ビーノ(ヤマハ)
びーの
ヤマハ発動機が発売している原付スクーター。
概要
初代
1997年発売。
同時期に起こっていたレトロスクーターブームに乗せる車種として登場。
デザインは昔のイタリア製スクーターを思わせるレトロなものだが、ヤマハらしくライバルとは一線を画す流麗な仕上がりである。
このモデルのみ、スピードメーターと燃料計が別々になっており、燃料計はフロントカウル内側に装備されている。
エンジンはジョグ由来の2ストロークを搭載。
宣伝には当時一世を風靡していたPUFFYを起用。
その愛らしいデザインから女性に圧倒的な支持を受けた。
二代目
2004年発売。
製造は台湾に移管された。
車体は初代の雰囲気を残しつつ刷新され、ホイールは専用設計のアルミ製となった。
エンジンはヤマハの原付スクーター初の水冷4ストロークを装備。
このエンジンは3バルブで高回転に強く、後にジョグに流用された。
2007年モデルから燃料供給がインジェクションに変更。
以降、モデル末期まで細かい環境規制対策を重ねていく事になる。
本モデルも女性を中心に人気を博したが、男性需要も考慮し、年度によって硬派なカラーリングもラインナップされた。
先述のエンジン特性や、油圧ショックになったフロントサスペンション、そして重心の低い設計から、見かけによらぬスポーツ性を秘めており、スクーターレースでも人気を得た。
2015年には、EV仕様であるE-Vinoをラインナップ。
テレビ番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』で出川哲郎が乗っているのはこのモデルである。