CV:西村太佑(日本語ボイス)
概要
『バイオハザードヴィレッジ』に登場するキャラクター。
村を統治するマザー・ミランダに仕える四貴族の一人で、村の人造湖に隠れ住む異形の怪人。
モロー家の家紋は、人魚を模したものになっている。
非常に醜い顔、瘤が出来たかのように異様に盛り上がっている背中、半魚人の如き水掻きを有している手足が特徴。その異形極まりない姿を人目から避けるかのように、フジツボ付きのローブで全身を覆い隠しており、頭には装飾品として何かの骨を縄で縛り着けている。
その醜悪な容姿から他の四貴族達からも軽んじられている他(劇中ではドナ・ベネヴィエントの人形・アンジーから「ブサイク」呼ばわりされている)、自身も相当なコンプレックスを抱えており、その反動から功名心が非常に強い。
また、自らに力を与えてくれたミランダを「お母様」、「ママ」と呼んで非常に慕っている。ミランダに喜んでもらうのと、自分を見下している他の四貴族達を見返す為に、彼女から預かった大事なもの=ローズの身体の一部が入ったフラスコを奪ったイーサンを始末しようと襲い掛かってくる。
余談
『バイオ村であそぼ♪』では、ヌメヌメ男のモローくんとして登場。主に、身体が滑っているのが災いして酷い目に合う役割となっている。
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※以下、ネタバレ注意
彼の正体は、マザー・ミランダの行った「カドゥ」を用いた人体実験の被験者である。
元は下院の主を務める家系の出身であり同時にミランダ率いる異教徒の信者であった為、素直にカドゥを受け入れた。
カドゥとの適合率はやや高かったものの、実験の影響で知能が著しく低下し(そのため、彼の手記の内容はほぼ平仮名で書かれている)、肉体の内部構造も魚類に近いものへと変質。ローブで覆っている背中部分は、多数の触手や魚の目玉のようなものが蠢くグロテスクな肉塊のようになっている。口から吐く胃液は、人体が触れると焼けただれてしまう程の強酸性を誇り、粘液を自在に操って壁を作り、相手の進路を妨害する事ができる。
また、不定期で細胞分裂が暴走して魚と両生類が合わさった様な巨大な怪物に変異する。この変異はモロー本人にも制御出来ず、副作用によるものか度々嘔吐している。このため、四貴族の中で最も欠陥の多い個体と断定されている。
ミランダの目的で彼女の本当の娘=エヴァが復活する事については、自分達が用済みとなってしまうのではないかと危惧している。
また、ミランダから山を丸々もらい、そこに実験場を設けてカドゥの実験を行っており、ドナ撃破後に村に現れる巨大な怪物・ヴァルコラックは、モローが行った実験で誕生したものである事が彼の手記から示唆されている。
(因みにモローの実験場は『モロー診療所』と書かれており恐らく嘗てはモローまたは親族が経営してた病院だったと思われる)
ミランダへのお祈りをしている隙を突かれ、イーサンにローズの部位が入ったフラスコを奪われてしまう。しかし、返すように懇願しながらイーサンを引き留めている隙に、粘液で退路を断つという狡猾な一面を見せた。
その後も粘液を操ってイーサンの道を阻み、上述した巨大な怪物形態に変異して水中から追いかけてくる。その最中、村に潜伏していたクリス・レッドフィールド率いるハウンドウルフ隊の拠点を襲撃する。
イーサンの目の前に元の姿で現れるも嘔吐しながら苦しみだし、ミランダに助けを求めながら再び異形化する(会話から、ミランダがイーサンを試すために四貴族を対決させようとしているのを知っている模様)。
風車周辺、人造湖の中を泳ぎながらイーサンを追いかけ、時折彼を水中に落とそうと体当たりを仕掛けてくる(水中に落ちるとモローに襲われ、ゲームオーバーになる)。
モローの猛攻を掻い潜り、風車を使って電力を供給し水門を開けると水が無くなり、モローとの直接対決になる。
戦いの末にイーサンに敗れ、肉体が風船のように膨張。「たすけて!ママァ!」と叫びながらミランダに助けを求めるも、最期は体が跡形もなく破裂し死亡。
死後もイーサンからは、「最期まで汚い野郎だ! 吐き気がする!」と嫌悪感を抱かれた。
関連タグ
デルラゴ、リカルド・アーヴィング:バイオハザードシリーズにおいて、似たような容姿のクリーチャー。
漂着物:変異モローに似た外見の巨大魚が登場するホラー漫画。