡り)、警察や車に関する話を織り交ぜつつ効率的かつ現実的な回答で多くの悩み相談に着々と応えていくが、次の担当である理鶯を紹介する際はそれまで一貫していたいつもの慇懃無礼な敬語かつクールな余所行き外面モードが一気に綻び、普段から色んな意味でマイペースな理鶯を心配するオカンのような一面を見せる。
ヒプラジはドラマCDのように彼らの日常を垣間見るのではなく、あくまでも「キャラクターが実在しその言葉は現実の我々に向けて発信される」というていで構成されている。彼らが見も知らぬ第三者に向けてどんな態度で受け答えをするかを体感できる為、銃兎がドラマCDや上述のような内面を唯一見せるのはMTCのようなごく限られた身内だけであることがはっきりとわかる。
ヒプノシスRADIO(理鶯回)
上述のようにかなり心配していた銃兎をよそに、しっかりと悩み相談を受けパーソナリティを務めあげる理鶯。料理に関する相談が多く、独自のアドバイスをしていく姿は主夫さながらである。
「そういえば、左馬刻も料理をするな。今度2人でご馳走を作り、銃兎をもてなすのも悪くない…」
『どうしたら自分で美味しい料理が作れるのか』という相談に対して。
「仲間というものが最高のスパイスになり料理の仕上げとなる」と、尽くしたがりの本領を発揮した回答の後の台詞。何故か銃兎だけはもてなされる側であり、間接的に銃兎は料理ができないのでは?と話題になった。
「タイミングだが、これはいつがいいというものではない。待つものだ。対象物を狙撃する時と同じで、タイミングが来るのを待つしかない。」
『幼馴染に対していつ告白すればいいか』という恋愛相談に対して、動体視力を鍛えながら懸想をしている相手を狙撃するタイミングを待てという軍人らしいアドバイスと共に、理鶯の恋愛観を垣間見ることができる。
ちなみに銃兎の恋愛観(ヒプラジ銃兎回にて)は「恋はしようと思ってするものではない」。
「言葉に感情が無い…そうだろうか?小官としては、ついはしゃいでしまう時があるのだ。軍人として、もっと冷静になろうと努めているのだが…。自制することは中々難しいものだな。」
『言葉にあまり感情が無いがそのせいで大変だったことはあるか』という質問に対して。
軍人らしくあまり感情が表に出ないことが強調されているが、どうやら本人ははしゃいでいるつもりでも、感情が表に出ていない自覚がないらしい。
そんな人物がバトル曲では悪漢のような高笑いをしたり、デスリスペクトのジャケットイラストのようなワイルドな笑い方をしたり、銃兎や左馬刻に料理を作っている時にはご機嫌な鼻歌を歌ったりしていると思うとなんだか愛しさが湧いてくる。
ちなみにヒプラジ左馬刻回にて「銃兎は飲むと話が余計回りくどくなってめんどくさい」「理鶯は飲んでいる時は顔色が変わらないのに…」と飲酒時に何かしでかしたことを仄めかされている。
舞台『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-
舞台の内容は割愛するが、ドラマCDなどの声優が務める音声媒体とはまた違う、2.5次元俳優が演じるMTCを楽しめる。クオリティは十分に高いので、2.5次元舞台に抵抗が無い方は是非見てみてほしい。
「いえ今は別に…」
「いえ結構ですよ理鶯…」
「りおー!待ってください!私は今日お腹が痛くて…!」
相も変わらず喧嘩する二人に「腹が減っているのか」とゲテモノ料理を振舞おうとする理鶯のギャグパートにて銃兎の台詞。それまでヤクザ(左馬刻)相手にドスの効いた声で口喧嘩をしていたマル暴(銃兎)の声が怯えで上ずり、猫なで声に一変するところは必見である。
なお銃兎が理鶯を追いかけて捌ける時のゲテモノ回避の言い訳は公演ごとにアドリブで変わっていた様子。
終盤のギャグパートでは左馬刻に「銃兎にだけ食わせてやってくれ」と人身御供にされ、理鶯が「分かった早速準備をしよう!」と勢いよく銃兎の手を握るシーンがある。公演を重ねるにつれ顔の距離が徐々に近づいていったため千秋楽での距離が大変なことになった。
「りお?どうしました?」
あるチームのデータに何か引っかかる様子の理鶯に向けた銃兎の台詞。終始物腰が柔らかく優しげな空気を纏う。
「小官はお供しよう。」
「わかった。時間が無いから車で説明します。」
シリアスなパートでは、序盤にとある人物が左馬刻に絡んできたことをきっかけにブロック決勝を控えたディビジョンバトルの裏で怪しげなチームが動いていると知ることとなる。
それが要因して左馬刻が本懐(山田一郎との決着)を遂げられず自分達に要らぬ八つ当たりをされるのではないか、またディビジョンバトルそのものの破綻を危惧した銃兎は、ヒプノシスマイク関連の裏事情を知る元軍人の理鶯と共にそのチームを探り、警察として制圧に動く。
「簡単には追わせてくれないようだな!」
「警察に立てつくとは、ブタ箱で後悔しろ三下!!」
客席にて怪しげな機械を操る人物を追いかけるシーン。行く手を阻む者達に対してタッグを組み、軍人と警察という職業柄持ち前のフィジカルを生かした物理戦闘&共闘ラップで敵を追い詰める。
最後に微笑みながらアイコンタクト&敬礼し合う二人の姿はバディ映画さながらである。
余談
・CP表記は名前に則って理銃であるが、苗字でCP表記をすると「毒入(ぶすいる・どくいり)」になる。
・理鶯のソロ2曲目『2DIE4』では、「左馬刻は尖った牙」、「銃兎はBad boyおまわりさん」と称されている。バッボーイ…おまわりさん……。
・グラフアートで「遠征」をテーマにしたコラボグッズでは
→運転する銃兎に助手席から特製ドリンクを提供する理鶯(左馬刻は後部座席で狸寝入り)
→左馬刻にチャーシューを取られて怒る銃兎の皿に自分のチャーシューをのせてあげる理鶯
→左馬刻に付いた紅葉を取る銃兎の頭に紅葉を乗せる(紅葉を取っている?)理鶯
→記念撮影で銃兎の肩に嬉しそうに後ろから手を置く理鶯(銃兎はキョトンとした表情)
→眠る左馬刻を後部座席に乗せ、たくさんのお土産を持って帰路に着く夫婦のような銃兎と理鶯
などなどが見られる。とてもかわいい。
・アウトローなチーム色が影響してかヨコハマディビジョンは他ディビジョンと比較すると脅威の3P率を誇り、銃兎が受に回る率も高い。理銃の作品には左銃も含まれている場合がある。