「貴様ら、子供達に作らせた銃を撃つな。一発でも撃ったら、全員殺すぞ」
「テメェら全員死ぬしかねぇ」
「忠告を無視すればこうなる」
「この世から消えろ、ゴミが」
「デカい買い物とは、コレの事か」
「一人じゃ隙だらけなんだよ」
「何だったんだこの遊びは…… ふざけてんのか」
「流川、拘束だ。今回はここで拷問する」
「大体わかる」
「まだ始まったところだぞ。足が潰れたくらいで音を上げるな」
「喜べ、武器の検品を手伝ってやる」
「そんなに大事か。なら、返してやる」
「的になる気分も味わっとけよ」
「マニアなら性能を体で確かめろ」
「この戦車、お前が頑張って作ったんだよなぁ?」
「お前みてぇな奴は、自分で作ったモンで吹き飛べばいい」
対象
自身の借金を払うために孤児院の子供たちを利用して殺人兵器を作らせ、真相を知った子供を「卒園」と称して手製銃で殺害していた狂ったミリタリーマニアの園長「倉敷武道」に執行。
概要
今回、倉敷がマフィアとやり取りをしている倉庫で拷問を行った。
倉敷の製作した旧式の戦車(車体からして第二次世界大戦~朝鮮戦争にて使用されたアメリカ陸軍戦車のM4シャーマン)を操縦し、拘束した罪人をキャタピラでひき潰す。
そのまま罪人を拘束した板諸共壁に立てかけ、本人が集めたナイフや地雷などの武器を使い身体を破壊していく。
経過
ある日、伊集院が剣術の稽古をしていると、盟友・伍代千隼が今回の依頼人を連れてきた。
伊集院は依頼人からことの顛末を聞き、二つ返事で依頼を受けることにした。そして伍代から今回の事件は倉敷が犯人である事を聞き、早速行動に移した。
伊集院と流川は倉敷がギャングと取引をしている倉庫に突入し、忠告を聞かなかったギャングを駆逐。
そこに戦車に乗った倉敷が現れ二人を砲撃したが、所詮素人。難なく死角に回り戦車に飛び乗った伊集院は、倉敷を引き摺り出して悔恨の念を問うた。
しかし倉敷にそんなものなど一切なく、「家族を失った不運な馬鹿どもを、飼い主である私が有効活用してやったのだ」と悍ましい暴言をほざいた。キレた伊集院は倉敷を地面に叩きつけ、流川に命じて拷問を開始。
両脚を轢き潰された上に投げナイフの的にされ、地雷で両脚を爆破されダルマ状態になった倉敷は命乞いをしたが、伊集院はそれをガン無視。「お前みたいな奴は自分が作ったもので吹き飛べ」と言って戦車に乗り込み、弾の入った主砲を絶望する倉敷に定めた。
伊集院「ファイヤー」
倉敷「やめてぇえええ!」
生身かつダルマ状態の人体が戦車砲の直撃に耐えられる筈もなく、倉敷は断末魔と共に一瞬で木っ端微塵に吹き飛びこの世から焼滅。
その砲火は倉庫にも燃え移り、残ったくだらないコレクション諸共灰にしたのだった。
今回の登場人物
- 倉敷武道(くらしき たけみち)
今回の断罪対象。表向きは児童養護施設の園長だが、その実態は狂気のミリタリーマニア。
両親が他界して児童養護施設を受け継いだが、倉敷本人は仕事に興味がなく、裏カジノで多額の借金を作ってしまった。海外サイトで手製の銃の作り方を見つけ、孤児達に銃を作らせ、その銃を売り捌いて借金を返し、私腹を肥やしていた。さらに監視カメラで孤児達を監視し、銃の事を知った孤児を口封じに殺害した。
稼いだ金で戦車を購入し、伊集院達に襲いかかるが、伊集院に捕縛され、自分のコレクションで拷問を受け、戦車の砲撃で木っ端微塵となった。
- マフィア
倉敷と取引しているマフィア。手製の銃で伊集院を射殺しようとするが、全てかわされてしまい、ナイフで顎やこめかみを刺し貫かれて死亡した。
- 豊田博也(とよた ひろや)
今回の依頼人。10歳の少年。半年前に高齢者の運転による交通事故で両親を亡くし、児童養護施設で生活している。両親を失い悲しんでいた所、同じ境遇の洋一やカイワレと仲良くなり、次第に元気になった。ところが洋一からの知らせを受けて施設から逃げ出そうとするが、倉敷に捕まってしまう。銃で右の側頭部や耳をえぐられ、殺されそうになるが、洋一とカイワレの捨て身の特攻により、施設から脱出した。
道を歩いていたところを伍代に助けられ、伍代と共に伊集院と会い、洋一達の敵討ちを依頼した。また、満漢全席回同様に依頼完了後の登場時に外見の原状復帰はされなかった。
- 国山洋一(くにやま よういち)
今回の被害者その1。博也の4歳年上の少年。両親を亡くしており、同じ境遇の博也と出会い、仲良くなった。カイワレの餌やりの途中、園長室で手製の銃を見つけ、博也と共に施設から逃げ出そうとするが
倉敷に捕まってしまう。銃で脇腹を撃たれてしまうも、博也を逃がそうとカイワレと協力して倉敷を取り押さえて博也を逃がす事に成功した。その後、倉敷に殺害された。
- カイワレ
今回の被害者その2。小さな犬。博也や洋一と同じく親を亡くしており、博也達と仲良くなった。博也を助ける為に倉敷に立ち向かい、銃で腹を撃たれてしまうも、倉敷の足に噛みつき、洋一と協力して倉敷を取り押さえて博也を逃がす事に成功した。その後、倉敷に殺害された。
- 雄太(ゆうた)
今回の被害者その3。園長である倉敷の改造銃を作る手伝いをさせられたときに、博也の向かいに座っていた細い体の少年。「里親が見つかって卒園」と言われていたが、それは倉敷の都合の良い嘘である可能性が大であり直接の描写はないものの、おそらくふとしたきっかけで倉敷の本性を知ってしまい、銃の的にされ殺されてしまったと思われる。
モデルとされる事件?
手製の銃で殺人を働いた点に関してだけは「安倍晋三銃撃事件」と思われる。
しかしモデルとなった事件は、
- 手製銃を作った目的が
借金返済の為に売りつける→ターゲットを殺害する
- 犠牲者が
孤児院の子供(と子犬)→演説中の元総理大臣
- 実質的な共犯者が
孤児院の子供達→誰も居ない(単独犯)
- 犯人像が
裏カジノで多額の借金を背負ったミリタリーオタク→後述の事情で精神的に追い詰められた男
- 犯人の家庭が
養護施設を経営出来る程に経済的に安定→親が新興宗教団体へ多額の献金を続けるせいで経済的に困窮
となっているなど、殺人の凶器以外は本動画とは真逆レベルで全くと言っていい程異なる。
余談
今回の拷問はアメリカ軍や旧ドイツ軍などで見られたミリタリー拷問をモデルにしている。
捕虜やデモ隊を戦車で引きつぶしたり、拘束した上で的にするのは世界各国で確認されている。
今回は他シリーズのゲストキャラが一人も出てこなかった。完全なる非コラボ回となるのはデスゲーム回以来であり、2024年に公開された話では初となる。
前回飼い犬が被害者だった回はあったが、その回の飼い犬は依頼人を庇って生死不明だったが、命からがら依頼人の元に戻ってきたことで怪我はあったものの生還を果たしていた為、今回、殺された被害者に(洋一曰く「ココに迷い込んで住み着いた」らしいので正式な形ではないものの)ペットが含まれる描写は初である。
関連タグ
伊集院茂夫による下半身不随炮烙刑:被害者は高齢者の運転による交通事故の被害者、被害者は「洋一」という名前の男性、拷問で外道の足がボロボロになるという共通点がある。