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概要

CV:浅野真澄(2期アニメ版)

別名シベリアトラとも呼ばれるネコ科最大のトラの仲間アムールトラのフレンズ。

センシティブな作品

京都市動物園とのコラボでは髪の量がボリュームアップしてより元の動物に近い模様となり、服装も黒のベストワイシャツ、黄色のチェックスカートという女子高生のような出で立ち。

1話Bパートより登場。ただしこの時点では正体は明らかにされず、シルエットおよび音声のみの登場である。

1話Bパートでアルマーセンちゃんが謎の施設を調査していた時、建物全体に謎の咆哮が響き渡った。

姿は確認されないが、この咆哮こそアムールトラの出した声と考えられる。

その恐ろしい絶叫に思わず二人は丸まり、声がおさまった後で「出くわすと厄介」と捜査を一時切り上げる。もともと二人はこの声に聞き覚えがあったようだ。

その後、キュルル達がモノレールに乗り込んでセルリアンから逃げるシーンにおいて、あわや追いつかれそうになったところに突如何者かが現れ、強靭なパワーでセルリアンを一撃で粉砕した。

あまりに一瞬のことだったが、セルリアンが倒されたその瞬間、キュルルの瞳にはアムールトラらしき姿のシルエットが捉えられていた。

だがセルリアンを倒した直後にぱったり消え失せ、キュルル以外の誰かが彼女の存在に気付いた様子もなく、そのままモノレールは静かに現場から遠ざかっていった――

そして5話Bパートにおいて、ついにその姿を現す。

ジャングルエン担当のラッキービーストが目前の危機を感知したその直後、空からもの凄いスピードと轟音とともにアムールトラが降りてきた。

彼女はそのまま、唸り声とともに目の前のキュルルを睨みつける。

その目はフレンズのものとは思えぬ獰猛な目つきで、体全体からはセルリアンを彷彿させる紫色の禍々しい煙のようなサンドスターの輝きが放出されている。手首には枷のような物が付けられており、手首から先の手指はフレンズとしてのものではない、本物の獣の手指だった。

その恐ろしい姿にその場にいたフレンズ達は逃げようとするも、キュルルは逃げ遅れてしまう。カラカルが助けようとしたその時、アムールトラの目の前に一つの燃える紙飛行機が横切っていった。

ぽかんとした目でそれを見つめたアムールトラは、突如向きを変え、そのまま四足走行でその紙飛行機を追っていく。キュルル達の危機は去った。

燃える紙飛行機を投げたのは1期主人公であるかばんちゃんである。

6話では直接活躍することはないが、この暴走ぶりの元凶が明かされる。

このアムールトラはフレンズではなくビーストであり、フレンズとは似て非なる存在であるらしく、人間でも制御ができないほど凶暴で鎖はその名残らしい。クレジット名もビーストなので、公式にフレンズでないことが示唆されている。

なお2期アニメに「アムールトラ」という単語が出てくることはない。作中では一貫して「ビースト」の呼称が使われている。

ただ、容姿が明確にアムールトラのそれなので外部ではまずアムールトラと呼ばれている。

9話で久々の登場。キュルルがイエイヌの家にいた時、突如アムールトラの咆哮が鳴り響く。この時イエイヌは「ビーストはどこにでも現れ誰彼構わず襲う」と説明した。

喧嘩中のサーバル・カラカルにビーストの存在を伝えるため家を飛び出したキュルルとイエイヌの前に、アムールトラは現れる。

これまでフレンズを襲撃する描写がなかったアムールトラたが、その窮地からキュルルを救うべくイエイヌが先制攻撃を仕掛けたことによりイエイヌが全身傷だらけになるほどに危害を加えてしまう。それでもイエイヌはヒトを救うという使命のもとに、キュルルをかばう行為をやめようとはしなかった。

そこにようやくサーバル達が合流。サーバルは突如目を光らせ、野生解放に近い挙動を見せたことに危機を察知したのか、アムールトラは踵を返して逃げていった。

そして最終回となる12話、フレンズ達に促されかばんと二人で避難していたところに、ボートの上へ唐突に現れる。

キュルルは彼女をホテルに連れていくことを決め、ホテルに繁殖したセルリアンを一網打尽にした。

一方でフレンズ達は四足走行で追いかけ回しており、フレンズとセルリアンは明確に区別していると考えられる。

ホテル崩壊の際は他のフレンズ達が避難する中、一人逃げもせず崩れ行くホテルの瓦礫の向こうに消えており以降の消息は不明である。

この時、全身から溢れていた紫色のサンドスターが消え失せており、サーバルだけは何かに気付いたかのようにアムールトラに視線を向けている。

放送終了後の批判について

12話放送後、アムールトラ(ビースト)の悪意ある扱いについて多くの批判的な意見がネット上では出回った。それは上記のようにアムールトラが瓦礫に消え、生き埋めになった事や、最後までビーストという役から抜け出せず、邪魔者扱いされた事に起因する。

またビースト化しているアムールトラのデザインは、上述した通り実在する動物園とのコラボによって生まれたものである為、それを含めた批判が多く上がった。

アムールはフランス語で「愛」の意味。悪意に満ちた皮肉だ。

コミカライズ版

大筋は同じくとも子細に変更のあるこちらでは広場を荒らす、遊び道具やスケッチを狙う描写が見られる。

関連イラスト

作中での悲劇的な“最期”のため、放送終了直後から数多くの同情が集まり、けものフレンズRがメインの二次創作では様々な“救済”のイラストがアップロードされた。

同じく視聴者の同情を集め、原作(9話)でも絡んだイエイヌと共演する作品も多い。

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