エグランティーヌ
えぐらんてぃーぬ
「本好きの下剋上」に登場するクラッセンブルクの領主候補生。
ローゼマインより5学年上の、光の女神に例えられる美少女。
元王族の出身であり、それ故に権力争いの渦中へ置かれることを嘆いていた。
ローゼマインの助言により、第二王子アナスタージウスと結ばれる。
波打ち光輝く金髪が美しい、誰もが認める美少女。
奉納舞を得意とし、舞う姿は多くの者から光の女神に例えられる。
平穏を愛し争いを好まない穏やかな性格。
ひとつ下のドレヴァンヒェル領主候補生アドルフィーネとは友人関係。
政変により亡くなった第三王子の忘れ形見。
家族の中で唯一洗礼前だったために、毒殺の手から逃れ母の実家であるクラッセンブルクに引き取られた。娘や孫を殺された先代アウブ・クラッセンブルクは激怒。第五王子(現在のツェント)の陣営に付き、政変後は苛烈な粛正を後押しした。
家族の死と追手から逃げ回った恐怖、その後吹き荒れた粛正の嵐はエグランティーヌのトラウマとなり、国が乱れるのを何よりも厭う原因となった。
しかし本人の意思とは裏腹に、祖父はエグランティーヌを王族に戻すためツェントに掛け合い、ツェントは「エグランティーヌを射止めた者が次代のツェントである」と宣言。
王位が欲しい第一王子ジギスヴァルトと、エグランティーヌに惚れ込んでいる第二王子アナスタージウスの間で板挟みとなり、このまま政変の原因となるなら神殿入りしようかとまで追い詰められる。
しかし、そんなエグランティーヌの胸中を知ったローゼマインが、アナスタージウスに「互いの望みが捻れて伝わっている。側近を排し、自分の言葉で想いを伝えてみては?」とアドバイス。アナスタージウスの「玉座よりも其方の心が欲しい」という言葉に心を動かされたエグランティーヌは、2人で祖父やツェントに交渉。アナスタージウスはエグランティーヌを得る代わりに王位を放棄すると宣言し、晴れて2人は結ばれたのだった。
意図せずキューピッドとなったローゼマインにはとても感謝しており、ローゼマインも穏やかで綺麗なエグランティーヌを優しいお姉様と慕っていた。
アナスタージウスの第一夫人となってからは、たびたび問題を起こすローゼマインを庇おうと夫に掛け合う。ローゼマインがグルトリスハイトを狙っていると謀反の疑いをかけられた際には、疑いを晴らすために領主候補生コースの講師に赴任。
しかし、地下書庫の記述と貴族院に点在する祠によって、失われたグルトリスハイトに最も近い存在がローゼマインだと判明する。成り上がりのエーレンフェストからローゼマインが王となっても再び国が荒れるだけ。彼女の他に取得の可能性がある自分も、既に第二王子へ嫁いでいるため同じく騒乱の種となる。
国が乱れその中心となるのを何より厭うエグランティーヌとアナスタージウスは、ローゼマインにフェルディナンドの連座をチラつかせ祠巡り――つまりグルトリスハイト取得を強制した。グルトリスハイトを取得すれば彼女はジギスヴァルトの第三夫人として嫁がされると予想しながらも、国の安定のため必要な措置と目を瞑る。
この脅迫行為によりローゼマインからは完全に見限られ、フェルディナンドの逆鱗に触れる事となる。
ランツェナーヴェによる貴族院防衛戦後、真にメスティオノーラの書を取得し女神を降臨させたローゼマインから王族の歴史と失態を厳しく追求される。自身が政争の渦中に在りたくないために資格がありながらもグルトリスハイト取得を厭った罰として、王族では唯一の大神全属性である彼女がツェントになるか、王族全員が白の塔へ幽閉されるか選択を迫られる。国の安定と産まれたばかりの娘のため、エグランティーヌはツェントと中央神殿長に就任を決意。また、これ以上権力を盾に理不尽な王命を下さぬようローゼマインに名を縛られ、フェルディナンド特製の一代限りグルトリスハイトを賜り「歪められていたツェントの在り方を正し、古の方法に戻すため尽力する」と女神との契約魔術で誓った。
なお、第三夫人としてローゼマインが押し込められる予定だったアダルジーザ離宮は、貴族院に存在する唯一の離宮としてそのままエグランティーヌ達の住居にされた。
前述の通り、アナスタージウスとの間に娘を出産済み。祠巡りをローゼマインに強要した理由は、保身と政変再発防止のためだけでなくこの懐妊で祠に魔力を奉納できなくなっていた所為でもある。エグランティーヌはこの娘と共にいるために、ずっと逃げ回っていた玉座に就く事を受け入れた。
書籍版のツェント継承式ではエアヴェルミーンとメスティオノーラの前で自分自身のメスティオノーラの書を取得する事を契約魔術で誓う。
「ハンネローレの貴族院五年生」では
「女神の化身によってグルトリスハイトを与えられた正当なツェント」として無事初年度の領主会議を終える。その際、実家であるクラッセンブルクよりローゼマインやダンケルフェルガーの意見を取り入れる姿勢を見せていた。
ハンネローレに時の女神ドレッファングーアが降臨した際には、彼女から事情を聞き「どうして神々はフェルディナンドだけを救おうとするのか」「歴史の織物が解かれれば政変をやり直す事ができるのではないか」と思わず嘆く。しかしハンネローレから過去を変える弊害を説かれ、過去を変えた場合はエグランティーヌの娘が生まれない可能性を示唆された事で考えを改め謝罪した。
その後はハンネローレを巡る大規模嫁盗りディッターの打ち合わせを行い、なるべく被害を抑える為にツェントの管理下の元にディッターを行うと全領地へ通達する。
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