「自分さえも疑うべきこの世界でも 唯一信じられるものがある それが俺たち家族だ」
概要
江戸時代のスパイ一家であり、一族の人間は皆超常的な能力を持っている。唯一、一世代に一人生まれる「当主」のみそういった能力を持たないが、その当主の子供は次の当主を除き全員夜桜らしい超常能力を持って生まれる。そのため夜桜家は才能を継ぐ当主を才能を持つ家族が守ることで繁栄を続けてきた(ちなみに作中で判明している当主は全員女性である)。そのネームバリューはスパイ業界でも屈指であり、口コミサイトの評価も常に一位。
家内ルールは家庭内殺人禁止の一つのみ。夜桜家の人間は『桜の指輪』という二重構造の指輪を持っており、これを相手に渡すことで結婚が成立する。この指輪は特殊合金でできているうえ帯電性であり、データの取り出しなども行うことができる。
夜桜家の人々
10代目当主。前髪の一部が白いメッシュになっているのが特徴。
スパイの才能は持っていないが性格は優しくまっすぐ。
六美の夫。六美の幼馴染であり、彼女を守るために結婚した。
一般の家の生まれではあるが、厳しい訓練や任務を経てスパイとして成長していく。
夜桜家長男。あらゆる面において一家で最も優秀な人物だが、病的な六美好き。
鋼蜘蛛という糸状の専用武器を扱う。
夜桜家長女。少女のような見た目だが二十歳であり、ろくでなしの兄に代わり一家を纏める立場。
合気と柔術の達人であり、夜桜式柔術「しだれ組手」を使う。
夜桜家次男。マッシブな体格だがヘタレ。
武器のスペシャリストであり、常に武器を持ち歩き、時には武器の改造も行う。
夜桜家次女。ルーズな服装に違わずズボラな性格。
ハッキングの達人であり、プログラムをゲーム化し攻略するという独自のスタイルが特徴。
夜桜家三男。何事も楽しむことを第一とする楽天的な性格。
変装の達人であり、身内すら見抜けないほど精緻な変装が可能。
夜桜家四男。兄弟一の体格とバケツを被った外見が特徴的。
薬品のスペシャリストであると同時に、猛毒の無力化や体形変化可能な異形の身体を持つ。
夜桜家の飼い犬。大神犬という犬種であり、御年100歳以上のトンデモ犬。
普段は小型犬のような大きさだがサイズは可変。
夜桜零
9代目当主。六美たちの母親。4年前にタンポポによって殺害されている。
夜桜百
零の夫であり六美たちの父親。母と同様既に亡くなっているはずだったが…
夜桜万
六美たちの祖父。自由奔放な性格で、刑務所で任務についているが時々脱走する。
「脱関節術」と「軟骨格」でどこにでも潜り込むことができ、膨大な情報を収集している。
夜桜京子
8代目当主で万の夫。普段は世界を飛び回り仕事をしている。
太陽と六美のにゾッコンなあまりメイドになったスパイ。
針を使った暗殺が得意だが、ヤンデレストーカーサイコパス。
屋敷
- 屋敷
屋敷の内部は訓練用のトラップが至る所に仕掛けられており、起床時や食事の際ですら油断できない。
また当主権限で屋敷全体を封鎖する「冬ごもり」という機能も存在し、これが発動すると屋敷からの脱出が不可能になる。
- 庭
庭にはトラップは仕掛けれていないが、ゴリアテが侵入者を排除しているため警備は万全。夜桜兄弟の花も植えられており、品種改良と特殊な土壌によりほぼ一年中開花を楽しむことができる(太陽の花も結婚後植えられた)。
夜桜の血
夜桜家の超常的な能力の源は、その血に含まれるタンパク『ソメイニン』によるものである。夜桜兄弟は先天的にこれを持っているが、当主は一度だけ、自身の血を他人に渡すことで同じように超常能力を授けることができる。ソメイニンは全身の細胞を活性化させあらゆる能力を強化するが、それに耐えられず暴走状態に陥ることもある。特に当主の心臓はこのソメイニンの生産工場であり、ソメイニンの製造を目論むタンポポは当主の心臓を狙っている。
ソメイニンによって極限まで身体が強化されると、開花と呼ばれる能力が発現する。この段階に至ると、両目に桜模様が浮かび、本人の元々持つ能力、そして人物像を反映した能力を発現する(のらりくらりとした万なら「通過」、他者、特に六美を守る事を第一とする太陽なら「硬化」、といった具合)。