プロフィール
概要
「本好きの下剋上」に登場する商人。
服飾店ギルベルタ商会の店主であり、マインの生み出す様々な商品に目を付け、その価値を見出す。
マインがローゼマインとして貴族入りした後は、印刷専門のプランタン商会を立ち上げ専属商会となる。
印刷業専属集団「グーテンベルク」のまとめ役。
マインにとって、商人として師であり後見人であり、保護者。
人物
新興の服飾商会「ギルベルタ商会」の店主。
ただしギルベルタ商会は女系なので、妹のコリンナ(もしくはその娘)に引き継ぐまでの中継ぎだと本人は考えてる。
一見、上品そうで穏やかな物腰をしているが、根は野心家でやり手な若手商人。商談になると肉食獣のようにギラギラと目を光らせる。
ルッツの付き添いとして見習い面接に挑んだマインの特異さにいち早く気付き、彼女の語る様々な商品アイディアを売り出すべく囲い込む。
こちらの常識を知らず、新しい商品アイディアを不用心にばら撒くマインへ商人の心得を叩き込み商品価値を理解させた。
利に聡く商人としての野心は高いが、同時にマインの生み出す商品が社会に与える反響も危惧しており、なるべくマインを隠しながら貴族を挑発しない様に世に出すスピードを調整していた。
また情に篤く面倒見が良いため、マインとルッツになにかと気にかけ、マインが身食いだと分かった時は魔術具の資金確保のため積極的にアイディアを買取り、身食いの熱で倒れた際にはオトマール商会に渡りを付け命を救う。
これらのマインとルッツに対する献身には、商人としての打算だけでなくベンノの過去が関わっている。ベンノには昔、リーゼという婚約者がいた。成人したら結婚する約束だったが、リーゼは身食いであったため成人前にこの世を去る。リーゼの事が忘れられないベンノは、以来「あいつ以上の女が見つからない」という理由で独身を貫いている。
ベンノはマインとルッツに過去の自分とリーゼを重ね、同時はリーゼを助ける事が出来なかった自分と同じ道を辿らないよう気にかけているのである。