概要
『ファイアーエムブレム 新・紋章の謎』にて新登場したキャラであり、マイユニットを除いた味方唯一の完全新規追加キャラである。
マルスに対するマイユニット・クリスのように、シーダと対になる影のヒロインにあたる。
アリティアの騎士試験に参加するために急いでいたところに、クリスと階段の踊り場で衝突するという、ベッタベタな出会いをしている。
その後はクリスと行動を共にし、ルーク、ロディ、ライアン、セシルらと共に第7小隊の一員として、切磋琢磨しながら騎士試験合格を目指す。
ちなみに彼女は軍師志望なので戦闘には直接参加しないが、武器調達や仲間のスカウトなどで第7小隊を支えていた。
またクリスを隊長に推薦したのは彼女。彼と共に近衛騎士となり、二人で力を合わせてマルスを守ることが彼女の夢だった。
しかし見事騎士試験に合格し、ついに騎士受勲となった日に彼女はその醜い正体を明かす。
正体
実は彼女はマルスを狙う暗殺組織の一員の女幹部であり、そこでの名前はアイネだった。同じ組織の一員で女幹部にして女スナイパーであるクライネとは姉妹のような関係だが、実の血縁関係ではない。それどころか組織での名前も本名ではない可能性がある。
だが、アイネには血と涙…人間の心を捨てて冷酷で残忍な女幹部になり、義姉妹でありながら「役たたず」として自分に惨い仕打ちをしてきたクライネを最後まで見捨てず、殺戮人形にもなりきれない優しさ(=人間の心)があった。それが、殺戮人形から人間の心を取り戻したクライネの最期にも繋がった。
奴隷市場があることで有名なノルダで生まれ育ったため、家畜当然に虐げられて過ごしていたが、そこをエレミヤに拾われる。
彼女の狙いは、命令のままに動く生きた人形当然の暗殺者に仕立て上げることだったが、それでもカタリナは生きる意味を与えてくれたエレミヤに感謝していた。
アリティア騎士試験に参加したのは、マルス暗殺のために城内を自由に動ける内通者となるためだった。
しかし、クリスを筆頭とする第7小隊達の活躍により暗殺は失敗。カタリナは組織に戻ることとなる。
だが第7小隊として過ごした日々は彼女の氷の心に大きな変化を与え、クリス達と戦うことに大きな抵抗を感じるようになる。第7小隊時代に語っていた夢は、まぎれもない彼女の本心だったのだ。
それでも心を押し殺し、やがてアリティア城を取り戻したマルスとクリス達の前に立ちはだかるが、クリスの必死の説得(具体的に言えば3回分くらい)により、ついに心を開いて仲間になる。以降はそれまでの罪を償うため、クリス達とともに戦い続けた。
ちなみに彼女を説得せずに倒したときの台詞は異常に長く、とんでもなく切ない。絶対に仲間にしてあげよう。いやお願いだからマジで。
性格など
真面目で冷静、誰にでも丁寧で敬語を使う口調だが、依存系の若干病んでいるドМというシリーズのお約束的にも今までにないシロモノとなっている。しかし、これは上述したような過酷な環境下から一筋の希望に縋る、自分の立場に悩み続けるという生き方をしてきたらある種当然の帰結であり、完全新規追加キャラながらこの点がファンから訝しがられることはなかった。
また、「支援会話」や「みんなの様子」をみるとクリスにべた惚れしている事がわかる。
仲間に復帰した際、「償いとして何でもします」と言ったり、みんなの会話ではクリスの名前を呼ばない事が一切ないという徹底ぶり。
クリスが男性の場合、恋の描写がわかりやすくなっており、支援会話で一人でポツリと告白する場面が追加されていたりする。
同じ第7小隊の女性であるセシルとは、最初こそ冷たく突き放されてしまうが、後に和解。以降カタリナを支える親友となる。
この2人の支援会話で想い人(他の人と関わりが殆どなく、クリスとセシル以外の相互支援は無いため、恐らくクリスであろう)を目で追うカタリナをセシルがからかう一幕があるが、男女で支援会話に差がある『新・紋章の謎』においても性別で会話文が変更されていないあたり、性別関係なしに「クリス」が好きなのだと思われる。
ユニット性能
最初は軍師として行動するため戦闘には参加しない。初めて味方として戦闘に参加するのはゲーム後半の16章外伝で仲間にできた時。
「賢者」レベル7という後半レベルで加入することになるが、その成長率は全ユニット中トップクラスであり、上級クラス加入キャラでありながら難易度「ルナティック」でも活躍できる可能性がある貴重な一人である。
ただ初期値・特に幸運が若干心もとないため、余裕があればドーピングで底上げしておきたい。
覚醒
『覚醒』ではいつの間に通信にてゲスト登場。『新・紋章の謎』のイラストを使用した「賢者」のクラス。
彼女の名を冠した「カタリナの雷糸」という魔道書もあり、威力もそこそこ高く、キラー系並みの必殺率を持っているため強力。
来世疑惑のある人にあげるのも手である。
異界のカタリナ
DLCでは本作のキャラデザでもあるコザキユースケ氏が描き下ろした「異界の魔符」から現れた幻影も登場。
「神軍師」クラスだが、こちらは入手条件がルナティック級のマップをクリアする事が前提のため、戦力に加える機会が少ないのが難点。
とは言え、同マップの裏ステージを攻略するために必須な叫びを全て網羅しており、「愛の叫び」も覚えさせればパオラと並びTOPクラスの支援ユニットとして大活躍してくれる。
また、数少ない「暗闇の加護」の習得者でもある。
マルスの絡む追加DLCマップで軍師役として活躍し、セリフも多く与えられているという、
元を前作初登場と思わせない優遇された扱いを得ている。
特に「光対闇 闇編」では主だった総大将連中のみんなが(アイクやエフラムとかはともかくシグルドやマルスまで)突っ込んでいった結果、総司令を押し付けられる羽目になってしまった。はうぅー。
あとこっちの世界でもことある毎にクリスについてのろけまくっている(戦闘時の会話からクリスの性別はルフレの性別に準拠してる事になっている模様)。
ヒーローズ
迷える軍師 カタリナ
「私はカタリナと申します。
軍師志望、だったのですが才能がなくて...
あ、魔道は少し使うことができます。」
属性 | 赤 |
---|---|
武器種別 | 赤魔 |
タイプ | 歩行 |
武器 | ラウアアウル+→カタリナの書(専用) |
奥義 | 氷華 |
パッシブA | 鬼神飛燕の一撃2 |
パッシブC | 攻撃の謀策3 |
2017年6月に実装。属性は赤魔法・歩行。
武器の「ラウアアウル+」は隣接している味方の数に応じて攻撃・速さ・守備・魔防が上がる。Cスキルの「攻撃の謀策」はターン開始時、十字方向にいる、自身より魔防が低い敵の攻撃を下げる。ステータスは速さや魔防が高いが攻撃はやや低く、特に守備が低いため壁役に守ってもらいながら運用することが望ましい。
2018年7月のアップデートで専用武器の「カタリナの書」が追加。ラウアアウル+の上位互換で特殊錬成効果はターン開始時、十字方向にいる自身より魔防が1以上低い敵は速さ魔防-4の謀策系効果になった。
外伝のシナリオでは主人公を暗殺するためアルフォンスたちに接触する。クライネやローローが待ち構える場所まで誘導し背後から主人公を殺すつもりだったが、自分を友達といってくれたシャロンを裏切ることができず途中で正体を明かし正面から戦いを挑む。
ホームでは主人公にクリスの面影を重ねており献身的な態度で接している。
また、公式から発表はないとは言え自分の前世らしき人物と来世らしき人物もいるという中々ブッ飛んだ事になっている。
独歩惑う灯火 カタリナ
「私はカタリナと申します。
これは任務遂行の、途中で……
あの、そんなに見ないでください……」
属性 | 青 |
---|---|
武器種別 | 青魔 |
タイプ | 飛行 |
武器 | 仄暗き邪竜の松明 |
奥義 | 月光 |
パッシブA | 攻撃速さの孤軍4 |
パッシブB | 守備魔防の封印2 |
パッシブC | 攻撃魔防の牽制3 |
2021年1月に超英雄として登場。熱砂の国ペレジアの衣装を身にまとい呪術をメインとしたイベントゆえ、外伝ではついに来世らしき人物と共演を果たす事になる…が、特に深く絡む事は無かったのでこの辺を残念がるユーザーもいた模様。通常版と比べると攻撃・速さが大きく伸びたものの長所であった高い魔防は大きく低下してしまった。また飛行ゆえ弓にも弱く耐久面は非常に脆弱に…
専用武器の「仄暗き邪竜の松明」は仲間と隣接していない時に戦闘中に敵の全ステータスを-5にし、さらに掛かっている箇所のデバフの効果分だけ更に戦闘中にステータスを下げる事が可能。
(例えば攻撃-7のデバフを受けている敵に仲間と隣接せず攻撃を仕掛けると、-7(デバフ)+-7(デバフ分の弱体化)+-5(専用武器の低下分)で攻撃が-19になる)
ただし前述したように耐久面はかなり低下しているので武器に頼っても攻撃を受けるには心許なく、
もちろん物理タイプに攻撃されようなら有利が取れても耐えられるかは怪しいところ。
なるだけ攻撃されないような立ち回りが必須となる。またデバフを無効化する効果を持つ武器を持つ相手だと武器の特性が半分死んでしまうため、デバフ無効化の相手に攻撃を仕掛ける際にも注意が必要。
関連タグ
ニノ:FEの中の人繋がり。「義理の親きょうだいと死別する暗殺組織の少女」という共通点がある