退化とは、使用しない器官が世代交代を経て縮小、または消失する現象を指す。
概要で"反対語のようでそうでもない"としているように、生物学用語としての退化は進化の対義語ではない。退化とは環境に適応する過程(=進化)で使わない無駄な部分を削って行くことであり、進化の一形態として位置付けられている。進化は必ずしも高度化や複雑化を伴わないのである。
俗な用法では進化の対義語と見なされ、劣化と同様に「能力が落ちる・質が悪くなる」という意味に使われることが多い。
これは専門用語としての意味からは外れるが、専門的な文脈と俗な文脈で言葉の意味が変わってくるのはよくあることなので、一概に誤用とも断じ難い。
RPG特に『デジタルモンスター』などのモンスター育成ゲームなどの普及で取り分け『現在の世代より前の世代の姿に戻る』(例:ウォーグレイモン⇨アグモンなど)即ち単純に『進化前に戻る』という意味で使われる事が多い。故に退化したからといって能力が落ちる訳ではなく、むしろ退化した方がいいんじゃないかと言われるモンスターもチラホラいたりする。
Pixivでは
絵師進化録に参加し、過去と現在の自分の絵を振り返ってみた絵師が、自虐的な意味でもつけている模様。
進化つながりから、ポケモン関連の絵も無いわけではない。しかし、肝心のゲーム本編では2017年現在退化システムは実装されておらず、(アニメや漫画などの他媒体によっては退化が描写される事も。)どちらかといえば退化と進化両方のシステムがゲームに取り入れられ、アニメ作品でも頻繁に描写されているデジモンを思い浮かべる人の方が多いのかもしれない。