概要
腎臓に存在する尿を集める管系、内燃機関の排気管の複数の排気流路を1つにまとめる管などがある。
腎臓の「集合管」
腎臓に存在する管系。遠位尿細管に続き、尿を排泄する通路となる。集合管を経て腎盤に集まった尿は尿管(輸尿管)を通って排泄される。
排気系の「集合管」
内燃機関の排気管の複数の排気流路を1つにまとめる管。
排気ポートから排気が行われると、排気管内には圧力波が生じて管内を往復する排気脈動と呼ばれる現象が起こる。
集合管内では、1つのシリンダーで発生した排気脈動は集合部で反射波となって別のシリンダーの排気ポートへ到達するが、排気ポートを開くタイミングで排気脈動の負圧が到達するようにヘッダーパイプの長さを調整すると、掃気を促し新気の充填効率を高くすることができる。
世界で初めてバイク用の集合管を製作したのはヨシムラで、1971年、ホンダドリームCB750FOURの四本出しマフラーを一本に纏めて軽量化したところ、何故か四本出しよりも出力が5馬力前後向上した。これがきっかけでアメリカでは集合管ブームが起きたが、排気脈動の効果について分かったのは後の世の事であった。