ハングドマン(ジョジョの奇妙な冒険)
はんぐどまん
概要
【破壊力 - C / スピード - A / 持続力 - B/ 射程距離 - B / 精密動作性 - D / 成長性 - D】
(スタンドパラメータは単行本並びにJOJO-A-GO!GO!による)
本体はJ・ガイル。タロット大アルカナ12番目のカード「吊られた男」の暗示を持つ。
ミイラのような包帯を巻いた醜悪な怪人の姿で、腕の部分に仕込みナイフを装備している。
鏡の中に潜み、鏡の中に移った相手を攻撃することで、現実世界の相手に一方的にダメージを与えることができるスタンド。
鏡を壊してもスタンドにダメージを与えることはできず、鏡の中の相手にい反撃することもできないため、逃げるには鏡に映らないようにするしかない。
なお、「映るものすべて」に潜むことが可能であり、鏡にとどまらず水たまりや金属の表面、果ては人間の瞳の中でも攻撃が可能。
決して力が強いわけではないが、相手から反撃を受けないという非常に厄介な性質を持つ。劇中ではホル・ホースとの連携攻撃でアヴドゥルを仕留め、花京院とポルナレフを窮地に追い込んだ。
花京院の「鏡の中に世界なんてあるわけ無いですよ」という台詞の通り、その実態は"反射するものの中に潜むことができる"スタンドである。反射物を次々と飛び移れる性質から「光」のスタンドといったほうが正確である。
スタンドが潜んでいる鏡が何かしらの理由で閉ざされた場合、強制的に追い出され移動を余儀なくされる。このため能力がバレた場合、任意のタイミングで鏡から追い出され、小さな光となって空中を移動する。そこを攻撃されると防御ができないいう致命的な弱点がある（つまりタワー・オブ・グレー同様出待ちに弱い）。
とはいえ光の速さで移動するので常人の目で見切ることは困難。長年修業を積んだポルナレフだからこそ移動中でも攻撃が可能だったと言える。それでも一瞬で背後に立つスピードと、反射物さえあればどこまででも行ける射程距離の長さはピカイチである。
なお、ホル・ホースは「吊られた男は魔術師の赤と相性が悪い」と述べている。恐らく、鏡を炎で焼かれると、強制移動させられた上で炎を浴びるため、それによってダメージを受けることを危惧していたのだろう。
後に第五部「黄金の風」において、鏡の中に空間を作り出して人間を引きずり込む「イルーゾォ」のスタンド「マン・イン・ザ・ミラー」が登場する。
こちらは本当に鏡の中の世界を作り出してしまっており、上記の「鏡の中の世界否定発言」と相まって、スタンド能力とネタ的な意味でよく比較される。