概要
『バイオハザードヴィレッジ』に登場するクリーチャーで、本作におけるゾンビの立ち位置に当たる敵。
人狼のような姿をしており、本作の舞台となる村に多数巣食っている。非常に獰猛な性格をしており、鋭い爪や牙、俊敏な動き等を武器に獲物へ襲い掛かる。
ガナードやジュアヴォと同様に人を殺傷するための知性を維持しているらしく、武器を手にしたり、馬に騎乗する等の行動をとる。
正体は村の支配者であるマザー・ミランダが、特異菌の菌根から作り出した寄生体「カドゥ」を用いた人体実験によって作り出したB.O.Wである。
元はミランダを信仰する現地の村人達であり、多くの村人が被験者としてカドゥを植え付けられたが、大抵の被験者の肉体にカドゥが定着せず、結果として高い攻撃性や凶暴性を持ちながらも知能の低い怪物と成り果てた。
「原始的なゾンビ」をコンセプトにデザインされた。また、ライカンという名称はギリシア語で「狼人」を意味する「リュカントロポス」=「ライカンスロープ」に由来する。
種類
- ライカン
通常タイプのライカン。群れをなし、鋭い牙や剣などの武器で敵に獲物に襲いかかる。
- ライカン(大型)
通常のライカンよりも大柄な体格の個体。頭に獣を模したと思われる鉄兜を被り、両腕に複数の刃物を束にして巻き付けている。その見た目通り、通常のライカンよりも高い体力や攻撃力を誇る。鉄兜は攻撃により弾き飛ばすことが可能。
- ヴァルコラック
ライカンから派生した凶暴なクリーチャー。ライカン(大型)よりも大きな体格を持つ他、口が大きく裂け、体毛と髪の毛の境がなくなり、その姿は完全に狼男そのものである。両足も狼に似た構造に変化しており、その体格からは予想できない程の俊敏な動きを繰り出し、鋭い牙と爪で攻撃を仕掛ける。
- ウリアシュ
ライカンのボス的な存在であるクリーチャー。顔全体を長い体毛や髪の毛で覆っており、ライカン(大型)の2倍程の巨体を誇る。手には巨大な槌を持ち、凄まじい怪力で振り回して敵を粉砕する。
余談
本作の公式イメージソングとして何と吉幾三氏が起用され、俺ら東京さ行ぐだの替え歌が披露された。歌詞では「ライカン毎日ぐーるぐる」というものがあり、最後に吉氏がゾンビに襲われライカンと化すなど、このゲームを代表する敵であることが窺える。