プロフィール
概要
家が近所のため元々顔見知りだったが、マインが前世の記憶を思い出し活動するようになってからは互いの夢のために協力し合う仲になる。
「マインが考えてルッツが作る」という約束の元、マインと共に植物紙を開発し、商人見習いとなり出世していく。
平民組では唯一、マインが前世の記憶を持つ事を知る理解者。
マインの保護者第一号であり、名誉マイン係。
略歴
貧民街の大工の息子(四男坊)。幼い頃から兄達に食事や物を取り上げられる生活に不満を持ち、旅商人となり外の街に出たいと思っていた。
前世の知識から新しい料理を生み出したマインに感謝し、彼女の本作りに協力し始め、旅商人になりたいという夢を打ち明ける。結果、マインの助言から現実を考慮し旅商人は諦めたが、様々な街に買い付けに行けるような商人を志す。
その後、「マインの考えたモノをルッツが作る」という約束の元、植物紙を2人で開発しギルベルタ商会の店主ベンノに認められ、見事商人見習いとなる。
植物紙開発の途中、マインの迂闊な発言から目の前の「マイン」がそれまでのマインでない事を見抜き問い詰める。言い合う内に彼女が自分の意思でマインとなった訳では無い事、ルッツが望むなら死んでも構わないと思っている事、そしてルッツの知ってるマインの殆どは既に目の前の「マイン」である事を知り、「俺のマインはお前でいいよ」と彼女の存在を認めた。
マインがローゼマインとして貴族となってからも特例で触れ合いがお目こぼしされており、家族と交流できない分ルッツに甘えるようになる。
ローゼマインの貴族院入学後、隠し部屋での交流が禁じられた際には泣きじゃくるローゼマインを叱咤し、今まで通り話せなくなっても約束は変わらないと励まし握手を交わした。
グーテンベルクとしての仕事が忙しくなった頃、マインの姉であるトゥーリと恋仲である噂が経つが、互いに交際避けとして肯定も否定もしない関係となる。トゥーリの成人前に正式な婚約が決定。歳も近く、近所で家格が釣り合うのがお互いしかおらず、マインの秘密を共有している者同士という理由だったが、14年の春にはちゃんと婚約者としての感情を抱いている様子。
アレキサンドリアに移動後、トゥーリと結婚予定。
人物
真面目で我慢強い努力家。
貧しい家庭と兄弟関係から上昇思考が強く、未知への好奇心が旺盛。目的のためにひたむきに努力し、かつ周囲への気配りにも長けている。
学習能力も高く、マインが一度だけ教えた文字や数字をきちんと覚え忘れないなど、地頭も良い。
マインと常に行動を共にするためマインの奇妙さばかりに目が行きがちだが、ベンノ曰くあの歳で辛抱強くマインの世話を焼きベンノの睨みにも耐えた胆力は充分におかしいとの事。
ルッツにとってマインは掛け替えのない友人であり相棒であり、初恋の相手。
マインも前世の存在を受け入れてくれた彼を家族同然に信頼している。
マインの家族からも篤く信頼されており、ルッツ無しでマインが出歩くことを固く禁じるほど。マインの体調管理を請け負い、体調の変化や感情の揺れ、癖や仕草を鋭く見抜けるほど。これらの体調管理はフランやフェルディナンドへと受け継がれていく。
神殿では灰色神官のギルと仲が良い。
出会った当初は取っ組み合いの喧嘩(正確にはルッツの鉄拳制裁)をするほど険悪だったが、マインが主として労働の対価を用意し孤児院を救済してからは、仕事仲間として打ち解け合う。
10歳で隠し部屋が閉じられローゼマインと接触も禁止された時は、ルッツの代わりにギルがローゼマインと下町の橋渡しを担うと男の約束を交わした。
このように下町(貧民)、神殿、富裕層、貴族社会それぞれに足を突っ込んでいるため、仕事では職人、商人、神官、貴族それぞれの常識の違いから生じる橋渡しを担う事もある。
マインの弟カミルにも兄同然に慕われ、「ルッツのようになりたい」と商人を目指すきっかけの一つになった。