ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

鮫島事件

さめじまじけん

「伝説の『鮫島スレ』について語ろう」という2ちゃんねるのスレッドを発端とした架空の事件。
目次 [非表示]

概要

「この話題を提示した途端誰もが口をつぐむほどの恐ろしく忌まわしいあの事件」というような設定の事件。あくまで架空の事件であり、都市伝説の一種である。この事件の話題が持ち出されると、「その話はまずい」という返信が来るのが定番。

似たような設定の都市伝説に「牛の首」というものがある。


2001年5月24日、2chに建てられた「伝説の「鮫島スレ」について語ろう」というスレが発祥。事件の内容やそれに対する質問が書き込まれた。しかし、このスレを立てた人物を含めて誰も事件の実像に触れないまま名前だけが一人歩きし、「公安が絡んでいる」、「事件について語るだけでも危ない」、「2chの影の部分」といった断片的なネタが追加されていったことで、次第に『鮫島事件=タブー』というネタが出来上がった。この鮫島事件が広まった当時は2chにまだアングラさが残っていたので妙なリアルさがあった。

とはいえ、発祥となったスレを立てた人物とスレ内で質問を行った人物のIPアドレスが一致したことから両者は同一人物であり、いわゆる自演を行っていたと思われる。怖いというか切ない話である。


その後スレッドを立てた本人を名乗る者が釣りであることを宣言してもその名は消えず、ときおり話題に上がっては様々なネタが加えられている。

鮫島姓の実在人物やキャラクターになぞらえた風聞を提示する者、グリコ・森永事件犯人にまつわる話と言う説を掲げる者、将軍様の手先の事だとする者などなど…)


しかしながら、『鮫島事件』とは架空の事件であり、そんな名前の事件は元々存在しない。新参者の反応を面白がるためにでっち上げられた全くの作り話である。

何も知らない人に対していかにもそんな事件があったように思わせる釣りというわけであり、今では「『真相を探ろうとしたら消されるヤバい案件』というネタ」として語られることが多い。


備考

この鮫島事件は、ネット上での都市伝説・噂の成り立ちにおけるモデルケースとして扱われる事もある。

基本的に都市伝説はあくまでの一種であるが、掲示板のように不特定多数かつ匿名の場で生まれる都市伝説はログが残るため、成り立ちの可視化が比較的容易であり、いかにも説得力があるように見える発言が重なる事でより信憑性が増していくという過程が目に見えるようになる。


ところが、この過程が無責任かつ悪質なものだった場合は風評被害に発展する事が多々ある。有名なものではタレントのスマイリーキクチ氏が事実無根の噂に長く悩まされたケースがある。


2chで規制されている話題としては、某弁護士の騒動がある。今でこそ本人も笑い話にしているが、訴訟を誘発しかねないタブーな内容を多く扱っており、今なお関連ワードが規制されている。


なお

  • 1968年6月に日本経済新聞社の鮫島記者が中国当局にスパイ容疑で長期勾留された事件も「鮫島事件」と呼ばれることもあるので留意。
  • 2011年に『2ちゃんねるの呪い』というホラー作品群の一環として映像化されている。そして時が流れて2020年、再びこの都市伝説を素材とした映画「真・鮫島事件」が公開されることが公表された。
  • 1911年11月1日に発生した「東洋捕鯨鮫事業所焼討事件」(捕鯨に反対する地元民の怒りが爆発して発生したデモ、日本最後の一揆の一つ、日本最初の環境事件の一つ、日本最大の漁民一揆)は稀に「鮫浦事件」や「鮫村事件」と呼ばれることがあるため、鮫島事件と間違える人もいるので留意。あまり知られていないが、(鯨神竜宮恵比寿等への信仰と磯の破壊への憂慮があったため)昔の日本では捕鯨を嫌っていた人々の方が圧倒的に多かったとされている(参照)。

外部リンク

鮫島事件 - Wikipedia


関連リンク

都市伝説 日本探偵橳山健一シリーズ


牛の首…古くから伝わる伝統的な怪談で、聞いたものはみな恐怖のあまり気が狂い、死んでしまう…とされているが「恐ろしい恐ろしい」と言われるものの肝心の中身が一切語られない。ただただ「恐ろしい」「それしか伝わってこない」とだけ伝わえられ、それを聞いたものが勝手に想像を付け足していく

関連記事

親記事

都市伝説 としでんせつ

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 41746

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました