ふるべ村の村人「そういや、なんか妙な音が……」「おお、音がしとったな!確か遠くで、ラッパの音がしたような……」
概要
別名: | 催眠怪獣 |
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身長: | 53m |
体重: | 6万t |
出身地: | 宇宙 |
第8話「遥かなるバオーン」に登場。
隕石と共にふるべ村に落下した宇宙怪獣。
争い事は好まない温厚な性格だが、そのホルンのような鳴き声には催眠効果があり、聞いた者をたちまち眠らせてしまう。力も強く、ウルトラマンダイナの制止をものともせず、強烈な張り手攻撃をお見舞いしてみせたほど。
スーパーGUTSのヒビキ隊長は、眠ってしまえば誰も攻撃できないことから「史上最強の怪獣かもしれない」と評した。
耳が遠い乙吉爺さん(82歳)を除くふるべ村の村人全員を鳴き声で眠らせてしまったが、怪獣とのコミュニケーションを研究している動物学者のムスタファ・アリ博士によって赤色の物を見ると興奮することが発覚。「ふるべ村からアラスカへ運んで研究したい」というアリ博士のオーダーにより、スーパーGUTSは「前代未聞の怪獣捕獲作戦(予告ナレーションより)」に駆り出される羽目になってしまう。
スーパーGUTSはまず「ジェットワイヤー作戦」でバオーンの足を止め、巨大なマスクを着けさせる「ジャイアントマスク作戦」で鳴かれるのを防ごうとしたが、バオーンはマスクをお菓子か何かと勘違いして食べてしまった。
だが食べられるわけもなくマスクを吐き出して鳴き声を上げ、アリ博士を眠らせるも、マスクの中に仕込んであった催眠ガスが効いたため自身も眠りにつく。
翌朝、村から少し離れた高速道路沿いに新しくオープンしたスーパーマーケットの赤いアドバルーンを見てしまい、ジェットワイヤー作戦で括りつけられた足枷を引きちぎって暴走を開始。
アスカ・シンが搭乗したガッツイーグル・α号がアドバルーンを割った後も進行を続けたが、ラッシュアワーの高速道路でバオーンに鳴かれると大惨事になると危惧したスーパーGUTSに麻酔弾を撃ち込まれて倒れる。
だが先日吸った催眠ガスで催眠効果のある武器に慣れてしまったため麻酔弾は効き目がなく、さらに弾を撃ち込まれた痛みで暴れ出し、まだ寝ているアリ博士がいる(他の村人は先日のうちに公民館に避難していた)村の広場へ向かう。
アスカはリーフラッシャーを掲げようとしてα号の天井に腕をぶつけながらもダイナに変身し、全身赤色のストロングタイプにチェンジしてバオーンの気を引く作戦に出る。
相撲対決をしたり、一通りじゃれ合っているうちにあくびをして、一度はダイナまで眠らせてしまう。目が覚めたダイナは自身を揺り動かしていたバオーンを投げ飛ばすが、運悪くカラータイマーが赤に変わり、半分寝かけた状態で再び興奮状態に陥ったバオーンと戦うことを強いられた。
最後にはダイナを捕まえようとして避けられたため、いじけてしまい、仕方なくフラッシュタイプに戻ったダイナが作った赤い風船「ウルトラバルーン」に反応した隙を突かれ、宇宙に連れて行かれる。
その後、ふるべ村の人々の「また来いよ!」という呼びかけに宇宙から返事を返すが……耳栓をしていなかったアスカは、またしても眠ってしまった。
余談
第8話の脚本を担当した太田愛は、「一発でインパクトのある怪獣」として創作した。また、太田は「一発でインパクトのある怪獣」として創作し、脚本の初稿ではジェットワイヤーをかけるために四足歩行怪獣だった。
当初の脚本では、赤い風船の件は「アスカが小さな風船を持ちながら走り回る」という展開になっていたが、監督・特技監督の村石宏實は「それではバオーンは驚かないだろう」と考え、結果的に風船のサイズを大きくさせると共に「ジープに巨大風船を括りつけて走らせる」という展開になった。
ソフビではピースをしているが、これは丸山浩のデザイン画稿が元になっているため。