概要
使用弾は5.56mmで、プラスチックを多用している。開発目的はM16のライセンス費が高く、その割には韓国軍全体にM16が行き届かなかったのが理由である。
ストックが全て折りたたみ式であることと、M16で評判の悪かったリュングマン式作動システムを常識的なAKのようなロングストロークに変えてある点が最大の違いであり、所謂FNCやAR-18スタイルの堅実なアサルトライフルである。
誤解されがちだが、K1はK2の短縮モデルではなく、作動方式が異なる。
全体的な作りは各国のAR-18やFNC等の80年代の頃の流行を取り入れている。
韓国軍でK2を採用しているのは陸軍が主で海軍や空軍ではM16を使うことが多いとのこと。
韓国では徴兵制度があるため、男であれば基本的には絶対に徴兵に一年就かなければならないため、その徴兵がトラウマになっている韓国人(主にオタク)には酷く毛嫌いされている銃だったりする。
韓国軍の装備の中でもK2はほぼ唯一名品と言えるしっかりとした兵器だと評価されている。
改良型としてK2CとK2C-2とK2C1があるがK2CとK2C-2は韓国軍に正式採用されていない。
K2C1については元々K2Aという名称で開発されており、正確にはK2Cの改良モデルではなくK2の改良モデルである。K2C-2はK2C1の改良型ではなく、K2Cの改良型という意味である。(ややこしい)
初期型はハンドガードを元のプラスチック製から摩耗を避けるためにアルミニウム製に変更していたのだが、これが原因で100発ほど連射するとハンドガードが熱くなって持てなくなるという些細な欠陥があった。
当時兵士が手袋を装着していなかったというのもあるが、この欠陥がテストで判明しなかった理由に少々無理があったためテストの不備が疑われた。
ただし、ドイツ製のHK416も同じ条件下で同じ回数発砲した場合は同じぐらい熱くなるということも分かっているため、ハンドガードの温度が上がること自体は極々普通の現象とも言われる。
現在ではこの欠点はレールカバーの追加等で改善されている。
何かと89式小銃と比べられがちな銃ではあるが、構造や動作機構はほとんど同じである。
フィリピンではこの銃をさらに細かく改良したものが採用され、キーモッドなどが付いたかなりモダンな雰囲気の小銃になっている。このハンドガードを欲しがった特殊部隊員が別で購入する場合もあるとのこと。
海岸警戒所K2小銃詐取事件で北朝鮮に奪われた数丁のK2ライフルが(コピーも含め?)北朝鮮の特殊部隊に運用されている。
民間モデル
アメリカの民間用としてAR-100という名称で輸出されていたが、アメリカの規制強化に伴いグリップとストックが一体化したサムホールストックのDR200として売られるようになったが、その規制がなくなったため、DR200はストックとグリップが再び分かれるようになった。
AK用の弾薬である7.62×39mm弾を使用するDR300というモデルも存在し、こちらもレールやストックが改良されて販売されている。
主にコヨーテ狩りなどの用途で人気があり、その面で「非常に良いコヨーテ狩り用のライフル。」という評価を受けたこともあるが、競技射撃などではAR-15のシェアが大きすぎて苦戦を強いられているとのこと。
ちなみにアメリカのユーザーの中にはハンドガードとストックをFALやG3の物に変更してカスタムする猛者もいる。