プロフィール
概要
ライトノベル『本好きの下剋上』の登場人物。
エーレンフェスト領の上級騎士で、主人公ローゼマインの4歳年上の異母兄(設定上)である。
エーレンフェスト領の騎士団長カルステッドとその第一夫人エルヴィーラの末息子。兄にエックハルトとランプレヒト、異母弟ニコラウスがいる。
ローゼマインの本当の出生は知らず、「父の第三夫人ローゼマリーの忘れ形見」という設定を信じている。第三夫人ローゼマリーは、コルネリウスの両親が不和となった原因だったため、その娘だというローゼマインを家庭に受け入れると聞いた際は激しく反発する。しかし実際にローゼマインと接して、ひたむきで勤勉な姿に好感を持ち、妹として受け入れていく。またローゼマインを迎え入れたことをきっかけに両親の関係が改善され、家庭が明るく穏やかになったことを喜んでいる。
ローゼマインが領主の養女となった事で、立場上は主従となったが、恐ろしいほど虚弱でありながら無鉄砲で暴走しがちな妹を、兄として護衛騎士としてハラハラしながら支えている。
人物
勉強よりも身体を動かす事を好むが、兄二人に比べると脳筋度は低い。
三兄弟の中では末っ子気質で温厚。
幼い頃は、領内の派閥問題に振り回される家族の姿を見ていたために、主を持って仕える事に希望を持てず必要最低限の努力しかしない事なかれ主義だった。
しかしヴェローニカの失脚とローゼマインの登場をきっかけに家族の立場や環境が変化し、自らも護衛騎士となったことで次第に心構えが変わっていく。「アンゲリカの成績を上げ隊」の活動を通して真剣に勉強に取り組んだり、襲撃事件で妹を守れなかった後悔から祖父に師事して自らを鍛え直すなど、努力を重ね成長していく。
気に入ったものを延々食べ続けるタイプで、タニエ(栗に似た実)のモンブランのレシピを入手した時は母に叱られるまで毎日自宅の料理人に注文し続けた。
ローゼマインの考案する料理や菓子に釣られて度々神殿に出入りしていたので、神殿に対する忌諱感は薄い。
ローゼマインの洗礼前、自宅の廊下で手をつないて歩いていただけで昏倒させてしまった事や、洗礼式でのすりおろし事件から、ローゼマインの虚弱さにはトラウマを持っている。
また、すりおろし事件を立案したフェルディナンドに対しては効率至上主義者とやや懐疑的。
ハルトムートとは、同派閥であり母親同士の仲が良かったため、洗礼前からの顔見知りで幼なじみ。それなりの付き合いをしていたが、ハルトムートが聖女信奉者として覚醒して以降はあまりの変貌ぶりにドン引きし牽制している。
自分の結婚相手の条件として「知的でローゼマインに傾倒し過ぎない女性」と上げていたが、同時に「ローゼマインに対する侮辱を他人から聞かされるのは腹立たしい」と述べたり、ローゼマインの体調を優先させようとして王族の前でハルトムートと口論するなど、本人は意識していないが立派なシスコンに成長した。
五年生(14歳)の時点で、同僚のレオノーレに求婚しエスコートの座を勝ち取る。
能力
ローゼマインが眠っていた2年間、祖父であるボニファティウスにみっちり鍛えられた。
貴族院ではローゼマインの無茶ぶりに応えるべく座学・実技両方とも好成績を残し、貴族院では何度も優秀生に選ばれ最終学年では剣舞の代表に抜擢された。
苦手を作らないように努力した結果、あらゆる分野を満遍なく網羅しているが、逆に強みが無い事を気にしている。とはいえ、領主一族の傍系でありローゼマイン式魔力圧縮法で鍛え続けていたため、魔力量や戦闘力はエーレンフェスト内でも高い。
神殿通いの際に「誰が一番にシュタープで神具を作れるか」を同僚たちと競い合っていたため、エーヴィリーベの剣を制作する事が可能。