ズンドコベロンチョとは
「ズンベロ」と略されることが多い。
シナジーによる熱伝導が作用したオポチュニティーとも言える。すべてのフレームワークに適応可能なディストリビューションとナレッジマネジメントを最適なソリューリョンとしてデリバティブし、そのエビデンスをβ崩壊させエスティメートと認識されるとする。
「…で、何なんd」
「「「「ええー!? 知らないのー!!??」」」」
※あくまでもこれはフィクションです。現実世界では答えられなくても大丈夫だから安心してね!
あらすじ(初登場時)
主人公は、優秀なエリートサラリーマンの三上。主に仕事の場を中心に自分の知識の広さ・深さを披露し、日々、難解な言葉を頻繁に駆使・活用して周りから畏怖・尊敬されていた。ある日、身の回りで「ズンドコベロンチョ」なる言葉を耳にする。その言葉は知っていて当然だと語っているため、部下から急に話を振られた三上はつい知ったかぶりをする。その後すぐにどういうものなのか調べようとするが、全く意味を知ることができない。
気が付くと、「ズンドコベロンチョ」は流行の中心となっていて、常に周囲の会話の中に「ズンドコベロンチョが…」「やっぱズンベロだよ…」と出てくる程。三上は度々その会話に聞き耳を立てるものの、その内容を得るには至らない。当然三上も周囲の人間に話を振られるが、今更聞くに聞けない状況になってしまい、適当に相槌を打つしかない。
意味を推測してもことごとく外れる上、周囲や家族のズンドコベロンチョに関する会話の内容に共通性が無く、三上をますます混乱させる。また、度々核心に迫るチャンスがありながら、それを逃し続ける。
どう画策してもその言葉の意味を知ることが出来ず、半ば錯乱状態になってしまう。そんな三上を尻目に、ついに会社でも「ズンドコベロンチョ・プロジェクト」が発動。しかも自分がその責任者に大抜擢されてしまう。進退窮まった三上は、ついに半泣きで皆に「教えて…、ズンドコベロンチョって、何?」と尋ねる。そんな彼に、周囲は驚愕と失望の声を一斉に上げるのだった。
概要
ストーリーテラーであるタモリが最も好きな作品でもある。
作者の北川悦吏子氏によると、知り合いのサラリーマンと懐石料理を食べている最中に「友人から電話が来ても結婚の話ばかりだ」と言い、「もし結婚と言う言葉が解らなかったらどうなるだろう。自分の知らない言葉が在るってのは怖い」と続けた。ならその解らない言葉は何がいいだろうと言うとそのサラリーマンは「ズンドコベロンチョはどうだろ」と言った事からこの作品が誕生したとのこと。
ストーリーの中でも、ズンドコベロンチョの話は何度も出てくるが、話のカテゴリなどに共通性が無く、意味の推測は極めて困難(ほぼ不可能。「寿司」ではないことが後述のリメイク版にて判明済み)であるが、リメイク版では「ズンドロベロンチョ」をすべて「人間ないしは人」に置き換えるとある程度話の筋が通せるので、ズンドコベロンチョは「人間」のことなのかもしれない...。
当時、放送終了後に「ズンドコベロンチョ」に関する問い合わせがフジテレビに殺到したらしい(北川氏本人によると約650件)。
一説では「最初から意味など存在せず、「ズンドコベロンチョ」という単語だけが一人歩きをしたもので、実際には誰も「ズンドコベロンチョ」の意味を知らず、知ったかぶりをしているだけ」とも言われている。
もう一説では話の内容から三上以外の人物がその意味を教えようともせずイカれているためキチガイという説もある。
太田出版発行の「世にも奇妙な物語7」に収録されているノベライズでも、都市伝説の牛の首の様に「誰もが皆知ったふりをしているだけで存在しない物」と言う事になっているが、この作品はノベライズを担当した作家による独自の展開であり、「ズンドコベロンチョ」の意味も本来とは異なる可能性がある。
もし、何かしらの意味が存在すると仮定して、本当の意味を知っている可能性がある人が存在しうるとすれば、それは作者の北川悦吏子氏くらいだろう。
作中で使われていた用例の一部
- (映画のポスターで)「全ズンベロが泣いた!!」
- (歓楽街の客引きが通行人に向かって)「ズンベロしようよー」
- (ネット掲示板のスレの書き込み)「ズンベロのおかげでギリギリセーフ」
- (同上)「俺の妹はズンドコベロンチョだった」(これに対するリプライは「おめでとう!」など、好意的なものが多かった)
- (通販で「ズンドコベロンチョ」を検索した結果ヒットしたもの)植木鉢、一輪車、テレビ、ゴム手袋など
余談
- ちなみにVOWの投稿に同名の飲食店が存在している他、同名のハガキ職人も居る。
- この単語語彙の各文節になる「ズンドコ」と「ベロンチョ」はかなり昔から流布されている文言らしく、『ドリフのズンドコ節』等の古い歌やその他の俗謡等にその文言が垣間見える。但し、「ベロンチョ」がマスメディアに載ったのはこの元物語放送の2年前、あの『はっちゃけあやよさん』を出した"HARD社"の多分世界一長い題名の"あのソフト"にて、"ベロンチョと云う名前のキャラ"がゲームでお目見えしている(但し当時は名前は非公開で、その後数カ月後に役を与えられ名前も公開され、更にその後幾つかのゲームでは重要キャラや隠しキャラとしても出演し、遂には自身の名前の付いたゲーム迄作られている、謂わばHARD社のマスコットキャラクターである)のだ。
パロディ
アトラスのRPG『ソウルハッカーズ』の中では、悪魔との会話の中で「ずんどこべろべろ」という選択肢がごくたまに登場する。いわく『凄くエッチな事』、いわく『凄く恐ろしい拷問方法』などの候補として挙げられるが、原点のズンドコベロンチョ同様、その内容についてはまったく謎である。
リメイク
2015年11月21日放送の『25周年記念!秋の2週連続SP 傑作復活編』にて藤木直人主演でリメイクされた。ストーリーも現代に即したものに変更されている。脚本はオリジナルと同じく北川悦吏子氏(本編に名前もでてくる)。
リメイク版ストーリー
IT企業社長、三上修二はその博識さから私生活、仕事ともに充実した毎日を送り、自分に知らないことなどない、無知とは罪だと考えていた。しかし、ある日自分の周りで「ズンドコベロンチョ」なる謎の言葉を耳にするようになる。三上はズンドコべロンチョが何なのか気になるがプライドが邪魔して誰にも聞けず、知ったかぶりをしていたが、ある時それが原因でこのズンドコベロンチョという言葉を誤用、外国企業との商談を破談にしてしまう(この時、三上はズンドコベロンチョを「寿司」のことだと判断したうえで「ズンドコベロンチョを握って食べる」と答えたが、それを聞いた相手方が「ズンドコベロンチョに対する冒涜だ!!」と激昂した)。
流石にマズいと思った三上はインターネットを使い調べるが、Wikipediaらしきサイトに載っていたのは難解な単語が羅列され要領の得ない内容(このサイトの「ズンドコベロンチョとは」の項目に書かれている内容と同一)で意味不明だった。その後、通販サイトやネット掲示板を探るもヒントは得られなかった。それでも諦めない三上は最後にネット上の質問サイトを探してみることに。すると他の人が全く同じ内容を質問していた。安堵する三上だったが、その質問に対する回答欄は「そんな事も知らないとかアホか?」だの「舐めてるのか?」だの「バカにしてんじゃねえ」だのといった罵倒の嵐であり、三上は絶望することとなった。
そして、いつ間にか社会のあらゆるところで「ズンドコベロンチョ」が使われ始め、困った三上は故郷の祖母に「ズンドコべロンチョ」について聞きにいくが「ズンドコべロンチョ」の話をすると急に祖母が取り乱し聞けずに終わってしまう。そんな中、三上は2020年東京オリンピックの重要な役目に任じられることになり、生中継の任命式に臨むがそこで任じられたのは「ズンドコベロンチョアンバサダー」という謎の役職だった。三上は就任スピーチに臨むが「ズンドコベロンチョ」について話せず耐えられなくなり、ついに「ズンドコベロンチョって、…何ですか?」と聞いてしまい会場中の人から罵倒され世界中のニュースでも取り上げられ、さらネット上で大炎上をおこしてしまう。
関連タグ
謎が謎のまま終わる話(オチが無いのがオチとも言う)
最高のスキヤキ…食材版ズンドコベロンチョ。こっちでは登場する謎の食材を主人公は最終的には理解している様子。視聴者には結局分からずじまいだが。
HARDなゲーム(ベロンチョと云うキャラの確立)