バイオ村であそぼ♪
ばいおむらであそぼ
『バイオ村であそぼ♪』とは、前作『バイオハザード7』が怖すぎたという反省を受けて、『バイオハザードヴィレッジ』の世界観を怖くないように四貴族がコミカルかつポップに描く人形劇。
だがそうしたコンセプトに反して、各コーナーのタイトルが不気味さを拭いきれていなかったり、流血や切断などグロテスクな表現が散見され、こわくないどころかコミカル味が混ざっているだけのただのホラーである。
公式が特異菌とでも言うべきか。
これについて第1・2話では、「この番組は怖すぎた前作の反省を受けて制作しました」とシリアスなナレーションが入るなど完全にすっとぼけて進行していたが、さすがに無理があったのか、第3話ではむしろ四貴族たちが続々と「怖くないは建前」とカミングアウトする展開に。
「こわくない」が建前であることを踏まえて改めて見てみると、『ヴィレッジ』内のホラー表現をNHKの某教育番組的な描写と組み合わせてオマージュした秀逸な描写を楽しむことができる。
第2話のカラ殺そうちの演出は見物である。
なお、期間限定コンテンツのため『ヴィレッジ』発売からしばらくして公開を終了している。
バイオ村の大きな城に住んでいる、背の高い綺麗なオバ…おねぇさん。四貴族の面々をまとめるリーダー的存在。赤い絵の具で絵を描くのが好きだが、それで頭がいっぱいになるとなにがしかのスイッチが入って正気を失い、暴れ回ってしまう。
バイオ村の湖に暮らすヌメヌメな男。身体のヌメヌメのせいで、度々トラブルを引き起こすおっちょこちょいな性格で、いわば本作におけるトラブルメーカー。
ハイゼンさんのチェーンソーが刺さって大量出血しても、身体をバラバラにされて心臓だけになっても、鋼鉄の刃ブラシで歯を磨いて口元があられもない状態になっても、次のシーンで何事もなかったかのように復活している、尋常じゃない再生力と生命力の持ち主。
本人曰く「楽しい事の前日にはワクワクして寝れないタイプ」「PS4は持っているがPS5は持っていない」(本編のモローも一応テレビ程度は所持している)。
バイオ村の外れにある工場に住んでいる、工作好きなおじさん。一人でどんなヤツでもめちゃめちゃバラせる「カラ殺そうち」を作ったりとその腕は確かなもの。
一方で「(絵を描く)道具を持って集まって」と言われて一人だけチェーンソーを持って来たり、怖さを隠すのを真っ先に止めたりと、原作の反骨的な性格も滲み出ている。
第1話では暴走しちゃったドミトおねぇさんの手から飛んだオノが脳天直撃したものの…?
第3話でこわくない(体の)話なのにアンジーに「こわすぎる」とブチギレられるが 「こわくねぇ こわくねぇって いいかげん やってらんねぇぜ こわくても べつにいいよなぁ?」 と開き直り、ドミトおねぇさんとモローくんと共に本編同様の粗暴な口調になり暴走したが…?
バイオ村の屋敷に潜む心霊人形。楽しいことが大好きで、不思議な力で自由に動き回り、踊ったりできる。
テーマソングを皆で歌う時以外は「ヴェェェイ!」としか喋らない。…が、第3話で全話通して全然怖さを拭えない事にブチギレてとうとう喋り、更には中の人である心霊人形師ドナさんまでセットの下から登場した。
ちなみに生身の心霊人形師ドナさんを演じたのは別人。操演師の山田はるかさんが担当。
バイオ村を治める村長。彼女の言うことには絶対に逆らえないらしい。
背景に紛れてこっそりと四貴族の様子を見守っていたが、第3話で「こわすぎる」事に開き直って暴走するドミトおねぇさん達の前に神々しく登場。「今度のバイオは怖くない のです!」とメタ気味で諭す。
こ~わ、こ~わ、こわくな~い♪
実は元々は「俺らこんな村いやだLv.100」と共にエイプリルフールネタだったものを実際に行ったもの。これらが本当にPVまで作られていたとは誰も予想していなかったのである。
全体的にEテレの人形劇っぽいのは先述したがそれもそのはず、制作には某流血表現ありの赤裸々トーク人形劇のチームと、某ひょっこりした島の操演者が携わっているとのこと。
なお、第1話が怖いか怖くないかのアンケートをTwitterでとったところ「バイオ村であそぼ♪はこわい…59.1%」の方が上回った事が判明。それに嘆く四貴族のムービーがTwitterで公開された。
続いて第2話のアンケートをとったところ…お察し下さい。挙句、第3話はミランダさままで嘆く結果に。
そりゃあねぇ…。
ちなみに「こわくない」の結果用のムービーも一応作られており、お蔵入りせず公開された。もし「こわくない」の方が上回った場合だと、動くミランダさまは早く登場するはずだったとされる。
可愛いキャラが残酷な目に合う某有名なフラッシュアニメにどことなく似ている。
バイオ村であそぼ♪※現在は公開終了
バイオハザードシリーズ バイオハザードヴィレッジ 人形劇 公式が病気
おかあさんといっしょ(タイトルロゴ・ちかきうた・刃みがきジョーズだね)、にこにこぷん(バイオ村であそぼ♪のテーマ)、つくってあそぼ、ピタゴラスイッチ(つくってば・ら・そ / カラ殺そうち):各種パロディの元ネタ
ハッチポッチステーション- NHK教育におけるパペット音楽バラエティ番組の開祖。
俺らこんな村いやだLv.100 - 同作が公開される直前に発表された公式イメージソング(替え歌)。この人形劇のWEBCM版においてもネタにされている。
HTF(ハピツリ)-ハッピーツリーフレンズというフラッシュアニメ。可愛い動物キャラが残酷な目に合う話が多くあり似ている。
チャイルドプレイ - お人形さんが出てくる子供向けと思いきや、怖くない様に見えて実は怖くてグロい映画作品。
サウスパーク - 絵がかわいいように見えて、実は本作品に似たようなグロいシーンがいっぱい出てくる。
ウマ娘プリティーダービー - ゴチウィークにて「GOCHISO様」のMVで人形劇を使っている。しかもバイオ村と同じ担当者と監督。
それじゃあ みんな! バイバイオ~!