曖昧さ回避
※パピルスに関しても参照の事。
- 欧文フォントの1種。
- ポップンミュージックに登場するキャラクター。
- BMS楽曲に登場するキャラクター。詳しくは、ニコニコ大百科のこちらにて。
- 海外のRPG『undertale』の登場人物。名前は1.が由来。本項目で解説する。
概要
「これがパピルス様の『あおこうげき』だッ!ニャハハハ!」
「オレさまと、お友達に、なってくれるのッ?」
同じくスケルトンであるサンズとは兄弟の間柄で、パピルスは弟である。
名前の読みは英語圏では基本的に「パパイラス」だが、日本語版では「パピルス」となっている。
一人称は「オレさま」。(しかし、SNS等では「オレ」の場合も。ある場面で一度のみ「ボク」と発言していた。)サンズを「兄ちゃん」と呼ぶ。
口癖は「NYEH HEH HEH!! (ニェーッヘッヘ!!)」。
日本語版では「ニャハハハハハハ!!」。
会話文では、彼専用としてフォント「Papyrus」が使用されている。兄の「comic sans」と同様にダサいフォントとして知られているが、あちらがダサい割に何故か非常に広く使用されよくツッコまれるフォント(日本で言う「創英角ポップ体」ポジション)なのに対し、こちらはダサいのが自分をカッコよく見せたい時に使うようなフォントという印象を持たれている。
また、フォントの大文字のサイズが非常に大きいせいか全部大文字で表記され、大声で喋る設定がある。
総括してPapyrusというフォントの印象をそのまま落とし込んだキャラ付けがなされていると思われる。
日本語版ではサンズがそのまんまダサさを継承したポップ体になったのに対し、パピルスは同系統の立ち位置のフォントが特に無いため、フォントは大きい字面に手書き感や輪郭のギザギザが共通した「たぬき油性マジック」を使用し、そして彼のみ文章が縦書きで表示されるというインパクト重視のものになっている。
この骸骨+フォント名という組み合わせは「Helvetica(外部リンク)」という海外の作品のパロディである。
ファミ通のインタビュー(外部リンク)に記載されているように、TobyはHelveticaの作者であるジョーンズと友人関係との事。
後述の性格のためか、作中の主要人物の名前で始めようとすると本人に咎められてプレイできない場合が多い中、彼とメタトンのみ言及されど咎められることなくゲームを始められる。
容姿
サンズに比べると手足の長いスラリとした長身で、縦長の目(?)が印象的。
衣装は白い胸当て鎧の上に赤いマフラー、同じく赤色のブーツ・手袋に青いパンツを穿いている。
この衣装はサンズによると、数ヵ月前のパーティで着て以来、気に入ったらしく、そのパーティからずっとあの衣装を着ているらしい。サンズ曰く、この衣装を「バトルボディ」と呼んでいる。
性格
自信家でやや尊大ではあるがお人好しで、尚且つアホの子。
一応は几帳面でもあり、ズボラなところのあるサンズに度々口うるさく注意しているが、大概は彼のとんちの効いた話術で言いくるめられてしまっている。また、サンズとは対称的にジョークは嫌いである様子(との自称だが実際彼もよくジョークを飛ばす)。
王国騎士団の一員になることを夢見ており、そのために騎士団長のアンダインに師事するが、彼女からはその気楽で優しすぎる性格が戦士に向かないと判断されており、訓練と称して「料理」を教えられている。しかし、アンダインは彼を「かなり強い方」と認識しており、体力こそアンダインの方が高いが、実は攻撃力と防御力はパピルスの方が少し高い。
また教わっていることもあって、得意料理はパスタだが、一口食べるとつい渋い顔になってしまう味であるらしい。(サンズによるとこれでも上達している方とのことだが…)
彼自身の好きな食べ物は、「Undertale一周年記念の公式Q&A」によると、恐竜の卵入りのオートミールらしい。
また、趣向は若干子供じみており、自室にはアクションフィギュアや海賊旗、本棚には児童向けらしきタイトルの本もある。因みにお気に入りの本は「もふもふうさちゃんといないいないばあ」と言う本らしい。ベッドが車の形なのは、いつか地上のハイウェイをうんとドライブする夢を持っているためだという。
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ネタバレ
※以下、本編でのネタバレが含まれます。閲覧は自己責任で。
作中での活躍
人間である主人公を捕えて手柄を立てようと、行く先々で大掛かりなパズル装置を設置して待ち構えるが、難なく突破されてしまう(大概はパピルス自身のミスだったりする)。しかし、本人はその状況を楽しんでいるようで、主人公とのやりとりを通して情が芽生えたのか、最後の手段として直接対決する際には、主人公を捕えることにためらいをみせている。
対決においては、骨を象った障害物がスライド移動してくる攻撃を繰り出す。
基本的に攻撃は画面枠に沿って移動するため序盤は難なく回避できるが、途中にてスノーフルのモンスターも繰り出した「動いていると被弾する青い攻撃」を飛ばしてくる(パピルス談:あおこうげき)。そしてその直後、重力の概念のある青いタマシイでの戦闘に切り替わる。この戦闘形式はこの戦いからの登場であり、プレイヤーにはアクションゲームのような回避テクニックが要求される。
ただし、あくまでも「捕える」ことを目的としているため、主人公が力尽きそうになると彼の用意した牢の中に放り込まれる為、さほど被弾は気にしなくていい(その格子も間隔がスカスカで脱出は容易、何回かは脱獄対策として牢の中に変化が見られるが格子はほったらかし)。
和解後は主人公と友人関係になり、主人公が後に会うことになるアズゴア王について教えてくれたりアンダインとの和解に一役買ったりなど主人公の手助けをしてくれる。和解後の携帯電話での彼との会話は場所ごとに変化に富んでおり、徐々に殺伐としてくる本編シナリオにおいて非常に楽しめる内容の一つでもある。また、先の戦闘中にデートの話が出た後で彼の家に戻ると…?
逆に殺してしまった場合、後のアンダイン戦では殺気立った口調で彼のことを問いつめられ、以降も彼女から恨みを被ることになる。トリエルが生存している場合、彼を殺害した時点でアンダインに王位を追われることが確定する程。
サンズも以降のシナリオのほとんどに登場しなくなり、最終戦直前に姿を見せ「恨みはしない」としながらも「おまえはオレのおとうとをころした。このクソニンゲンが。」(原文では『Dirty Brother Killer(薄汚い兄弟殺し)』)と吐き捨てられる。また、二度と地下を訪れないように釘を刺されてしまう。地下世界の住人の中でも底抜けの明るさと優しさを持つ彼は、二人(特にサンズ)にとっても掛け替えのない存在なのである。
彼との戦闘中、彼は犬の妨害により必殺技(スペシャルこうげき)を使い損ねてしまう。パピルス戦までをGルートとして進み(=それまでのモンスターを全員殺害し)、パピルスを「にがす」事により以降をNルートとすると、通常通り彼の部屋を訪れることができる。その際、部屋右下の骨の入った箱(Gルートの可能性がなかったN・TPルートではただそれが「必殺技」であるという証言しか得られない)を調べると、「もしオレさまが スペシャルこうげき を つかっていたら… ブラスター で フッとばされても おかしくなかったんだぞ…」(公式日本語版)という発言を聞くことができる。ブラスターといえば、Gルートのとある人物との戦闘を連想させるが… 彼は、本気を出せばかなりの実力を持っていることが示唆されているのかもしれない。
Gルート
Genocide(虐殺)ルートでは、異様な雰囲気を醸し出す主人公を更正させようと立ちはだかり、戦闘においても最初から「MERCY」の姿勢で攻撃することはない。そのせいか攻守共に通常よりかなり低下している(後述の条件での攻撃を見る限り実際の攻守はそのままのようだが)。
殺害してしまってもなお、最期まで主人公が根は善人である事、自分がダメでも誰かが更生させてくれる事を信じて灰になっていく。
尚、規定数モンスターを倒していない状態でパピルスに挑んで負けた後ケツイを満たした状態で挑んだ場合、Gルートver.の戦闘になるが「MERCY」の姿勢を崩さずに攻撃してくる他、戦闘中無言なのに捕まえる際やスペシャルこうげきを取られたときは饒舌になるなど極めてシュールな光景が見られる。
そして最後の攻撃の後は枠に捕らわれたまま進行不可能になる。バグだと思われるが奇しくもかの人物も行う行動であり、因果関係を感じさせる。
パピルス以外のボスキャラを倒した場合
Nルートにてパピルス以外のボスキャラを全員倒せば、パピルスが地下世界を統治する王となる。
サンズが事務処理を担当し、パピルスも住民達にエールを送り続け生産力は増加している模様。
だがその時の地下世界の住民達は、実力者の大半が姿を消してしまった事で絶望に打ちひしがれてしまっている。パピルスは住民達を一生懸命励まそうとしている物の、時として全く無駄な事もある上にアンダインが傍に居ない事で本人も辛い想いをしているという哀しい結末になってしまう。
この時パピルスが哀しげな顔をするが、底抜けに明るいパピルスがこんな表情をする辺り、彼の哀しみの深さが伺える。
※パピルスが悲しい顔を見せることは滅多になく、この顔グラが見れる数少ないEDでもある。
それでもパピルスは決してめげる事無く地下世界の住民を奮い立たせる事を、そして主人公と再会しまた一緒に遊ぶ事を約束するのだった。
「だけど!オレさま、あきらめないッ! あきらめるわけにはいかない! みんなに、あきらめるのをあきらめさせなきゃいけない!」
「ちょっとずつ、ちょっとずつ、ここからだっしゅつするよッ! そしたら、またみんなであそぼうねッ!」
「ニャハハハハッ!」
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