ドナ・ベネヴィエント
どなべねゔぃえんと
「行かないで…行かせないわ…」
CV:佐藤美由希(日本語ボイス)
概要
『バイオハザードヴィレッジ』に登場するキャラクター。
村を統治するマザー・ミランダに仕える四貴族の一人で、霧深い谷の屋敷・ベネヴィエント邸に住む人形使いの女性。「アンジー」という人形を操る。
ベネヴィエント家の家紋は、人面を持つ太陽と三日月を模したものになっている。
喪服を思わせる黒装束に身を包み、頭には黒いベールを被って素顔を隠しているが、ベネヴィエント邸には彼女の姿を描いた肖像画が飾られており、黒髪で整った顔立ちの美人である。
ベネヴィエント家に仕えていた庭師の日記によれば、幼い頃から極度の対人恐怖症を患っていたらしく、現在もアンジーを通じてしか他者との意思疎通ができない。
余談
公式人形劇『バイオ村であそぼ♪』ではドナの出番はなく、代わりにアンジーが四貴族の面々と一緒にいる。
アンジーは一切言語とわかるような言葉を発さず、「ヴェェェイ!」という叫び声しか出さない。
だが、第3話で思わぬ形でドナが「心霊人形師ドナさん」として登場。唯一人形のキャラクターではない。
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※以下、ネタバレ注意
彼女の正体は、マザー・ミランダの行った「カドゥ」を用いた人体実験の被験者である。
人形メーカーの裕福な家庭の出身であり、彼女が常に持っているアンジーは元は人形メーカーの父親が死後ドナに残した形見だった。
両親の死後、ミランダとは養子縁組をした事でカドゥを与えられている。
ローズの部位の内、「両足」のフラスクを分配されている。
他の四貴族と違い、体を大きく異形化する事はなく、生身の戦闘力も大して高くはないが、「特異菌に感染した植物」を操る能力を会得している。これにより、特定の植物を操って相手に様々な幻覚を見せ惑わせる事ができ、幻覚能力を発動する時は、対象の視界が一瞬ホワイトアウト、または照明の異常が起こるなどの予兆が発生する。
アンジーの内部に自身のカドゥを株分けしており、これによりアンジーを本当に生きているかのように遠隔操作していた。
だが、上述したようにドナは生まれついての精神疾患を持っていた為、ミランダの求める「器」としては失敗作であった。
なお、作中でアンジーを介さずドナ自身の口で喋ったのはイーサンと直接対峙した時の一度きりである。
庭園には彼女の家族が埋葬された墓があり、庭師の日記から名前はクラウディアだと確認できる(墓に刻まれた生年と没年を見るに、ドナの妹と思われる)。
また、他の四貴族と違い、彼女の屋敷や周辺には実験記録や経過記録の類いの手記は無く、彼女がカドゥの実験に立ち会ったかどうかは不明(一応、地下に実験室らしきものはある)。
自分を慕う庭師を利用して庭園やベネヴィエント邸の周辺に特異菌に感染した花を植え付け、自分のテリトリーに侵入してきた者に幻覚を見せる様に仕向けていた。死んだ妻の幻覚を見始めた庭師を見て効果を確認した後、もっと妻に会わせてやると甘い誘いをかけ、彼を自分の屋敷に招き入れる。
その後の庭師の消息は不明だが、ある条件下で庭園の墓に行くと戦えるクリーチャーの食人鬼は、出現条件から考察するに庭師の成れの果てと思われる。
活躍
彼女の領地に入ってきたイーサンにミアの幻覚を見せたり、先に進むために家族の写真を使わせるなどして動揺させ、自分の屋敷へ誘導させる。
自身の屋敷の地下に入ってきたイーサンの前に、ローズの部位が入ったフラスクをアンジーに持たせて待ち構える。イーサンがフラスクを取ろうと手を伸ばした瞬間に停電を起こし、その間に銃火器を含めた武器を全部奪った上でそのまま屋敷に閉じ込め、幻覚や幻聴で惑わせたり、冒頭のウィンターズ家にあるはずのオルゴールを用意するなど、イーサンを動揺させる。
更にイーサンを「パパ」と呼んで後を追ってくる醜悪な怪物に襲わせ、それを逃れると今度は大量の人形に包囲させ、プレッシャーをかけた状態で「かくれんぼ」を強要するなどしてイーサンを苦しめる。
最期は自身のカドゥを分け与えていたアンジーを攻撃され続けたことで、そのダメージが自らにも伝わり、トドメに頭部に鋏を突き立てられるも「テメェふざけんな!可愛いお人形ちゃんに何しやがんだよ!」とイーサンに罵声を浴びせるが、再び鋏を突き立てられた事で悲鳴を上げながら絶命。アンジーと同じく顔面からカドゥが露出した状態で倒れ、肉体が崩壊した。
(ただし、ドナ撃破した後、何度も攻撃させたはずのアンジーは無傷の状態であることから、「アンジーへ攻撃したのも幻覚であり、本当はドナ自身に攻撃していたのではないか」という考察もある。)
ドナ撃破後は、閉じ込められた際に奪われたはずの武器がいつの間にか手元に戻っており、幻覚能力で失ったように錯覚させられていただけだった模様(イーサンも「こいつの仕業だったのか」と吐き捨てている)。