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隼(バイク)の編集履歴

2020/09/01 21:14:44 版

編集者:Double White

編集内容:モータースポーツ

概要

正式名称は『GSX1300Rハヤブサ』。SUZUKIが世に送りだした大型バイクで、かつてはギネスブックに「世界最速の市販バイク」として掲載されていた。

その最高速は、なんと312km/h。しかも特筆すべきは買ったばかりの無改造状態での記録であることである。つまり、法律はおいといてもこのバイクを購入したその日から時速300kmの世界に足を踏み込むことができちゃったのである。現在は後述のスピードリミッターによって加速できるのはメーター表示299km/hまでとなっているが、スペック的にはリミッターが無ければまだまだ加速できるバイクである。チューンドでは更に過激で、400km/hにまで到達することもあるとさえ言われる。

こんなバイクだから値段も高そう・・・と思うかもしれないが、保険等込みで約160万円程度あれば新車が買えてしまうため普通に正社員として働いていれば十分に手に入れることは可能である。ちなみに四輪で300km/hに手が届く車で最も安いのは日産GT-Rだが、新車なら1000万以上、中古でも400万円は必要である(2020年8月現在)。

最高速だけが注目されがちで、実際に当初は最高速ばかりを売りにした"メガスポーツ"として販売されていた。ところがハヤブサ自身の記録によって、ほぼ世界的に時速300kmを越えないようスピードリミッターをつけて販売しなければならなくなってしまった。そのため、当時あった最高速度競争はなりを潜める。

しかし元々公道でスピード違反にならない速度域でも乗りやすいバイクだったこともあり、現在はハイスピードツアラーとして売られている。かといって人気が落ちているわけでもなく、今でも人気の高いバイクの1つである。

誤解されがちだが、隼はいわゆるスーパースポーツ(SS)ではない。あくまで高速巡航を得意としたツアラーであり、コーナリング速度では劣る。その性格の作り分けは「GSX-R(数字)」ではなく「GSX-(数字)R」という命名規則からも明らかである。

アマチュアには扱いやすさと価格でサーキットでも人気は高いものの、スーパーバイクでの採用実績はほとんどない。数少ない例として2000年の鈴鹿8耐にヨシムラが隼を参戦させているが、予選は12番手、決勝は1LAPダウンの6位という結果。使い手とチューナー次第でそこそこ走れるが、鈴鹿の最速マシンではない、という評価が妥当だろう。

ちなみに、日本の国民的特撮ヒーロー『仮面ライダー』シリーズにおいて、仮面ライダー1号/本郷猛を演じた藤岡弘、氏の愛車でもある。

ハヤブサオーナーの注意点

ハヤブサは二人乗り車両であるが、ここにちょっとした落とし穴がある。

ハヤブサの後部座席は、人や物を乗せない時に、シートカウル(通称・コブ)を装着できるようになっているのだが、これが曲者である。

これを装着していると、後部座席に人が乗れないため、「一人乗り車両」とみなされるのである。

それの何が問題なのか、と思われるだろうが、車検証が「二人乗り」となっているのに、シートカウルを着けていると「整備不良」とみなされ、最悪キップを切られる恐れがある。

逆に、車検証が「一人乗り」になっているのに、シートカウルを外していた場合も同様である。

つまり、法律を厳密に適用するならば、カウルを脱着する度に、書類変更の届け出をしなければならないのである。

このことはメーカーのサイトでも言及されている。

普段はそこまで厳しく取り締まられないが、年度末の点数稼ぎの時期になると、ハヤブサを狙って呼び止める警官が増えると言われている。

シートカウル持ちの車両は他にもあるのだが、ハヤブサは知名度が飛び抜けて高く、カウルも大きくて目立つため、狙われやすいのである。

と、WEB上でまことしやかに囁かれているが、国交省及び警視庁へ問い合わせたところ、

国交省の回答

・純正状態でシートが外されることを想定した構造ならば、それも含めて認定をしているはずなのでシートを外していても定員外乗車とはみなさない

警視庁の回答

・シートカウルが不可逆的に元に戻せないと一見してわかるものでない限り、取り締まりは考えられない

従って、ハヤブサのシートカウルは純正状態である限り、問題は無いのである。

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2020/09/01 21:14:44 版

編集者:Double White

編集内容:モータースポーツ