種まき
たねまき
漢字表記は「種蒔き」もしくは「種播き」であり、「播種(はしゅ)」とも言う。
東アジア~アフリカでは、雑草対策のため、条播と呼ばれる「一本線を引いてそこへ播く」方法がかなり前からとられた。
地中海沿岸部から北では、散播と呼ばれる、種をガッて掴んでぶわってまく方法が取られた。
この方法は、一応「一粒はハトが、一粒は烏が食べ、一粒はしなびて一粒が稔る」と呼ばれるほど効率の悪い者であった。が、この地方で条播が出たのは18世紀で、イギリス人ジェスロー・タルという人が条播用の機械を作っている。
アフリカでも、スーダンで行われていた、「Bamvuo」と呼ばれる農作業は、草原(鍬とかで耕さない。Panicum maximum やrottoboellia exalataと言った、食える草が生えてる)へシコクビエ(丈夫な穀物)を播種する際はぶわっと播く撒播である。ていうかこれは播種の後は除草をするだけなので、「もっとも原始的な農耕」の可能性がある。なお東アジアで、シコクビエは移植栽培(田植えみたいなの 播種と言い張る場合は「まぁ条播 ですかねぇ」)をする際、苗床へ撒播が行われる。
古代エジプトでは、家畜に犂を付けて耕した畑へ、人間がおりゃっと播種(種まきだ。そういうわけで撒播だ)し、その後に有蹄類系の家畜(牛とか羊みたいな)を入れて、蹄でめり込ませた(「覆土」という)。そういう系統(家畜を使って麦とかを育てる)の農耕文化を襲うフランスの、14世紀ころに描かれた絵で、「種蒔いてる時に来る鳥を捕獲する」物が描かれている。