もしも願い一つだけ叶うなら 君の側で眠らせて
Beautiful world Beautiful boy
概要
日本のポップ歌手である宇多田ヒカルの楽曲。2007年8月29日に発売された宇多田ヒカルの19thシングル『Beautiful World / Kiss & Cly』の収録曲となる。作詞作曲・編曲・歌は宇多田ヒカルが担当している。
Beautiful World
この楽曲は、アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の主題歌としてタイアップが付いている。その為『新世紀エヴァンゲリオン』を意識して制作されており、制作の際に相当なプレッシャーを抱えて臨んだ仕事だとオフィシャルインタビューにて語っている。楽曲は、全体にクリアな響きをたたえたダンストラックとなっている。
主題歌起用の経緯については、2006年に週刊誌「週刊プレイボーイ」が企画した「新世紀エヴァンゲリオン特集」のインタビューを受けたことに始まる。元々アニメを当時リアルタイムで見ていなかった宇多田であったが、元旦那の紀里谷和明に勧められたことをきっかけに、寝るのも忘れてアニメ全26話を3日で観終えるほどの熱中するファンとなった。
そのインタビュー記事を読んだ庵野秀明や製作スタッフが主題歌起用を打診し、本楽曲が主題歌として制作された。制作において、メロディー・アレンジで言いたいことは言い切ってしまっており、歌詞は邪魔にならない程度の控えめなものにしたが、今まで使ったことがなかった「Beautiful」を最初から使おうと思っていたという。テーマとしては「願い」を根本とし、風や、匂いのようなつかみどころのないふわっとした曲を意識して制作したという。
PLANiTb Acoustica Mix
同じく宇多田ヒカルの楽曲。2作目の配信限定のシングルとして、2009年6月27日にEMIミュージック・ジャパンよりリリースされた。収録アルバムは『Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2』。プロヂュースは宇多田とラッセル・マクナマラ。参加アーティストは、宇多田がヴォーカル、ラッセル・マクナマラがギター・プログラミング、ダン・レイノルズがドラムスを担当した。
前述した「Beautiful World」の、ラッセル・マクナマラと宇多田によるリミックス版。この楽曲は、アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の主題歌に起用され、映画の公開日に合わせ配信が開始された。
宇多田にとっては、前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』に引き続いてのテーマソング担当となった。引き続きテーマソングを担当するという公式情報は、5月16日に配布が開始された映画公式フリーペーパー『EVA-EXTRA 02』において発表されていたものの、本作がテーマソングに起用されるということは公開日当日まで伏せられていた。
Da Capo Version
同じく宇多田ヒカルの楽曲。2021年3月8日公開のアニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の主題歌に、『One Last Kiss』と共に起用された。同月10日発売のEP『One Last Kiss』にも収録されている。
映画総監督等を務める庵野秀明直々のオファーを宇多田側が快諾したことで制作された。映画のエンドロールがシリーズ最長となり、「One Last Kiss」1曲では長さが足りないだろうと予測されていた事に加え、「Beautiful World」を最後に足し『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ及び『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』全体のエンディング曲にしたいという要望を宇多田側が快諾した事により制作された。よって、第1作の主題歌「Beautiful World」をゼロからリメイクしたニューバージョンを制作したという。なお、宇多田にとって自身の楽曲をセルフカバーしたのは初の試みとなる。
関連動画
Beautiful World ミュージックビデオ
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