概要
PARTⅠ第45話「大激走!スーパーマシン」で初登場した大門軍団最初の特殊車両で、日産スカイライン2000ターボGT-E(KHGC211型後期型、通称ジャパン)がベースとなっている。
この当時の大門軍団は拳銃を密売しておきながら買主の銀行強盗犯を襲撃し皆殺しの上でその現金をかっさらい、違法改造されたマーキュリー・クーガーで逃走する犯人グループに手を焼いており、状況を打開すべく木暮課長が開発・納車を急がせた(因みにこの時軍団内では大門更迭の噂が流れていた)。
その性能
マシンXは現代科学の粋を集めて開発された特殊車両で、サーチライトは勿論のこと、警視庁データベースとリンク可能な車載コンピューター、特殊無線(警察無線は勿論、船舶無線・航空無線も傍受可能)、スチールカメラ、車載モニター、着色塗料発射装置といった特殊機能を搭載している。
このうち車載モニターとスチールカメラ、着色塗料発射装置の3つは形を変えて現実の警察車両に実用化されている。特筆すべきは、着色塗料発射装置。2002年に和歌山県警にて創設された対暴走族部隊「黒豹隊」の専用バイクに、カラーボール発射銃として採用された。
さらに万が一盗難された場合に備えて、自爆装置が内蔵されている。
ちなみに起爆スイッチは課長室のデスク引き出しに隠されている。
活躍
都内の西部署管内は元より、山梨県・福岡県・静岡県にも捜査出張している。
PARTⅠ第69話で一回だけ敵(=心無いコンピューター技師のアベック)の手に落ちたものの、アベックの罠にハマった北条刑事の執念と大門の奇策によって無事奪還された。
PARTⅡ第13話まで活躍し(同時に二宮係長が依願退職)、次の第14話で後続のスーパーZとマシンRSが登場(同時に佐川係長が着任)してからは第一線を退いた。
だが、しかし…。
そして、その「殉職」…。
PARTⅢ第47話「戦士よ さらば」で再登場…。
事は西部署に出入りする出前持ちらの連続ひき逃げ事件や、名もない男やもめの印刷工の幼児誘拐事件から始まった。
…が、それらの事件の発端は鳩村刑事が着任して松田刑事が存命し源田刑事と谷刑事が西部署にいた頃にさかのぼる。
それは警視庁とのオンラインを断ち切られ倉庫で埃を被っていたところを北条刑事…いや西部署(=大門軍団)に恨みを持つ元コンピューター機器メーカーの技師(自動車の無人化…無人車の開発を進めていたが、ウイスキーのポケットボトルをラッパ飲みしながらの酒気帯びによるひき逃げの上に下着ドロで奈落の底へ…)が強奪、ソナー・センサーの装着やスチールカメラからビデオカメラを付け替えられたロボット同然の無線操縦車に改造され、更に自爆装置よりも強力な時限爆弾を搭載されてしまう。
木暮課長の奇策と大門の奇襲に加えマシンRS1・2・3の連携でなんとか遠隔操作は解除されたが、爆発のタイムリミットが迫っており、爆弾の解体は不可能と判断。技師の逮捕に関わっていた上に、心無いアベックにマシンXを奪われた苦い過去を持つ北条刑事の運転により空き地に誘導した後で爆発・炎上という最後を遂げた。
そして、大門以下・一同(南刑事・山県刑事・五代刑事らは、この事件で初めてマシンXを見た)は爆破されたマシンXに敬礼を掲げた。
署内でも遺影にブランデーグラスを掲げ、木暮課長と二宮係長の辞職・マシンXの退任で入れ替わりに赴任した佐川係長らも敬礼を掲げ別れを告げた…。
主な運転手
主に、大門と桐生刑事が運転していた(ちなみに源田刑事もマシンXの運転席に座ったが、大門から「似合わないんだよ。交代交代」と言われてしまう。源田ェ…。…と思ったらPARTⅠ53話と114話で運転していた)。
また、松田刑事・平尾刑事(PARTⅠ93話)・沖田刑事(PARTⅡ10話)も運転している。
第一号ドライバーが桐生刑事だったのに対し、ラストドライバーは上記の件からマシンXに深い縁を持つ北条刑事となった。