ネタバレ注意
これより先、2020版パワフェスのネタバレ要素を含む為閲覧注意
『完全な 調和で今こそ 歌の神』
概要
パワフルプロ野球2020版パワフェスに於けるラスボス。
遥か昔、低く重厚な声で聞き手を魅了し華々しい活躍をした彼。しかし古代ギリシャの歌の祭典にて高く清らかな声を持つ歌い手に優勝を奪われ、苦悩の日々を過ごした。
その結果、彼が行き着いた結論は自身の重厚な低音、そして嘗て栄冠を手にした者の高く清らかな声。この2つを手に入れ、真の調和を手に入れ誰もに認められる存在となろうとし、美しい声を求めて則出が称する「古代ギリシャの怨霊」となった。
そしてパワフェス開催。魂を響かせたとする響乃こころのパワフェスの告知により彼は目覚め、パワフェスの試合経過を録画していたテレビカメラにその魂を潜ませていた。
しかしジュリアスは嘗てフォイボスが敗北を喫した歌い手の子孫であり、フォイボスの企みを察知してかローレルの葉の守護の力によりこころを徹底的に守りその機を伺う事が出来なかったが、決勝戦を勝ち進んだ主人公たちのインタビューでこころに隙ができた事から、テレビカメラからついにフォイボスの怨霊がこころを狙う。
間一髪の所でこころを守ったジュリアスだが、その身体を依り代にフォイボスは復活。更にパワフェース・ワンを乗っ取り上空へ浮上、敗戦を喫したチームの選手たちを洗脳、白き彫刻の様な姿と変えチームメイトとし世界を統一し歌・スポーツの祭典全てを制覇しようと目論む。
主人公達がPHOEBUSハーモニーズを破ると何故全てを手に入れた彼が再び敗れたのかと悩むが、「お互いが支えあう事で大きな力が生まれる」と言う熱盛の言葉に説得、自身も熱く主人公達と戦った事でこれまでにない安らぎを得て天へと昇っていった。
彼の心を満たし天へ還せるか、敗北して主人公達も彼の間違った調和の一部とされるかは…プレイヤー次第である。
尚、歴代パワフェスのラスボスの系列故か彼もまた矢部明雄に対しては「行くぞ、メガネの堕天使よ」等敵意を向けるセリフが用意されている。
能力
パワフェスのラスボスを務めるだけあり、強力なライズ系のストレートを誇るオリジナル変化球「カオスハーモニー」が最大の武器。球速は158km/h、スタミナやコントロールも高い水準に到達し、オリジナル変化球を更に強化する「ノビA」、高めのコントロールが活きる「低め○」、そしてそれと使い分けができるサークルチェンジ、「緩急○」を備えた本格派のサウスポー。高めの球速を更に活かすSFFも中々に厄介。
また野手としてのステータスも高くパワーはS、更にプルヒッター持ちで一塁手・三塁手も守れる。投手から降板してもそのまま野手として守備につき長打を狙ってくる打者としても厄介な選手となっており、ラスボスに相応しい実力を誇る(強さの指標を示す★数は何と750)。
彼単体でも厄介だが、洗脳した選手たちも誰が居るかはランダムとは言え最大レベル相当の実力となっておりチーム自体の総合力も極めて高くなっている場合が多い。欠点が克服され強化されたり、嘗ての全盛期の強さを取り戻したり、元々強力なキャラが更に強化されたり等も相まって歴代パワプロチームの中でも屈指の実力に纏まっているため、こちらも活用できるアイテムはしっかり駆使して総力戦を挑みたい。
但しパワプロの速球派投手にはありがちな「重い球」が彼には無い為何とか芯で捉えれば長打は出しやすい事、「短気」を補える様な「打たれ強さ」が平均的な事等もありつけ入る隙は充分にある。
余談
元ネタとなるのはやはりギリシャ神話のアポロンだろう。
元ネタとなる彼もまた詩歌や芸術、音楽を司る神として名高く、調和の神や太陽の神としても知られる。彼のエピソードにも月桂樹が関わっており、フォイボスの名も彼の別名であり「輝ける者」の意味を持つ。
主人公に対してのセリフである「我以上に輝く事は許さん」も、こういった元ネタから来ていると思われる。