女尊男卑
じょそんだんぴ
概要
『世の中は女性の地位が上であり、男性は下だ』とする思考、及びその考えに基づいた制度のこと。 「男尊女卑」の対義語である。
文化面での考察
いわゆる『萌え系』のコンテンツでは、女性キャラの魅力を最大限に描写する為、男性キャラがその踏み台になっている作品も少なくない。
また『男性』と言う存在そのものが不自然に抹消されているアニメや、漫画も昨今では当然のように制作されている。
例えばインフィニット・ストラトスは日本では好評を得た作品であるが、アメリカなど海外では男性差別的な世界観であるとの批判も少なくなかった。他に大悪司 やるっきゃ騎士等にも同様の指摘がなされている。
ソーシャルゲームにおいては、女性キャラが露骨に強く設定されているケースも珍しくない。男性ユーザー層は基本的に女性キャラを欲しており、また「可愛い女の子キャラは強キャラであるべき」との考えを持つ者も多く、そうした風潮を反映させていたのである。
ただし、近年は女性ゲーマーの増加に伴い、人気タイトルにおいても等身大の女主人公や、強力な男性キャラが高いレアリティが実装される事も普通となった。
但し、より突っ込んだ考察を述べると、古代は『「新たな命を産む」と言う神秘性』から女性が尊ばれており、故に女王による統治が多かった。
その他、男性による統治があった文化でも、女神に仕える巫による宣言で選ばれるのが大半で、一種の傀儡政権に近い形式であった。
特に古代オリエントの主神のバアルと、その配偶者の女神アナトの場合、国の不利益に対する方策として「夫を人身御供に捧げる」と言うのがままあった。
似たような事例にはキュベレイと夫のアティスも、妻の手で夫が殺されると言うショッキングな伝承が存在する。
しかし、これ等の伝承は何れもその後、夫が甦る事が前提になっている為である。