サーキットで最も有名なカタカナ。株式会社ヨシムラジャパンのこと。
概要
バイクのリプレイス(チューニング)パーツを開発、製造、販売する企業。
駐日米兵のバイク整備・チューニングを手がけて「ポップ」の愛称で慕われた、吉村秀雄が創設者。
1950～1960年代はホンダの2輪・4輪レース活動に深く関わっており、本田宗一郎とも交流があった。またホンダ以外でも依頼があればチューニングを施してやった。なお吉村は2ストロークエンジンには関心を示さず、4ストローク車の開発のみを行っていたが、これについては本田も同じであった。
1970年に吉村は渡米し、現在では当たり前となっている「集合管」を初めて採用したことや、ホンダ・CB750Fourやカワサキ・Z1のチューナーとして一躍名を馳せた。しかし現地で共同設立した「ヨシムラレーシング」を乗っ取られてしまったり、新たに設立しなおした「YOSHIMURA R&D」の社屋が全焼してしまうなどの苦労に見舞われた。
1976年にスズキのGS750のチューニングを手掛けて以降はスズキ車をよく使うようになり、1978年にデイトナ200優勝、1978・80年の第一回・第三回鈴鹿8時間耐久ロードレースではヨシムラがチューニング・オペレーションをしたSUZUKI・GS1000Rが並み居るワークスレーサーらを向こうに回しての優勝をそれぞれ勝ち取っている。
これ以降現代に至るまで、スズキの市販バイク用のエギゾースト・システムの共同開発・市販車のフルチューンド・モデルの発売・スズキのMotoGP/スーパーバイク世界選手権/世界耐久選手権/全日本ロードレースなどへの参加を行っている。
意外なところでは、日野自動車のダカールラリー活動にも排気系パーツを供給したり、スーパー7のチューニングパーツも手掛けている。
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