「よろしく、鬼のお兄ちゃん―――僕はキメ顔でそう言った」
概要
CV. 早見沙織
「僕はキメ顔でそう言った」が(当初の)口癖の童女。
初登場は『偽物語』の「つきひフェニックス」。
解説
人間に見えるが実は影縫余弦の式神。
可愛らしい見かけによらずパワータイプで、自らの肉体を強化する技を使う。
ただ、上記のような口癖の割には表情が動く事は滅多に無い。所謂無表情キャラだが、感情自体は有する(『憑物語』より)。
阿良々木暦を「鬼のお兄ちゃん」と呼び、時々乱暴な言葉で罵ったりもする、キャラの掴みづらい子。
忍野忍に対しては「後期高齢者」呼ばわりするなど調子に乗るも、その後大変な目に遭わされトラウマとなってしまう。
『鬼物語』では、『くらやみ』から逃走する暦たちと行動を共にする。
『撫物語』以降は千石撫子と交流があり(デッサンのモデル兼ある人物(撫物語以降の軽いネタバレにつき注意されたい)との連絡役として)、「撫公」と呼んでいる。
『余物語』では、式神である彼女自身も式神を使役する術を持っていることが分かった。ただし、彼女のそれは禁忌の術だったらしく、臥煙さんに厳しく叱られた(しかも本来は叱られるだけでは到底済まない術だったようで、それだけで済ませた臥煙さんは相当大目に見ていると言える)。
また、口癖を含めてキャラクター性が安定しない登場人物である。しかし、『童女』という基本設定は変わらないため、ロリコンの暦からは常にセクハラをされる運命にある。話が進むうちに、暦のことを『鬼いちゃん』と呼ぶようになった。
容姿
〈物語〉シリーズのキャラの特徴として、原作には挿絵が扉絵以外に存在せず表紙に描かれないキャラクター(主人公である暦含む)は一切ビジュアルイメージが明かされない為、その容姿は完全に読者の想像に任せられるのだが、アニメでの初登場時彼女があまりにもぶっ飛んだ容姿であった為、視聴者からの驚きの声が強かったようだ。
特に派手な髪色と奇抜な帽子については、原作で全く描写されていなかったにもかかわらず絶大なインパクトを残している。
「憑物語」では中身を覗いた暦曰く、「フィギュアにするのが難しいパンツ」を穿いていた。
ビジュアルの初出はアニメ『偽物語』だが、キャラクター原案は(貝木泥舟・影縫余弦と同様に)原作イラストレーターのVOFANである。原作では『憑物語』の表紙が初出。
余談
斧乃木余接と、影縫余弦、手折正弦の名前は、それぞれサイン(正弦)、コサイン(余弦)、コタンジェント(余接)からきている。