概要
アイドルマスターシンデレラガールズに登場する、化学アイドル一ノ瀬志希とロボット工学アイドル池袋晶葉のカップリング。二人ともマッドサイエンティスト然とした立ち位置で
二次創作においては、両者ともに発明品を用いた狂言回しとして駆り出される事が多い。
晶葉は2011年末という早い段階から登場しており、当初は機械から薬品まで、あらゆる物を発明し
物語の起点ならびに終点として多くの二次創作で活躍していた。
2014年に志希が登場して以降は、志希が怪しいオクスリで人体に変化を及ぼす役を担う様になり
晶葉はオーバーテクノロジーな機械でゲームの世界にダイブしたり、時間や空間を超越するマシンを開発するといった役割を専任する様になった(公式では比較的常識の範囲内の発明に留まる)。
両者は同じCu属性であり、白衣を好んで着る、天才と呼ばれている、研究に没頭すると暴走しがち、
同じ研究分野の父を持つ、といった具合に共通点は多いものの、ゲーム本編での関わりは一切無く、その関係は二次創作のみに終始している。
プロフィール
- 一ノ瀬志希(C.V 藍原ことみ )
- 池袋晶葉(C.V - )
共通点と相違点
志希は周りからギフテッド(天才)と呼ばれており、本人もそれを自覚している。一方で、周囲から恐れられ、距離を置かれていた事から、普通の人間と解り合えない”怪物”である自身に対して否定的な感情を抱えており、あまり全力を出したがらない側面があった。
志希の出身は岩手県で、幼少の頃は父に可愛がられていたが、物心ついた時には志希の父は海外に転勤しており、父の跡を追うように同じ分野での研究に埋没した志希は、14歳の頃には海外の父の元で大学生に飛び級するまでになっていた。彼女のダッド(父)は、志希から見ても「ブッ飛んでいる」と思える人物で、志希の口振りから天才だと見られる。娘に対して愛情はあった様だが、志希との関係は時と共に悪化していったと彼女は語っており、志希の目には「娘の気持ちが解らない鈍感な父親」に映っていたと見受けられる。
晶葉は天才を自称しており、その発明を見ると14歳としては天才の名に恥じない能力を持っている
様に思える。一方で彼女自身は、天才を自称しながらも自身の事を「天才ではない」と認識しており、言うなれば「天才になろうと努力する秀才」であると言える(あくまでも本人の自己評価だが)。
また、より天才に近付こうとする思いからなのか「博士キャラ」を演じている部分があり、Pと二人きりになって弱みを見せる際には「大丈夫だよね?」「な、なれるかな?」「 ずっと…ずっと一緒にいて…?」といった様に歳相応の少女らしい口調になる事がある。
晶葉は物心ついてから今まで日々の大半を父のラボで父の研究を手伝う事に費やしており、ロボに乗って登校するなどの奇行が多かったためか他の子とは打ち解けられず、学校も終業と共にすぐ帰宅していた為、学校での思い出はなかったという。
晶葉の父は、娘に愛情をうまく伝えられない不器用な人物だったようで、女の子の誕生日にロボットをプレゼントするといった具合に、ロボットの作り方は教えて貰ったが、普通の父親が娘にするような事はして貰えなかった、と彼女は語っている。ちなみに、彼女にとっての最初の友達はそのプレゼントに貰ったロボットである。
要約すると、志希は「天才になる事で天才である父に近付こうとアプローチした結果、上手くいかず逃げてきた所をスカウトされた」アイドルであり、晶葉は「天才になる事で天才である父に近付こうとアプローチしている途上にある(もしくは挫折しかけている)ところをスカウトされた」アイドルであると捉えることができる。要するに二人とも正しい意味でファザコンなのである。
二人が父と同じ場所に立つ事を望んだのは、「父への承認欲求」に基づいたものであり、そのアプローチの手段が「父と同じ天才になる事」だったのだろう。
Pの勧誘に応じたのも、Pから父性や父に通じる「夢を追い求める者の熱意」を感じ取ったからではないか、と思しき描写があったりする。
アイドルとして様々な経験を積んだ志希は、過去と向き合う為にかつて逃げ出したNYへ戻り、
父のラボで「家族3人の写真」と「アイドル・一ノ瀬志希」の、2枚の写真が飾られているのを見て「”パパ”がちゃんと自分を見ていてくれていた」事を改めて認識する。
一方の晶葉は父親との決定的な別離を経験していない事もあってか、未だ父との確執については
決着がついておらず、どうなるかは不鮮明な状態となっている。
アイドルになった事で自分がギフテッド(他者とは違う存在)である事を肯定し、ギフテッドなりに「普通の人間」と交わる道を模索し始めた志希と、アイドルになった事で自分が発展途上である事を認識する様になり、退屈だと考えていた学校生活にも積極的に取り組む様になった晶葉・・・
二人ともカタチは違えど、アイドルという特別な存在となった事で、他者とかけ離れた「孤高」の存在から、逆に「普通の人間」らしさに近付いていくという、他のアイドルとは真逆の方向へ進歩していくという共通点が見られる。
公式での接点
劇場 第1466話「新開発なのだ~♪」
(登場アイドル:一ノ瀬志希 佐久間まゆ 池袋晶葉)
2020年10月22日更新のシンデレラガールズ劇場にて、志希のカードの劇場でまゆとのやり取りの解説役として晶葉が登場。あくまでも解説役であり、志希と晶葉が直接邂逅した訳ではない。
内容からまゆは劇場971話繋がり、晶葉は天才キャラ繋がりで抜擢されたと見られる。