ハルトムート
はるとむーと
「本好きの下剋上」に登場する文官。ローゼマインより4歳年上。
ローゼマインの貴族院入学と共に側近入りするが、2年前時点で心酔しており心は既に側近入りしていた。
ローゼマインを心から崇拝する聖女信奉者。
ローゼマインの洗礼式での大規模祝福で感動したことに始まった。
何かにつけて聖女賛美をし周囲をドン引きさせている狂信者だが、文官としては非常に優秀。
むしろ優秀過ぎて手に負えない。
ローゼマインを世界の中心に据えており、ローゼマインの望む結果となるように暗躍し、ローゼマインに敵対する者はたとえ領主であろうが王族であろうが容赦しない。
その強烈過ぎるキャラクターから読者の間でコアな人気を誇っている。
母はローゼマインの側仕えであるオティーリエ、父はフロレンツィアの文官であるレーベレヒト。
人懐っこい笑みを浮かべ人と関わるのが上手い。他人の懐にするりと入り、情報を引き出すのを得意としている。常識を弁えたユストクス。
.....そんな風に思っていた時期もありました。
幼い頃は何にしても程々で済ませる冷めた少年だった。他領から歯牙にもかけられない底辺領地の中でみっともなく派閥争いに躍起になっている大人達にウンザリし、ヴェローニカをのさばらせていた領主一族にも、自派閥であるライゼガングや両親にも大して期待を持たずに生きていた。しかし、ローゼマインの洗礼式で披露された大規模な祝福を見た事で彼の世界は一変する。他とは違うローゼマインの美しく神々しい祝福の光に心を奪われ、その後シルヴェスターが語る聖女伝説に感動し、瞬く間にローゼマインへとのめり込む。
これには母親のオティーリエも幼馴染みのコルネリウスもドン引きした。今もしている。
念願の側近入りを果たした後は貴族院での聖女伝説の流布と新たな聖女伝説誕生に力を入れ、自身も生涯の課題として聖女伝説の研究を日々進めている。
これにはローゼマインもドン引きした。もはや諦めた。その忠誠心と行動力は最終的に母親のオティーリエすらも思考を投げていた。
元々は典型的な上級貴族の考え方をしていたが、ローゼマインの押し進める印刷業を初めとする様々な産業と関わるうちに考え方を改め、ローゼマインにとって必要不可欠である大事な手足として平民との接し方を学んでいく。
また貴族社会では忌諱されている神殿も聖女伝説誕生の地はローゼマイン好きが多い為、進んで足を運び、業務の傍ら孤児院での聖女伝説を収集し逆に新たな布教活動も行っている。ヴィルマに対してはローゼマインの絵を描く事を依頼するほど。
ローゼマインの素晴らしき聖女伝説に目を輝かせて何度も話をせびる孤児院の子供達はハルトムートのお気に入り。
なのだが、孤児院では神に祈る際、神々の名前を告げた後に「そしてローゼマイン様に祈りと感謝を捧げましょう」と色々と間違い?があるような祈り方を広めていた。いいのかそれで。
フェルディナンドの王命によるアーレンスバッハ婿入りの際は、婚約者がいるにもかかわらず期限付き神官長へと名乗りを上げ就任。悲嘆するどころか、これでようやく儀式を間近で見れると喜んだ。
ただし、ローゼマインの敵に対しては非常に容赦がない。悪口を言った者は縛り付けてナイフを突きつけていたこともある。
ヴィルフリートに対しても良い感情を持ってない時期があり、ローゼマインの洗礼式では次の領主の座から引きずり下ろす事すらも考えていた。
ローゼマイン自身も自分の為ならば周りにどんな無茶も押し付けるのではと懸念されている。
ローゼマイン一年生の時、彼女の宝取りディッターを観戦しその偉業に心酔したダンケルフェルガーのクラリッサから「ダンケルフェルガー式求婚」(意中の男性を押し倒し刃物で脅しながら求婚の課題を迫るダンケル女子の風習)なるものを仕掛けられる。他領の人間であるクラリッサがローゼマインの側近になるには嫁入りでエーレンフェストに移動するしかなく、そこでハルトムートに白羽の矢を立てたのだ。自分を組み敷きながら嬉々として聖女伝説の素晴らしさを語るクラリッサの姿に、ハルトムートは何故か満足。「翌年までにローゼマインの喜ぶものを用意せよ」と課題を出し、見事達成した彼女を婚約者として主へ紹介したのだった。
どれだけ聖女伝説を語ろうとも嫌がられず、むしろ嬉々として聖女讃美を共にできる似た者カップル。
もちろんローゼマインや周囲の者はドン引きしている。
アレキサンドリア移籍後は、無事にクラリッサと結婚した模様。
ことローゼマインの為ならば、あらゆる物事を柔軟に対応し処理する。その文官としての優秀さはあのフェルディナンドが即座に認めてスカウトするほど。
日頃から様々な情報を集めており、ローゼマインが起こす突飛な事態にも即座に対応し嬉々として同行する。
当初は「主のため」と言いながら自分の都合のいいタイミングで情報を開示していたが、それを叱責されて以降は本当の意味でローゼマインの望みのために仕える。
主に全ての情報を献上するユストクスとは違い、時にローゼマインにも情報を伏せ暗躍する事も多々あるが、必ずローゼマインの利益となるように調整し、場合によってはフェルディナンドの意見を優先させる場合も。これはローゼマイン自体が貴族社会の常識に疎く、彼女の指示だけでは彼女の望むべき結果を得られない場合が多いため。
ローゼマイン関連以外ではただの優秀な文官かと思えば、ユストクスの影響で女装に興味を持ってしまった。
情報収集のためにと一時はユストクスの女装スキルを習得すべきかと真剣に考慮していたが、体格ががっしりし髪と瞳の色が派手なハルトムートに女装は不向き等、ローゼマインの必死の説得により断念している。
ローゼマイン「・・・・・・女装したら解任しますからね」
護衛付き採集の一件から騎士の戦闘訓練にも参加するようになり、ユストクスからはあらゆる技能を仕込まれたらしい。それにより、ターニスベファレン襲撃では陽動として活躍し、アーレンスバッハ礎争奪戦ではクラリッサと共に最前線へ同行。製作した魔術具でローゼマインを的確にサポートした。また、フェルディナンドの指示でクラリッサと共にアーレンスバッハ貴族にローゼマインの素晴らしさを滔々と説き、洗脳に近い教育でアレキサンドリア建領の地盤固めを行う。
神殿へと通うようになってから同僚達と「誰が一番に神具をシュタープで作れるようになるか」を競い合い、神官長に就任して以降は神具への魔力奉納をしまくる。結果として神具エーヴィリーベの剣を作成可能。
ローゼマインが貴族社会に入った後に彼女の正体が平民であると真実にたどり着いた人物の一人。
だが平民であってもその忠誠心は一切変わらずに秘密を守り続ける事を誓った。
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