概要
凶刃の二つ名を持つ七つ星魔人。やせ細ったゾンビかスケルトンの様な姿をしている。
陰気なリュートの音色は魔賓館のスタッフから評判がいいが、彼自身は魔人たちの間で嫌われていると自嘲している。
当初は口数は少なく、感情に乏しいながらも短気で好戦的という典型的な魔人…と思われていたが、実際は「友達が欲しい」という魔人の中でも特に異色の価値観、思想を持っており、通常このような考えを持つ魔人はおらず（一応、友人同士だというベルトーゼとノアのように個体間で一定の信頼関係を結んでいる魔人もいるにはいる）、以前に他の魔人とも無為に友好的に接しようとした結果、散々な目にあったという。
人間を見下す魔人が殆どの中、ヒスタリオは魔人と違って友情を重んじる人間の方を評価しているのか、「人間の方が魔人より精神面が強いのかもしれない」と考えている。
自身が殺した、あるいは以前に死んだ他の人間および魔人、魔物をゾンビに変える能力を有し、それによって現在では元ゼノン戦士団のライオをゾンビにして手元に置いており、これまで多くの魔人もゾンビに変えて使役してきたらしいが、基本的には別に憎いとかそういう理由ではなく本気で友人にしたいから善意でゾンビ化させるという歪んだ意識に基づいている（一方で一度受けた恨みは忘れず、かつて自身をいたぶってきた魔人はゾンビに変えて使い潰してきたらしい）。
能力
武器はリュートに仕込んだ自身の骨から作った仕込み刀で、この刃は抜く度に形状と間合いが変わるためまともに見切るのは困難とされ、これを利用した居合剣術“牙流転生”を駆使する。
それに加えて先述のゾンビ化能力によって蘇らせた人間、魔人を己の“戦友”として戦わせられる他、同じくゾンビ化させた魔物を用いての戦略的な戦い方も得意としている。
何よりこのヒスタリオ最大の特徴が文字通りの不死身の肉体で、体の防御力こそ低いものの、生首一つにさせられても平然と生きている、戦闘中も再生に力を入れれば攻撃しても難なく再生するという反則じみた性質が。
更に戦闘に油断も遊びをいれないという用心深さ、戦闘へのシビアさを持ち合わせており、戦闘力はバロンに劣ると言われてるが、慎重さと臨機応変な対応、自身の長所も短所も知り尽くしていると評される戦い方は多くの魔人との戦いを乗り越えてきたビィトたちにとってもかなりの強敵。
シャギーからは「対人間においてヒスタリオ様以上に恐ろしく厄介な魔人はいないのでは？」と評価されている。
