「まさかお義父さんが、あんなイケメンだったなんて! どどどどうしましょう……! 落ち着きなさい楓、とりあえずここは私が義明さんにちゃんと伝えないと……」
(原作4話・テレビアニメ第1話)
CV:櫻井智
概要
正蔵・イネ夫婦の長男である斎藤義明の妻。未乃の母親。娘に似た柔らかい髪質の茶髪と温厚な印象の糸目が特徴的。
正蔵とイネの夫婦愛に感銘を受け、老いた二人に買い物の代行等、何かと世話をしている。
作中で正蔵とイネの若返りを知ったのは義明より早く、正蔵の家に頼まれた食材を届けに来た際に若返った正蔵と初めて対面した(第4話)。未乃に負けず劣らず、あるいはそれ以上の面食いのきらいがあり、若返った正蔵を初めて見た際は陰で「どうしましょ超イケメン」と荒ぶる動悸を抑えていた。
職業は看護師で、イネ、薫(イネの次男・貴弘の妻)、和子(イネの孫嫁)を交えた台所での女子会では仕事との悩みをイネに打ち明けていた。そして聖母となったイネに縋りついていた(第192話)。さすがに母親のそんな姿は未乃も見た事がなかった模様。
義明との出会いは看護師として勤務している時に不良時代の義明を治療した事がきっかけであり、義明にとっては姉さん女房でもある。
また、義明との結婚式は教会式で挙げている。未及にウェディングドレス姿の写真を見せるようせがまれても夫ともども恥ずかしがり、見せようとしなかった(第197話)。
未乃が正蔵にくっついた時にはその場にイネと義明がいたにもかかわらず「孫×祖父なんてフィクションでも許されないわよ!」と思わずまくし立てた。そっちの道の人だろうか。
未乃と付き合いを持ち始めた五十嵐将太と鉢合わせした際には「お義母さんどうしましょ! 未乃に! 彼氏が! 旦那が! 孫が!」と食い気味に興奮したり、並々ならぬ視線を彼に向けたりして暴走していた(第38話・第39話)。
二人の仲を妨げているわけではなく、いちおう母親公認の付き合いなのだが、将太からは「三者面談みたいだ…」と怖がられていた。
虫が苦手で、ゴキブリ(第17話)、カマドウマ(第54話)が家に出た時には青ざめている。楓が虫を見て動けない→イネが丸めた新聞紙で虫を叩き潰す→(自主規制)になった虫を見せる、という流れは一種のお決まりでもある。
作中では基本的に私服で登場し、それ以外の服装が描写されたのは第192話の回想シーン(病院での勤務の回想)のみである。服装はニットとデニムパンツの組み合わせが主。ニットはカーディガンであったりセーターであったりと様々。
イネに自身の服であるデニムのパンツを着せた事がある(第163話)。身体のラインが出るためイネは恥ずかしがっていた(正蔵がガン見したのもあって)。最終的に1本だけイネに譲った。
イネに「いろいろ立派さなって……」と言わしめた未乃(第112話)の母親なだけはあり、なかなかのプロポーションとたわわなものを持っている。見た目も子持ちの母には見えないほど若々しい。
最終回では正蔵とイネの回想の中に登場。
過疎化の影響で会社が潰れた(第91話)後、職を転じた夫をいつも通り見送っていた。
義明と楓が見上げた軒先には静かに木の葉が散っていた。
余談
正蔵とイネには「楓さん」、義明には「楓」、未乃には「お母さん」と呼ばれている。楓は正蔵とイネの事をそれぞれ「お義父さん」「お義母さん」、義明の事を「義明さん」、未乃の事を「未乃」と呼ぶ。
コミックでは第4話、第6話、第17話、第38話、第39話、第50話、第54話、第163話、第188話、第192話、第197話、最終回に登場している。アニメで登場する際もそれらのエピソードに準じる。未乃や義明より登場回数は少なく、姑であるイネとの絡みがフィーチャーされる事が多い。
面食いの設定は公式のようで、KADOKAWAコミックスの第4巻の相関図では「義明の妻。イケメン好き」と紹介されていた。なお未乃の紹介は「好きな男性のタイプは若返ったじいさま」とある。なんなんだこの母娘。
第4話の「どうしましょ超イケメン」のコマはX(旧Twitter)版では「どうしましょ超タイプ」と台詞が変わっており、より重症となっている。
ちなみに演者の櫻井智女史は姑を演じる能登麻美子女史よりも年上である。