2004年5月11日に名古屋鉄道自動車事業本部から分社化されたバス会社。分社化前は名古屋鉄道の運行するバス路線の通称として使われていた。
愛知県の広範囲をカバーする他、名鉄とつながりの深いバス会社が愛知・岐阜・石川・宮城にある。
営業所
- 名古屋
- 名古屋中央
- 津島
- 春日井
- 一宮
- 知立
- 岡崎
- 豊田
- 蒲郡
蒲郡のみ管理所。
高速バス
- 新宿
- 飯田
- 箕輪
- 松本
- 新潟
- 福井
- 金沢
- 富山
- 高山
- 河口湖
- 奈良
- 京都
- 神戸
- 青葉号(仙台)
- オレンジライナーえひめ号(松山)
- どんたく号(博多)
- 福島
- 上高地
車両
三菱自動車名古屋製作所が名鉄バス本社のある名古屋市にあること、かつては名鉄グループに名古屋三菱ふそう自動車販売がいたために三菱ふそう製のバスが非常に多いが、トヨタ自動車のお膝元である豊田営業所はトヨタに配慮してなのか一時期日野自動車製車両が多数導入されていたが、現在は他営業所からの三菱車の転入や新車導入が大半を占めている。また少数いすゞ車も導入されている。
大手事業者ということもあって殆どが自社発注車だが、愛知万博開催時には輸送力確保のために当時名鉄グループだった大鉄観光バス、おんたけ交通などから一時的に車両を借りていた。
車両置き換えのペースは12年程度まで縮んだこともあったが、近年は16年80万キロペースになっている。廃車は名鉄グループ内で移籍することもある他、中古屋を経由してグループ外の事業者へ売却されるケースもある。
三菱との資本関係があったために試作車を導入することが多いほか、他社製の車両にはまず装備されない独自の装備品を備えたいわゆる「名鉄仕様」の車両を多く運行していた。
以下はその一例
- 涼風バス(冷房車黎明期に導入された低出力クーラーと強制換気システムを組み合わせたもの)
- 車体屋根上広告
- リアの3連テールランプ(モノコック時代より初代エアロスターまで)
- 全席ハイバックシートと布ヘッドレストカバー
- 床の段上げ
- メトロ窓と横引きカーテン
ハイブリッド車の導入
2004年に試験的に電気式ハイブリッドバス(エアロスターHEV)を2台導入し、一宮営業所に配置したのが名鉄バスのハイブリッド車の始まりである(2016年現在廃車済)
2008年には一般路線用としては初となるエアロスターエコハイブリッドを4台導入し、名古屋営業所に配属。2009年には岡崎営業所にもエコハイが2台配属された。なおこのエコハイは故障が多く、名古屋営業所導入車は後年他営業所に導入されたエアロスターノンステップに押し出される形で郊外の営業所に転属したか廃車された。
2009年12月春日井営業所と豊田営業所に名鉄バスとしては初となる日野自動車ブルーリボンシティハイブリッドが導入され、2010年4月には知立営業所にも導入されたが知立営業所導入車は全て豊田営業所に転属した。
カラーリングと名鉄グループ統一仕様
路線バス用の車両は赤と白を基調にしており、名鉄グループの鉄道・バス会社の路線バス車両の大多数がこの塗装に準じている。(ただし豊鉄バスなどの例外もある)
現在の名鉄バスには2004年以前の旧名鉄色、2005年だけ導入された新名鉄バス色、2006年以降に導入された車両は前面は岐阜バスと同じ塗り分けで側面が旧名鉄色の通称岐阜塗りの3パターンが存在する。
2005年後半の新車からは名鉄グループ全体で新車を一度に発注し、仕様を統一する名鉄グループ統一仕様の車両が導入されている。この統一仕様で導入された車両はカラーリングも名鉄バスに似る。
系列会社
名鉄東部交通
タクシー、ハイヤー、路線バスなどを運営している。路線バスに関してバスカード、トランパスなどのストアードフェアカードは利用できたが、ICカードは利用できなくなっている。
名鉄観光バス
貸切バスを担当する事業者。貸切バス事業者だが、一部の名鉄バスの高速バスの運行受託を行っている。
かつては名鉄バス中部・名鉄バス東部があったが、いずれも名鉄バス本体へ吸収合併されて消滅した。