概要
この内容にはヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのネタバレが含まれます。
衛星軌道上から回収したEVA初号機を主器動力として、ATフィールドを発生させる事が出来る他、強力な重力制御システムを有し、起動時に周辺で作業を行っていた艦隊をまとめて浮かした他、艦体を垂直にし回転させるという芸当も可能となっている。
ブリッジは通常艦橋と戦闘艦橋に別れており、戦闘態勢に移行すると艦橋の座席ごと戦闘艦橋へ移動し、艦橋内にLCLガスが注入される。飛行中にピアノ線のようなものを機体上部に発生させる。
外見的、装備やシステムの面でも従来の艦船とは一線を画するが、葛城大佐は劇中でAAAヴンダーを「神殺しの力」と呼ぶ場面があり、まだ明かされていないシステムや能力の存在が示唆されているが、「Q」劇中では最後まで明らかにされる事は無かった。
劇中での活躍
US作戦で奪取した初号機を主機とした起動整備中にネーメズィスシリーズの奇襲を受ける。
その後葛城大佐の指揮の下ぶっつけ本番で起動を試みた結果、見事飛行に成功。直後に偽装コクーン内部に潜伏していたコアブロックからの攻撃で両主翼を損傷するも葛城大佐の奇策により偽装コクーンから引きずり出され、主砲の一斉射を叩き込みネーメズィスシリーズの殲滅に成功する。
その後はしばらく経過し、フォース・インパクト阻止の為にシンジとカヲルが乗るエヴァンゲリオン第13号機をATフィールドによる封じ込めで無力化しようとするも、第13号機の護衛に就いていたエヴァンゲリオンMk.09の攻撃を受け失敗。その後も複数回Mk.09の攻撃を受け各部を損傷した上に船体に取りつかれコントロールシステムを奪われ始めてしまう。
直後、Mk.09を排除するべく「コード777」を始動したエヴァ改2号機による自爆攻撃によりMk.09は沈黙。ヴンダーのコントロールシステムは回復するも、主機の復旧までには至っておらず碇シンジ、式波・アスカ・ラングレーらの救出はできずに物語は終わる。
余談
AAAヴンダーが初めて起動し飛行するシーンのBGMは「ふしぎの海のナディア」に登場する戦艦であるN-ノーチラス号起動シーンのBGMをリメイクしたものである。
「Q」本編冒頭のUS作戦でも「ふしぎの海のナディア」からリメイクした楽曲が使用されている。