ガソリンエンジンを動力源とする車両のことであり、意味としては自動車、鉄道車両ともに該当するが、鉄道車両を指すことが多い。
ここでは、鉄道車両のガソリンカーについて述べる。
構造
気動車のエンジンがガソリンエンジンになっているだけで大きな違いはない。
海外では電気式が多く使われていたが、国内は機械式が主流であった。(電気式も存在したが、国内の線路では重量過多になりがちで、多くはなかった)
ちなみに確認した限りでは液体式のガソリンカーは存在していなかったようである。
普及した理由
ディーゼルエンジンより先に発展し、自動車用として流通するほど技術が確立しており、また当時の技術力ではディーゼルエンジンを採用した気動車の製造や整備が可能な工場・車両基地が少なかっため。
衰退した理由
ディーゼルカーの方が経済的
ディーゼルエンジンのほうが圧縮比が高く取れる分熱効率が高いため、燃費がよい。そのため、消費する燃料が減るので運行コストが下げられる。
事故の際に火災の危険性が高い
ガソリンは気化しやすい上に引火点が低いため、何かのきっかけで引火しやすく火災につながる危険性が高い。事実、昭和15年に起こった西成線列車脱線火災事故では260名近い死傷者(うち190名近くは死者)を出す大惨事となった。これがきっかけとなり、日本でのガソリンカーは禁止されている。