ダームエル
だーむえる
「本好きの下剋上」に登場する下級騎士。
トロンベ討伐の際に護衛に失敗し罪に問われるが、マインの取りなしで一命を取り留め、罰則を込めての護衛役に任命される。
ローゼマインとして貴族となった後も、引き続きの側近として護衛騎士を務める。
初登場時で16歳。騎獣は天馬。
側近の中では最も長い付き合いであるため、ローゼマインからの信頼も篤い。
実は「ザームエル」という名前で登場予定だったが、作者が「ダームエル」と打ち間違えたまま投稿してしまい、そのまま定着したという経緯がある。
努力家で苦労人。いじめられっこのような雰囲気がにじみ出ている。
貴族でも身分が低いため、身分差がらみの理不尽によく巻き込まれていたという。
鈍感で女性の機微に疎く、ローゼマインに対し「重くなりましたね(成長しましたねの意)」と笑顔で言ったり、フィリーネの(バレバレな)恋愛感情に気付いていない。
なおギルド長の孫娘フリーダの契約主ヘンリックは彼の兄である。
マインが平民だった頃から、彼女の家族に対する愛情や身内に対する接し方を間近で見続けてきた。そのため彼女の心の機微には敏感であり、主の心を守るために陰ながら支えるべく尽力する。
ローゼマインが元平民である事を知りながら、情に深く他人のために心を砕ける人格に好感を持ち、心から主として認めている。
ローゼマインもそんなダームエルを深く信頼し、アーレンスバッハ礎争奪戦では敢えてエーレンフェストに残し、下町の家族を守るよう内密に託した。
その際には「わたくしの一番の騎士」という言葉を主から賜る。
その忠誠はフェルディナンドからも認められており、彼がエーレンフェストを離れる際には、自分に代わってマインの心を護るようダームエルに託した。
ローゼマインの王命による移動の際には「名捧げもしていない独身男性が同行すれば互いに不名誉な噂が立つ」という理由から、ローゼマインの成人・星結びまでエーレンフェストへの残留となった。
その際に同じく残留組であるフィリーネに対し「コンラートを貴族にするための支援」という形で婚約を提案するが、これ以上ダームエルへ甘えたくない彼女は婚約を断る。正式な求婚ではないが地味に落ち込んでいたダームエルだが、フィリーネから事情を聞いたローゼマインに、フィリーネの心境と実は「ダンケルフェルガー式求婚」を企んでいる事を告げられ呆然。嫌なら男らしくちゃんと求婚するようアドバイスされる。
後日、ローゼマインの婚約式でのダームエルの態度から、何かしらの進展はあった模様。
生来の魔力が少ないため、魔力の節約に関して研究熱心で、地道で地味だが、無駄が非常に少ない戦いをする。また同様の理由で魔力の感知能力が高い。
ローゼマインが毒に倒れた2年間以降はボニファティウスから地獄のような訓練を課され続けているため、かなり逞しく成長した。
騎士であるが、文官仕事も優秀で、文官のように扱われることも多い。
これは元々、実家が文官系の家系であり、文官となった兄を別側面から補佐すべく騎士を選択した事から。
初期からマイン/ローゼマインの無茶振りに翻弄され、さらにはフェルディナンドからも容赦なく指導されていたため、周囲との調整能力や事務処理能力に長けている。
後にローゼマイン側近の義務となる「役職を問わない神殿での執務のお手伝い」はダームエルのアルバイトが発端。
なかなか読める者の少ない古語を理解できる。これは平民のマインが古語を勉強していることに貴族のプライドが刺激され、陰でこっそり覚えたため。
ビンデバルト伯爵の襲撃後、マインから最高神と五柱の大神の祝福を受ける。
それにより成人後にもかかわらずジワジワと魔力が増え続け、ブリギッテへの求婚のために「ローゼマイン式魔力圧縮法」を教わり中級貴族並みの魔力量へと成長した。
繊細な魔力探知と周囲との調整能力、古参かつ最年長である事から、下級貴族ながら側近たちのまとめ役を任されている。
彼の指示は分かりやすく的確と好評。主にアンゲリカから。
領主候補生の側近、その割に貧乏な下級貴族という立場から、他人に侮られやすい。
これが逆にローゼマインの側近となれるかを見極める分水嶺となっており、トラウゴットはダームエルを軽んじたことがきっかけで、ローゼマインから完全に見放される。
側近として定着した者たちも、最初は下級貴族が指示出しをすることにうっすら抵抗があったようだが、実務面の能力やローゼマインへの気配りを見て、評価を改めている。
神殿通いの際に「誰が一番にシュタープで神具を作れるか」を同僚たちと競い合ったが、魔力量のせいかエーヴィリーベの剣を作成できるもののボンヤリとしか顕現させられず長時間維持できない。
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