概要
白亜紀後期のニジェールに生息していたワニの一種で、2009年に命名された。
発見されたのはほぼ完全な状態の頭骨のみで、大きく特徴的な歯の生え方がイノシシに似ていた事から、「サハラ砂漠のイノシシワニ」を意味するカプロスクス・サハリクスと命名された。
全長は4〜6メートル程と、現在の大型のワニと同じくらいの大きさだった。やや前方を向いた眼窩から立体視が可能と思われる事、やや短くて厚い吻部はイノシシのように頑丈なつくりをしていたなどの特徴から、立体視で獲物の正確な位置をつかむと、突進して突き飛ばしたり鋭い牙で噛み殺す、といった方法で仕留めていたと考えられている。
またこれらの特徴から、アロダポスクスやバウルスクスのように陸生だったと考えられている。