マクガフィンとは、以下の意味がある。
物語におけるマクガフィン
映画監督のアルフレッド・ヒッチコックが提唱した創作技法。
物語上、登場人物への動機付けや話を進める為に用いられる仕掛けの事を差す。
主に、重要なものではあるが別のものに差し替えても成立するものに対して使用される。
スパイものにおける機密書類、怪盗ものにおける宝石など、劇中の登場人物たちがスリリングなドラマを繰り広げる理由とはなるものの、観客にとってはそれほど重要ではないアイテムがマクガフィンとされる。
物語において重要な意味を持ち、代替不能なアイテムはマクガフィンとは呼ばない。
上記の『怪盗ものの宝石』の例で言うと、宝石がダイヤモンドだろうがルビーだろうが金塊だろうが札束だろうが物語に影響がなければ、マクガフィンである。
だが、その宝石が例えば『願いを叶える宝石』で、その力が物語上で利用されるなら、それはマクガフィンとは呼ばない。それがただの金塊に置き換わってしまったら、物語が成り立たないからである(なお、力が利用されないなら、代替可能なただの設定に過ぎないのでマクガフィンである)。
ヒッチコック自身は「マクガフィンそのものに観客の興味が集まる事は(ストーリーに没入する妨げとなるので)避けるべき」と定めているが、ジョージ・ルーカスは「マクガフィンは観客を虜にするものでなければならない」と語っており、映画『STARWARS』におけるマクガフィンといえるロボット・R2-D2を魅力的なキャラクターとして描いている。
外部リンク
VOCALOIDにおけるマクガフィン
VOCALOIDシリーズを用いて楽曲を発表している制作グループ。
2010年10月2日をもって活動を終了した。
pixivではこの意味のイラストが多い。メイン画像も、こちらに由来する物である。
関連タグ
スキヤキにおけるマクガフィン
スキヤキ(すき焼きではない)のシメに入れる具材。
見た目は黒くてプルプルしたゼリー状の球体で、マスタード(通は塩)で食べる。
球体から楕円形になると食べ頃だが、弱火で1分半加熱したものを食べるのが通だと言われている。ただし、加熱しすぎるとカリカリになるので注意が必要。
ちなみに天然物と養殖物があり、養殖物は比較的安価で主にスーパーなどで購入できるが、天然物は入手が困難。そのためお中元で相手に送ると非常に喜ばれる。
……と言う世にも奇妙な物語のエピソード『最高のスキヤキ』に登場する謎の食材。なお、元々は泉昌之(孤独のグルメの原作で有名な久住昌之と漫画家の泉晴紀のコンビ)の漫画作品が原作である。
このマクガフィンも前述した『物語におけるマクガフィン』が由来。
いろいろと設定はあるが、「特にその設定が重要ではなく、『謎めいているが美味しい』と言う事以外はどうでも良い食材」であり、白いプルプルだろうと、和辛子や砂糖で食べた方が美味しかろうと、球体ではなく立方体だろうと、物語のオチに一切影響がないためである。