概要
ネオギルド首領にして、ネオギルド最強のロボット。
第2話で壊滅したギルドの首領・ベン藤波は腹違いの弟である。
普段は手の中で二個の金属球を転がし、ネオギルド本部から部下のロボットへ指令を下す。ビームガンを所持している。
冷静沈着だが、作戦が不利に動くと怒りを露わにして部下に八つ当たりする悪癖があり、それが原因で離反者を出してしまう時もある。
ネオギルド最強のロボットであるだけに戦闘力が高く、第27話でガンギブソンと戦闘を繰り広げていた。
本来ならばロボットを更生させ、社会に復帰させるロボット刑務所を密かに掌握してロボットを反乱の道具にしたりと、同じロボットであるジャンパーソンは彼の悪行に怒りを抱いていた。また、ネオギルド製のロボットも何体か社会復帰していた事が確認されている。それでもそのロボット達は「NG」が刻印されたチップが搭載されている為、復讐心に突き進んでいたガンギブソンに狙われた者も多い。
ちなみに第40話では彼と瓜二つである人材コンサルタントの田崎智が登場している。この田崎に成りすましてジャンパーソンの基地にまで入り込んだ事さえある。
※以下ネタバレ
ネオギルド最強のロボットと称していたが、真壁の正体は人間であり、ガンギブソンと戦っていた真壁は影武者のロボットであった。実は最終決戦よりも前に物語中で判明したのだが、ジャンパーソン達が真壁の真実を知る事となったのはネオギルドとの最終決戦である。
実はロボット工学の権威・真壁慎一郎の息子であり、かつては弟のベン、執事ロボットのボニーと共にロボットと人間が共存する町ブラボータウン(現在の本拠地)で一家仲良く暮らしていた。
だが、ある日警官が無実のロボットを追いかけている現場に出くわし、ボニーが止めに入る過程で思わず警官に銃を向けてしまった事が原因でボニーは警官に撃たれてしまい、その件で父親は責任を問われて心労で亡くなってしまった(42話にて彼が発した台詞はその出来事を踏まえていることが伺える)。
その悲劇が原因で真壁とベンは人間を憎むようになり、後に真壁は一時植物学者である神野博士の助手となるも、博士の死を機に姿を消す。その後、ロボットを差別する人間の支配とロボットによる社会の樹立を目的とした組織を結成して現在に至る。
第46話では、ブラボータウンにいるロボット達を利用して人間達に反乱を企てたが、ジャンパーソン達に阻止されてしまい、野望の為に罪もないはずのロボットを利用した事にジャンパーソンの怒りを買った上に、悪あがきとばかりにジャンパーソン達に生身の身体で殴り付けようとするも、ロボットと人間の力の差がありすぎて真壁は返り討ちにされるばかりか、ガンギブソンからは「結局お前はこの街(ブラボータウン)から離れる事の出来ないただの甘えた子供に過ぎなかったんだよ!」と糾弾された。
最終的に全てを失い、「倒す価値が無い男」と断じられて置き去りにされた真壁は最後の悪あがきと言わんばかりに自爆装置を起動させ、家族の写真を見つめながら崩壊するブラボータウンと運命を共にした。
人間に抱いた復讐心に取り憑かれたあまりその憎んでいたはずの人間に自身が成り果てており、挙句は人間とロボットが共存する故郷・ブラボータウンでさえ荒んだ街に変えていた。
一方で、ギルドを含めた4大組織の首領の中で唯一、生身のまま生涯を終えた人間でもある。これを人間である事を止めなかったのか、それとも人間である事を止められなかったのかは解釈が別れる所である。
ガンギブソンは真壁に殺されたキャロルへの哀しみによる復讐心を決着がつくまで燃やしていたが、もはや真壁には殺す価値すら無いと判断、ネオギルドそのものの壊滅をもって復讐を果たしたと自身を納得させた。
そして、二つの敵対組織を壊滅したジャンパーソンとガンギブソンは休む間もなく最後にして最大の敵との熾烈な闘いに身を投じるのである…。
余談
なお、ジョージは神野博士が作った生物の傷をも回復させる無限の生命エネルギーを放つ「生命の木」を狙って活動したこともある。劇中では生命の木をどういった目的で使用するのかは語られていなかったが、彼の行動の裏には「無限の生命エネルギーによって、ベンと慎一郎を蘇生させる」という目的があった可能性がある。過去の悲劇が引き金となって家族を喪った彼の心境は、知るよすがもない…。
関連タグ
邪忍黒い茨…中の人が同じ特撮悪役。こちらも家族を失った過去が原因で悪の道に走っていた。
北八荒、疾風翔…こちらも中の人が同じ特撮キャラであるが、真壁とは逆にヒーロー側である。
グルジェフ…色々と共通点がある特撮悪役。こちらも最終的に主人公から「殺す価値が無い」と断じられた。
飛電或人…同じく親代わりのロボットを失った過去を持つ特撮キャラ。こちらは人間に絶望することなく人間とロボットの共存を目指すヒーローである。