機体概要
GBN最高峰クラスのビルダーであるシャフリヤールが使用するガンプラ。
セラヴィーガンダムをベースとし、先代機ヴァーチェのバリエーション機であるヴァーチェフィジカルや輸送艦プトレマイオスの意匠を取り入れて製作されている。
高位のビルダーの作品だけあってその完成度は非常に高く、ブレイクデカールで性能が上がったマスダイバーの改造ガンプラすらも容易に撃破できるほど機体性能も高水準にまとまっており、原型機譲りの高い火力とパワー、粒子量に加え、大柄な体格に見合わない機動性も併せ持つ。
ヴァーチェの系列機に受け継がれてきた特殊なギミックは、むろん本機にも搭載されており、それが支援機である「プトレマイオスアームズ」との分離・合体機構である。
セラフィムガンダムをバックパックとして秘匿していた原型機に対し、シャフリヤールは母艦を装着させるという飛躍したアイデアを思い付いた。
またバトルレンジに応じてプトレマイオスアームズの装備配置を変更するモードチェンジ機能も有しており、遠・中距離では砲撃形態の「ジンモード」、中・近距離では格闘形態の「イフリートモード」となり、戦闘スタイルや武装を適切化させる。
機体や各機能の名称はアラビアンナイトから引用されたもので統一されている。
機体名はシャフリヤールの妻であるシェヘラザード。
形態名は中東伝承に登場する精霊・魔人からで、こちらは既にガンダムシリーズのMS名としても使用されている。
型式番号の「GN-1001N」はアラビアンナイトの原題である千夜一夜物語。なお、1001を2進数から10進数に変換するとセラフィムガンダムの型番である9となる。惜しい。
武装
GNフィジカルバズーカ
高濃度GN粒子を炸裂させる砲弾を発射する大型のバズーカ。
ヴァーチェフィジカルのものをほぼそのまま装備しており、本機ではパーツの干渉を考慮して逆手持ちで使用する。
前腕部固定用のステーが追加されたことにより、射撃時の反動やブレが軽減されている。
GNビームサーベル
原型機と同様、腕部装甲内に格納。
GNフィールド
大型の発生器を持たずとも、高い完成度の恩恵で高硬度の防壁が展開可能。
効果範囲を拡大することで密着状態の敵機を弾き飛ばせるほどのエネルギーがある。
プトレマイオスアームズ
小型のプトレマイオスを模したサポートメカ。
単独での別行動のほか、分解してセラヴィーに装着することで武装ユニットとして機能する。
シェヘラザードからの遠隔操作も可能だが、単独行動時は本機自体にパイロットが搭乗する。
なお複座式で2名搭乗できる。
GNビームコンテナ/GNクローコンテナ
コンテナユニットの先端部には2門のGNキャノンが内蔵されており、それぞれからガンダムマイスターのパーソナルカラーをした粒子ビームを発射する。
また後端部は展開することでクロー状に変形し、底面に備え付けられたグリップを把持することで格闘兵装としても使用可能。
GNトレミーキャノン
プトレマイオスの艦首カタパルトにあたる部分は大型のビーム砲となっている。
分離したプトレマイオスアームズそのものを巨大なバズーカに見立てて機体前面に構えることで、必殺技に設定されている最大出力の砲撃「アルフ・ライラ・ワ・ライラ」の発動が可能となる。
GNミサイル
船体両舷から発射可能。発射管の明確な位置は不明。
丁寧な作り込みもあって、追尾性能は非常に高い。