概要
「セレブリティ(Celebrity)」の略。
現代英語のcelebrityは日本語の「有名人」とほぼ同じ意味の言葉であり、「テレビなどでよく見る人」と言い換えて差し支えない。大抵の場合は芸能人(俳優・女優、スポーツ選手、ニュース番組のアナウンサーやコメンテーター、スーパーモデルなど)を指しているが、同じくテレビでよく見る有名政治家もcelebrityと見なされることが多く、ニュース等で「時の人」となっている人物もそう呼ばれることがある。
基本的には「有名であればセレブ」であり、日本のように「裕福である」または「裕福そうに見える」ことは重視されない。
リアリティショーの出演などで一時的に話題になった一般人も場合によっては含まれる。
日本では和製英語的に「セレブ」と使われている場合が多く、意味は英語とは少し異なり「有名人っぽい、金持ちっぽい、優雅・高級っぽい」「成金趣味」、「贅沢」、あるいはそのような人を指す意味で使われている。
成金が一世一代で財を築き上げた人物を指すのに対し、セレブは由緒正しい生まれも含む。また、どちらかと言えば俗っぽい、品のない金持ちを揶揄する成金に対し、セレブは単に「有名人っぽい」「高級っぽい」という部分が強い。
また、英語・日本語ともにセレブリティに相当する人の家族や親しい友人、本人が出入りするコミュニティの構成員(パーティーやサークルのメンバー)をまとめて「セレブ」と呼ぶことがある。(パリス・ヒルトンなど。日本では二世タレントなども場合によってはセレブ的存在である)
日本で「セレブ」に裕福であるという意味が含まれるようになったのはだいたいこのふたりのせい……と言いたいところだが、アメリカでもB級芸能人を使ったリアリティ番組で(お金持ちの有名人、というニュアンスで)「celebrity」という語が用いられ、ある程度そのような傾向があるのは確かである。