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ハーメルの悲劇の編集履歴

2021-02-18 16:06:22 バージョン

ハーメルの悲劇

はーめるのひげき

『英雄伝説』の軌跡シリーズに於いて、度々語られる事件。敵、味方問わず主要人物達にとっても特別な意義を持つ。

概要

ハーメル村はエレボニア帝国の最南端に位置し、隣国のリベール王国との国境沿いにある小さな山村である。リベール王国の村とも交流があり、子供も少ない平凡な村であった。


しかし、突如として山津波が発生して住民達は全滅。その直後に帝国はリベール王国に侵略戦争を仕掛けた。後に百日戦役と呼ばれる戦争である。


戦争後、住民の全滅によってハーメルの名は地図から抹消され、政府と軍の上層部によって徹底的に周辺地区が封鎖されるという不可解な結末となった。これが通称『ハーメルの悲劇』である。























真相

ハーメルの悲劇は山津波などではなかった。ハーメルはリベール王国の軍隊に襲われ、焼き討ちにされたのである。つまり、百日戦役は越境した隣国軍による虐殺への報復戦争だったのである。だが、カシウス・ブライトの抵抗で苦戦を強いられた帝国はリベールにハーメルの一件を口外しないという条件のみで終戦を申し入れた。国力差と国民の安全を考慮した女王はこれを受け入れるしかなかった。



























真相の更に裏にあるあまりにも愚かで醜く、哀しい真実

しかし、リベール軍の仕業ならば帝国が口外しないという条件を要求するのは不自然である。それもそのはず。


ハーメルの悲劇は帝国内の貴族将校達によって仕組まれたことだったのである。当時、平民出身の将校達が力を強め、自分達の権益が損なわれつつある事を良く思わない貴族達は戦争による武功を持って権力回復を図ったのである。が、問題は開戦の口実である。


そこで、リベールとの国境付近にあるハーメル村をリベール製の武器で武装させた猟兵団によって焼き討ちにさせ、村人を皆殺しにしたのである。


目論見通り、リベールへの報復戦争という名目で開戦にこぎ着け、ハーメルの悲劇を仕組んだ一人であるルドルフ・アランドールを筆頭にした貴族将校達が武勲を建てていった。しかし、戦争後期にハーメルの事件が露見した。当然のことながら実行した猟兵団は口封じに皆殺しにされ、それを仕組んだアランドールらも全員が極秘裏にギリアス・オズボーンによって処刑された。後は、上述通りである。


この貴族達のあまりにも利己的で醜い欲望で引き起こされた惨劇は最重要国家機密として徹底的に秘匿されることとなる。また、貴族達を処刑したオズボーン自身も、これらの暴挙を事前に察知して止めようとした矢先に貴族派の陰謀によって妻子を喪うという悲劇に見舞われている。


しかし、後にリベールや帝国、更にはクロスベル自治州をも巻きこんだ事件に僅かに生き残ったハーメル村の子供が巻き込まれていくことなる。




その後のハーメル

ハーメルは徹底的に封鎖され、村には名目上の慰霊碑が建てられるだけであった。その後、リベール王国へ渡っていた生き残った子供が一時的に墓参りに訪れていた。更にはトールズ士官学院・第Ⅱ分校の生徒達や灰色の騎士と彼の仲間も口外しないという条件でこの事件を知り、帝国の闇を思い知ることとなる。


猟兵団の間でもハーメルの真相は知られ、同時にハーメルを焼き討ちにされた猟兵団は「村一つを滅ぼした外道共」と蔑まれている。更には結社執行者でさえも同じ執行者がハーメル出身であったこともあり、花を添えて村人達の死を悼むほどであった。


リベール、帝国、そしておそらくは知らされたであろうクロスベルの英雄達だけでなく、結社の執行者達にとってもハーメルはあまりにも忌まわしく、哀しい場所であった。


関連タグ

空の軌跡 リベール王国 エレボニア帝国

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