マクガフィンとは、以下の意味がある。
物語におけるマクガフィン
映画監督のアルフレッド・ヒッチコックが提唱した創作技法。
物語上、登場人物への動機付けや、話を進める為に用いられる仕掛けの事を差す。
主に、重要なものではあるが別のものに差し替えても成立するものに対して使用される。
スパイものにおける機密書類、怪盗ものにおける宝石など、劇中の登場人物たちがスリリングなドラマを繰り広げる理由とはなるものの、観客にとってはそれほど重要ではないアイテムがマクガフィンとされる。
物語において重要な意味を持ち、なおかつ代替不能なアイテムはマクガフィンとは呼ばない。
上記の「怪盗ものの宝石」の例で言うと、宝石がダイヤモンドだろうがルビーだろうが金塊だろうが札束だろうが、その違いが物語の展開に影響しなければ、それはマクガフィンである。
だが、その宝石が例えば「願いを叶える宝石」で、その力が物語上で利用されるなら、それはマクガフィンとは呼ばない。それがただの金塊に置き換わってしまったら、物語が成り立たないからである(なお、願いを叶える力が利用されないなら、代替可能なただの設定に過ぎないのでマクガフィンである)。
ヒッチコック自身は「マクガフィンそのものに観客の興味が集まる事は(ストーリーに没入する妨げとなるので)避けるべき」と定めているが、ジョージ・ルーカスは「マクガフィンは観客を虜にするものでなければならない」と語っており、映画『STARWARS』におけるマクガフィンといえるロボット・R2-D2を魅力的なキャラクターとして描いている。
外部リンク
VOCALOIDにおけるマクガフィン
VOCALOIDシリーズを用いて楽曲を発表している制作グループ。
2010年10月2日をもって活動を終了した。
pixivではこの意味のイラストが多い。メイン画像も、こちらに由来する物である。