プロフィール
概要
「本好きの下剋上」に登場する上級騎士。ローゼマインの4歳年上の異母兄(設定上)である。
騎士団長を務めるカルステッドとエルヴィーラの末息子。上にはエックハルトとランプレヒトがいる。
ローゼマインの本当の出生は知らず、第三夫人の忘れ形見という設定を信じている。当初は家庭内不和の原因であった第三夫人の娘であるローゼマインに懐疑的であったが、彼女のもたらした変化により家庭内が明るくなり、ローゼマインのひたむきで勤勉な姿に好感を持ち妹して可愛がる。
ローゼマインが領主の養女となった事で立場上は主従となるが、恐ろしいほどの虚弱でありながら無鉄砲で暴走しがちな妹を、兄として護衛騎士としてハラハラしながら支えている。
人物
騎士団長一家の三男坊らしく、勉強よりも身体を動かす事を好む。
幼い頃は派閥問題に振り回される家族の姿を見ていたために、主を持つ事を拒み必要最低限な努力しかしない事なかれ主義だった。
しかしヴェローニカの失脚とローゼマインの登場で家庭内が明るくなり、「アンゲリカの成績を上げ隊」の活動や襲撃事件で妹を守れなかった後悔から、並々ならぬ努力を重ね成長している。
三兄弟の中では末っ子気質で温厚。兄二人に比べると脳筋度は低い。
気に入ったものを食べ続けるタイプであり、タニエのモンブランのレシピを貰った時はエルヴィーラに叱られるまで毎日注文し続けた。
ローゼマインの考案する食事に釣られ度々神殿を出入りしていたので、神殿に対する忌諱感は薄い。
五年生の時点でレオノーレに求婚しエスコートの座を勝ち取る。
洗礼前の昏倒や洗礼式でのすりおろし事件から、ローゼマインの虚弱さにはトラウマを持っている。
また、すりおろし事件を立案したフェルディナンドに対しては効率至上主義者とやや懐疑的。
結婚相手の条件として「知的でローゼマインに傾倒し過ぎない女性」と上げていたが、同時に「ローゼマインに対する侮辱を他人から聞かされるのは腹立たしい」と述べるなど、本人は意識していないが立派なシスコンに成長した。
ハルトムートとは同派閥であり母親同士の仲が良かったため幼なじみ。
それなりの付き合いをしていたが、ハルトムートが聖女信奉者として覚醒して以降はあまりの変貌ぶりにドン引きし牽制している。
能力
ローゼマインが眠っていた2年間、祖父であるボニファティウスにみっちり鍛えられた。
貴族院ではローゼマインの無茶ぶりに応えるべく座学・実技両方とも好成績を残し、貴族院では何度も優秀生に選ばれ最終学年では剣舞の代表に抜擢された。
苦手を作らないように努力した結果、あらゆる分野を満遍なく網羅しているが、逆に強みが無い事を気にしている。とはいえ、領主一族の傍系でありローゼマイン式魔力圧縮法で鍛え続けていたため、魔力量や戦闘力はエーレンフェスト内でも高い。
神殿通いの際に「誰が一番にシュタープで神具を作れるか」を同僚たちと競い合っていたため、エーヴィリーベの剣を制作する事が可能。